if物語 市丸ギンの息子   作:フ瑠ラン

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――兄弟だからと言って仲がいいとは限らない







「創造主サマ」と藍染

昔々。何千年も前のこと。四大貴族とは、また違う貴族があった。名は“藍染”。後に没落し、過去から書類から尸魂界から抹消される貴族である。

 

藍染と言う貴族は四人家族。それ以外の血筋もなく、小さな貴族であった。家族構成は父と母、兄と弟。

 

父は死神をやっており、高貴でプライドの高い人だった。母は体が悪く、いつも寝ていた。自分が死の瀬戸際にいると言うのに家族のことばかり心配する優しい人である。兄は知的で死神の卵が通う真央霊術院でもトップを誇っていた。弟は人と簡単には馴染めない引っ込み思案ではあったものの、兄以上の天才で研究等をよく好む性格であった。

 

父、藍染(あいぜん)大介(たいすけ)

母、藍染(あいぜん)右左湖(うさこ)

兄、藍染(あいぜん)惣右介(そうすけ)

弟、藍染(あいぜん)悠右介(ゆうすけ)

 

家族の仲はとても良好だと思っていた。そう、思っていた(・・・・・)であった。

 

家族が壊れ始めたのは母、右左湖の死から始まった。朝起きて、母の容態を確認しに行った時にはもう死んでいた。父は母を愛していた。だからこそ母の死に嘆いた。それでも兄弟の前では悲しさを感じられないほど気丈に振る舞った。そして――父は殺された。殺した人物は…兄だった(・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

 

 

兄、惣右介と入れ違うように真央霊術院に入学した僕…悠右介は現在気持ちが昂っていた。真央霊術院から『浅打』と言う斬魄刀を貰ったからだ。

 

斬魄刀は自分の片割れ。どんな能力を秘めているかは解らない。謎ばかりの斬魄刀。そんなモノを貰った僕は早く斬魄刀と対話をしてどんな能力なのか確かめたかった。何より父様と兄様に褒めて貰いたかった。

 

走って家に帰って、部屋を開けたら信じられない光景が広がっていた。血だらけの兄。真っ赤な父様。僕は狂ったと思った。兄は父を殺し、そしていつか尸魂界の王となると言ったのだ。信じられなかった。あんなに優しい兄が、あんなに父と母を愛していた兄が父を殺したなんて。

 

 

「悠右介、いつ僕が父様と母様を好きだと言った?」

 

 

「一度も僕は言ったことはないよ」そう笑いながら言う兄を凄く軽蔑した。

 

 

「まあ、感謝はしているよ。僕が生まれなければこんな野望も持つことができなかったしね」

 

 

ジリジリと歩いて近づいて来る兄を見て僕はついつい後退りしてしまう。

 

 

「父様の次は――君だよ、悠右介」

 

 

僕の背中にはひんやりとした感触が伝わった。壁だ。もう後ろは壁、目の前には兄。死ぬ覚悟をした。兄が僕のは首を絞め殺そうとしたその瞬間――。

 

 

「ひゃははははっ!!」

 

 

兄の時が止まった。兄は僕の首を絞める寸前で止まり動かなくなった。そして僕の目の前には長い金髪を三つ編みにして高いツインテールにした20代ぐらいの女性が立っていた。

 

 

「時が止まったね!!面白いね!!」

 

 

「きゃははははっ!!」と笑い駆け回る女性を僕は呆然と見る。僕の視線に気づいたしたは走るのをやめ僕を見た。

 

 

「自己紹介?自己紹介して欲しい!?きゃははははっ!!いいよ、やってあげる!!アタシはねぇ『明鏡止水(めいきょうしすい)』って言うんだ!!こう見えてもねぇ、キミの斬魄刀なのさ!!ひゃははははっ!!」

 

 

――斬魄刀?こんな五月蝿いのが僕の…?

 

 

「ひゃははははっ!!五月蝿いって失礼だねぇ!!まあ、いいけど!!あ、因みにアタシの能力はね時を止めるんだ、キミの霊圧を使って!!だからキミの霊圧が底を尽きたらまた時間は動き出す!!早く殺しちゃいなよ!!じゃないとアンタが殺されることになるよ!?きゃははははっ!!」

 

「いや、殺さない。僕は逃げるよ」

 

「なんで?殺した方がラクだよ?簡単だよ?」

 

「…こんな奴殺す価値もない」

 

「ひゃははははっ!!キミは怒っているんだね!!だから殺さないのか!!キミは変わってる!!うん、解った!!アンタの指示にアタシは従うよ!!」

 

 

『明鏡止水』はそう言うと僕を持ち上げた。

 

 

「ちょっ、!?何しているんだ、キミは!?」

 

「ひゃははははっ!!アンタよりもアタシの方が足早いから!!こっちの方がラクだろ!?きゃははははっ!!」

 

 

もう兄の霊圧が感じられないほど遠く、遠い場所まで『明鏡止水』は走った。それにわざわざ空き家まで探してくれる、なんとも好い斬魄刀である。

 

 

「これからどうするんだい!?きゃははははっ!!」

 

「とりあえず、“藍染”と言う貴族は無かったことにするよ。丁度人の記憶を消せる試作品を作っていたところだ」

 

「試作品なんかでホントにいいの!?きゃははははっ!!」

 

「僕の理論には間違いはないよ。きっと大丈夫だ」

 

「凄い自信だねひゃははははっ!!」

 

 

結果、記憶は消せた。記憶も書類も全て尸魂界に“藍染”と言う記録は残っていない。記憶を消したのは僕だが書類から“藍染”を消したのは兄だ。

 

もう僕も“藍染”には興味がなかった。研究に没頭し忘れようとした。だが、忘れることは出来なかった(・・・・・・)

 

兄が憎かった。

 

 

 

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

 

マジシャンズ・レッドがあんなことを呟くから、遂に夢まで出てきてしまった。別に黒歴史とか言うまでの過去ではないが、思い出したくない記憶ではある。あんな奴と似ていると言われると無性に腹が立つのだ。まあ兄弟なので似ていて当然だとは思うが。

 

部屋を出て顔を洗う。

 

 

「お早うございます、創造主サマ」

 

「お早うPINKY(ピンキー)

 

 

途中廊下で会ったピンキーに挨拶をし、マジシャンズ・レッドを起こすため、マジシャンズ・レッドの部屋に向かった。

 

マジシャンズ・レッドを起こすのに約一時間奮闘したことをここに書き記しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




かなりの捏造です。
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