隣の一等星   作:Re:GHOST

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お気に入り200件突破!やったぁー!

初の前後編ですねー。

お出かけの22話目です!



祝日が無い=つまらないではない

 行き交う人々に、駅の喧騒。右を向けばおしゃれなコーヒー屋さんがあり、左を向けば待ち合わせをしているカップルがいる。因みに電源のついていないスマホを見れば、そこには冴えない顔をした微妙な男が映る。おい、どういうことだ。

 

「「時刻は現在、12時です。皆様、ごゆるりとお買い物をお楽しみください」」

 

 流暢な日本語の、駅構内アナウンスが流れる。これを待ってましたと言わんばかりに、あちらこちらへと人が移動していく。日本という国は本当に律儀な人が多い。時間通りにならないと納得がいかないのか、ここから見ていてもわかる。皆、足並み揃えて12時のアナウンスぴったりに動き出すのだから。

 

(そろそろ来てくれよー)

 

 ただでさえ祝日も無く、休みが少ない6月。そんな6月の貴重な休みを使って、俺が羽丘駅に来ているのには訳があった。まず理由もないのに外出するわけが無いんですけどね。俺、エリートニートですから。

 

 俺が何故こんなところに来ているのか、説明しよう。

 

 これは昨日のこと。金曜日、つまり、辛い1週間を俺は乗りこえた訳だ。6時間とSHRを終え、部活に出ようとカバンを背負った所に、日菜が話しかけてきたのが始まりだった。

 

「明日、付き合ってよ!」

 

「え?」

 

 その時の俺は、喜びに打ち震えたものだ。可愛い彼女が出来る。人生の中でこんなに嬉しいことはあまりないだろう。そんなことを考えて内心、狂喜乱舞していた。

 

「お、俺でいいの?」

 

「うん!冬夜君でいい、じゃなくて.........冬夜君がいいの!」

 

 この言葉が決め手だった。心拍数は急上昇し、俺の心はゴールイン寸前だった。結婚式場はどこにしよう、ご両親と紗夜さんに挨拶をしなければ.........想像すればするほど、夢が膨らむ。

 

「だから明日!買い物付き合ってね!」

 

 が、すぐに萎んだ。高校生にもなって裏切られた.........なんて、言うつもりは無いが、これはあんまりだろう。美味しいと思って食べてたお母さんの手作り料理が、実は激安の殿堂で買ってきた、出来合い商品でしたというくらい酷い。

 

 例えがわかりづらくてすまない。それくらい動揺してたということだ。

 

 そんなことがあり、今に至る。今日は昨日の約束通り、日菜の買い物の荷物持ちという訳だ。

 

(それにしてもこないな〜.........本当はもう着いてるけど俺の影が薄くて見つけらんないとか?)

 

 .........いくらなんでもそれはないか。自分で思っておいてなんだが、そこまで日菜はあんぽんたんじゃないだろ。

 

 やることもないので周りをキョロキョロと見渡してみる。すると、少し離れた所に、見慣れたアイスグリーンの髪色をした人を見つけた。頭の高さが上下しているので、つま先立ちで誰かを探しているのかもしれない。

 

(あ、日菜いるじゃん)

 

 目的の人物を見つけたので、後は接触するだけだ。後ろから近寄り、声をかける。若干、不審者とか何かのスカウトに見え.........なくもないけど気にしない。

 

「こんにちは、日菜」

 

「あ、冬夜君!探したんだよー?」

 

「それはこっちのセリフだよ」

 

 思わず笑ってしまう。俺と日菜はニアミスしてたということか。こういう所でも相性バッチリだな!うわ、俺きしょい。

 

 それにしても.........日菜の服装、超可愛いな。白色のワンピースに黄色のスカート。ワンポイントアクセントに青いリボンを付けているのが愛らしい。

 

「その格好、似合ってるよ。超可愛い」

 

 デートの基本は褒める。なにかの本で読んだことがあったので実践してみた。日菜はこれをデートだなんて微塵も思ってないだろうが。

 

「冬夜君こそ.........か、かっこいいよ?」

 

 日菜が何を言っていいのかわからないような顔をしている。

 

 それもそのはず、俺の格好はジーパンにポロシャツという完全にレンタルビデオ屋に行くような格好だ。お世辞にもかっこよくはないだろう。日菜が困惑するのも無理はない。

 

「大丈夫。ださいのわかってるから.........」

 

「ご、ごめんね?気を取り直して出発しようよ!」

 

 そうだった、今日の目的はあくまで買い物。俺のださいファッションを見せつける訳では無い。

 

 取り敢えず電車で隣町かー。

 

 日菜と一緒だとなんだかワクワクするな。

 

 期待に胸をふくらませながら、交通系ICカードを改札口にタッチした。

 

 ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕

 

 今井 リサ IMAI RISA

 

 身長 158cm

 

 体重 教えないよ♡

 

 足のサイズ 23.5cm

 

 好きな物 筑前煮 酢の物 恋バナ

 

 嫌いな物 グリーンスムージー 虫(特にセミ)

 

 Roseliaのおかん担当。友希那の良き相談相手で、モカとバイト先が同じ。とてつもなく情報網が広く、恋バナなどは、すぐリサの耳に入る。日菜と冬夜の話も漏らさず知っているのは、彼女くらいだ。

 

 最近のお気に入りはスイーツ巡り。ひまりとケーキを食べに行く約束が現在進行中。モカには二人揃ってカロリー煽りされる。

 

 P.S.ベース練習は決して手を抜かず、家でもライブハウスでも常に全力。友希那の夢を叶えるために、妥協することは無い。




リクエストとか取りたいですね。感想で〇〇出して!や、こんな展開キボンヌ!など、お気軽にお願いします。

どれだけ抽象的でも構いません。頑張って肉付けしてお話にしたいと思います。

時系列がバラバラなものは番外編として出します。

(もっと感想欲しい!読者様と触れ合いたい!)←心の声

ではこの辺で。

今回もお読みいただきありがとうございました!
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