隣の一等星   作:Re:GHOST

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ハッピーバレンタイン!お久しぶりです、日菜の方更新していきまーす!今日はバレンタインという事で、甘々なチョコのお話です。果たして、日菜ちゃんは冬夜にチョコレートを渡すことが出来るのか!?(出来ない訳が無い)

では、本編どうぞ!


アマアマちょこれいと

 ポケットに入った鍵を探す為、(かじ)かんだ手をポケットに突っ込む。手に硬いものがガツガツと当たるがこれはきっと、今日沢山貰ったチョコレートだろう。板チョコや箱に入ったチョコは大きいからカバンに入れたが、チ○ルチョコや10円チョコはちっちゃいのでポケットに纏めて入れたんだ。.....というか、大きいチョコをくれるという気持ちは嬉しいのだが、その気持ちの分カバンが重くなるのはムカつく。何故俺が富山の薬売りが持ち歩くような重さのカバンを持たねばならないのだ。本来は感謝すべきチョコレートをくれた女の子に恨みつらみを並べていると、ポケットの中で細長い金属質の物体を発見した。

 

「あーさみぃ......しかも待ってるのはホワイトデーかよ......」

 

 発見した鍵を鍵穴に差し込みドアを開ける。ドアノブはとても冷たく、それはまるで俺のバレンタインデーに対する冷めきった心みたいだ。別にバレンタイン自体は嫌いじゃないよ?ただ差出人不明と俺が講義でいつも座る席の中にチョコを突っ込むのは辞めていただきたい。怖いし、何より俺が貰う理由がよくわからないから。直接渡してくる子は講義のノートをよく貸し借りしたり、昼飯をちょくちょく一緒に食べたりと接点があるが、差出人不明と机に突っ込んでいる人達は接点が全くと言っていいほどない。つまり、意味がわからないという訳だ。俺を毒殺しようとみんなで画策してるのかなぁ......なんか悪影響ありそうだからよく分からないチョコは日菜に食べてもらうか。

 

「ただいまー」

 

「あ、お帰り!寒かったでしょ、暖房入れといたからこっちおいで」

 

 玄関で靴を脱ぎ、ドアの鍵を閉めている俺に掛けられるのは彼女からの労いの言葉。こっちにおいでと手をちょいちょいと動かしているのがとても可愛い。...........俺はあんなに可愛くて優しい彼女に劇物を食わせようとしていたのか。日菜に危険なことはさせられない、俺が全て食おう!

 

「ありゃ、そのカバン重そうだね〜何が入ってるの?」

 

「チョコがたっぷり」

 

「最後まで?」

 

「それはなんか違う」

 

「あはは、それにしても冬夜君モテモテだね〜」

 

「日菜以外にモテてもあんま嬉しくない。俺が好きなのか日菜だからなっと」

 

 チョコがぱんぱんに入ったカバンを机の上にドサッと置く。あぁ、重荷から肩が解放された......肩が軽くなった事だし、気になってた事を日菜に聞くとするか。オチはだいたい想像つくけどな。

 

「......何でチョコくんなかったの?今日、講堂一緒だったのに」

 

「もしかして、拗ねてる?」

 

「拗ねてない!気になっただけだ!」

 

「もー可愛いなー!......何で上げなかったか、気になる?」

 

「日菜からはいつも色々貰ってるし、無くても全然大丈夫だけど......やっぱり一番日菜から貰いたかったから......」

 

「......そっか、ありがとね」

 

 日菜が座っていたソファーから腰を上げて俺に近づいてくる。日菜が近くに来る......なんて事は良くあるが、今日だけはいつもと違うような気する。いつもより日菜が魅力的に見えて、脳髄まで蕩かされそうだ。緊張なのか興奮なのかは定かではないが、自分の鼓動がドクドクと早まっていくのが、一昔前の俺みたいで少し笑える。

 

「あのね......」

 

 日菜が足を絡めぴったりと密着した状態で囁く。勿論俺の耳元で、だ。

 

「冬夜君には特別なチョコ......貰って欲しかったんだ」

 

「......特別なチョコ?」

 

「口開けて......?」

 

 そう言って日菜が俺に差し出してくるのは、何の変哲もない普通のチョコレート。特段変わったところは見受けられないようなチョコだ。何が特別なのか当てろ!みたいなクイズを出された暁には、日菜がくれたから特別!というクソみたいな解答を出すレベルで特別具合が分からない。

 

「......えっと、こう?」

 

 取り敢えず、言われた通りに口を開けることにした。多分、食べさせてくれるから......え、これアーンって事だよね?違かったら俺、期待し過ぎなただの痛いやつになるけど。

 

「あーーんっ、......えへへ」

 

「え、それ俺のじゃ......」

 

 誰がこの結末を予想出来ただろうか、俺の口に運ばれる筈だったチョコレートは、くるっと踵を返して日菜の口の中に入ってしまった。イタズラっぽく笑う日菜がめちゃくちゃ可愛いから許すけど、少し悲しい。

 

 ......しかし、その悲しみは一瞬で快楽に変わった。

 

「んむぅ......はぁ、おいひぃ......」

 

「んんっ......!?」

 

「ほうはって、くひのなかでちょことかすと、おいひぃよ、ね?」

 

 口の中に流れ込んでくるのは唾液と少し苦くて甘い、ビターチョコ。ビリビリと頭が痺れるような感覚に襲われた俺は膝を震わせ、情けなく日菜に寄りかかるしか無かった。

 

「......はぁ、美味しかった。......ハッピーバレンタイン!」

 

 どれほどの時間、キスをしていただろうか。日菜がバレンタインを祝う言葉を言った時、俺は意識を朦朧とさせていた。日菜とのキスに骨の髄まで蕩かされたというのもあるが......多分原因はそれじゃないだろう。

 

「おま、え......何入れ......た?」

 

「ああ、ガラナチョコを作ろうと思ったんだけど......手が滑ってガラナ入れすぎちゃった!」

 

「正直に言え......わざとだよな?日菜が分量間違える訳ないし」

 

「...........ごめん!気持ちいいかなって思って!」

 

 成程、先程から止まらない体の疼きはガラナのせいであったと。納得がいった、通りで日菜がいつもよりエロく見えるわけだ。ってか、多分日菜も発情してんなこれ、目にハートマークが現れそうな勢いだもん。

 

「......ちなみに日菜は幾つくらい食べた?」

 

「.........作ってる時の味見で、たっくさん食べたよ......?」

 

 目をとろんと潤せ、はぁはぁと吐息も漏らす彼女ははっきり言って魅力的過ぎる。今すぐ彼女の全てを貪りつくしたいくらいには。いつもは気恥しさや奥手な性格が幸いして歯止めがきくが、今日だけはそういかない。今は......日菜をめちゃくちゃにする事しか考えられないのだから。

 

「これ入れたって事はヤる気だよな.........?」

 

「......うん、もう我慢出来ない......シよ?」

 

 こうして、俺たちのバレンタインデーは幕を閉じた。俺と日菜がラブラブになるという形で。

 

 因みに俺が貰った大量のチョコは、後日リサとひまりちゃんを呼んで食べてもらった。これは余談だが、リサが機転を利かせて作ってくれたチョコレートフォンデュは最高に美味かった。

 




日菜可愛い。エッチな日菜可愛い。うん、可愛い。すきすきすき。次の更新っていつだ.........?その内イベストでもあった天文部の危機!の話もやりたいんですよね笑 いつ書くかは未定ですが笑

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!
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