今コツコツと書き溜め中。
「それにしても
砂しかない大地を見てギンは言った。
「…退屈しそうだね」
「そやね」
乱菊にお別れを言ったあの日からギンの元気がない。それに気づいているのは多分…いや絶対にボクだけだろう。ギンはもう乱菊に会ったあの日ぐらいから自分の気持ちを隠す事を得意としていた。が、それでも縁が深いボクと乱菊は分かっている。
ギンはすぐ人に壁を作り笑みで気持ちを隠すからみんなからは不気味と言われ畏れられてきた。ギンのメンタルって意外に弱いからそんなので少し悩んだりする。そんな事を知っているボクだからギンの表情を読み取られる。
「……そんなに後悔するなら全部ボクに任せて残れば良かったのに」
「…昔碧言ったやろ?ボクだけに業は負わせんって。ボクも一緒や。それに…アイツには大きなモン貸しとるからなァ。返して貰うまでは乱菊の元に戻れん」
「変な意地張っちゃって…。バカだなぁ」
クスクスと笑うとギンは少しムッとした表情に変わる。いつぶりだろうか。あの仮面のような笑みが取れたのは。
「ボクは莫迦じゃあらへんよ。少なくともお前よりかは頭ええわ」
「ハイハイそうですねー隊長殿ー」
「なんやその棒読み苛つく」
「それにボクもう隊長あらへん」そう言って先に歩きだしてしまうギン。ボクは慌ててギンの後を追う。
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暫くの時が経ったとき。グリムジョー・ジャガージャックと言う
東仙に攻撃をしようとしたグリムジョーだが藍染に釘を刺され大人しく…若干荒れてはいたが戻っていった。
「あーあ。また部下で遊んでさァ」
「意地が悪いなァ…」
「――見ていたのかギン、碧」
藍染はボクとギンの顔を見た。
「あそこであんなん言ったら要やったらああすること最初からわかってはったやろ?」
「腹黒いよなァ。意地悪いよなァ」
「…碧、うるさいよ。それに本当にそう考えていたのかはわからないだろう?」
「それに破面が五体消えても問題はない」と藍染は言った。
「所詮は
そう言って藍染は歩いて行ってしまった。
「…我々の道に敵は無い、ねぇ」
「ああ、虫酸が走るわ。あんな奴の仲間なんて」
「少しの辛抱だよギン。いつかぜったいに」
「わかっとる。ここまで我慢してきたんや。後少しぐらいできる」
ギンの顔は無表情だった――。
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「結局、
「そうやろ。だってルピ生きとらんし」
井上織姫の力で片腕を取り戻したグリムジョーはルピを殺しNo.6の力を再び取り戻した。
「コロコロ替えるのやめてもらいたいな。覚えるのめんどくさいし」
「覚える系は好きやろ碧。変なところで手ェ抜こうとしちゃあかんやろ」
「だってー」
ぶーすかぶーすかと文句を言うボク。ボクは歩く足を止めた。それに気づいたギンも足を止め振りかえる。
「?どうしたんや碧」
「いやー、暇だし井上織姫さんに逢いに行こうかな」
ボクは呟いた。
井上織姫。彼女とは本当の世界で何度か会ったことがある。主に両親が誕生日は二人で居させるようにボクが仕向けて織姫さんの家に泊まりに行くのだ。
織姫さんの家だったら父ちゃんも母ちゃんも文句は言わない。人間で唯一ボクと関わりのある人間だと言ってもいいだろう。
「…この時代の織姫さんにお世話になった訳じゃないけど……恩は返さないといけないし……とりあえず、側に…いやでも多分お世話係はウルキオラになるだろうし…うーん……」
とりあえずギンとボクは別れブツブツと言いながら歩いていた。するとなんと言うことだろう。いつの間にか部屋についてしまったじゃあないか。
考えても仕方がない。流れに身を任せようと思ったボクはとりあえずノックをした。
「は、はいっ…!!」
「どうぞ!!」と上ずった声が聞こえてボクは思わず笑ってしまった。
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グリムジョーっていう人の腕を治したら人が一人殺されちゃって、その後私は軟禁…?なのかな。されちゃった。部屋に居ても何もすることはないし私はとりあえず窓を見つめた。
「どうしよ…」
思わず呟いた時、ドアがノックされちゃって驚きのあまり私は上ずった声で返事をしてしまった。
は、恥ずかしいぃぃ!!
顔が真っ赤になるのがわかる。ドアが開かれると同時にクスクスと笑い声が聞こえる。部屋に入ってきたのは、銀髪の男の人だった。
「…市丸碧って言うんだ。これから少しの間よろしくね、井上織姫さん」
「え、えっと…」
私が困った顔をしていると市丸さんはまたクスクスと笑いながら「ここは、私は貴方達とはよろしくするつもりはありません!!って言うところだよ」と言った。
…あれ?この人…もうしかしたらイイ人かもしれない…。
「ここは退屈で暇だよねぇ。分かるよ。ボクだって…そうだ」
「な、なら何で
私が聞くと市丸さんは「織姫さんはさ、松本乱菊って知ってる?」と聞いてきた。
「…え?ら、乱菊さん…?知ってますけど…」
「乱菊とは腐れ縁でね。ボクの知り合いが乱菊に好意を持ってるんだ。乱菊もきっとアイツに好意を持ってる。でもね、色々な理由があってボクの知り合いは乱菊の側に居られない。アイツは自分の気持ちも素直に言えないような奴だからなァ。ボクが側に居てやらないといけないんだ」
悲しそうな笑みで市丸さんは言った。
「…市丸さん……」
「碧でいいよ。市丸って
…市丸って…。この前、乱菊さんが寝ている時に寝言で呟いていた単語。本当にこの人は乱菊さんと知り合いなんだ――。
「織姫さんはさ、仲間を裏切る時苦しかった?」
「え?」
「多分…いや苦しかったよね。ボクはね、無心だった。何も感じなかったんだ。いや乱菊を裏切る時悲しかったよ?でもそれだけ。多分未だギンも乱菊も生きてるからだと思う」
何を、言ってるんだろう。私には碧さんの言っていることは理解出来なかった。
「もし自分がこの世界の住民じゃなかったらどうする?」
「?」
「ボクは見えない壁を作って、それでできるだけ情を持たないようにする。……けれどやっぱり」
「…親に情を持たないようにすることなんてできっこ無いよね」そう小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。
「急に変なこと言ってごめんね!!意味わからなかったでしょ!!ぜーんぶ冗談!!」
ニカッと笑う碧さんの顔は乱菊さんの面影があるような気がした――。
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敵襲が来て藍染に呼び出された。正直に言うと話の内容はそんなに覚えていない。それほどつまらない会議だった、と言うことだ。
会議が終わった後、ボクはギンと廊下を歩いていた。
「よう気に入ったようやね碧」
「んー、まあね」
「ようやくオトモダチ出来たんやない?」
「…それ、ボクが友達いないみたいな言い方…!」
「そう言ってるんよ」
ほんの数十分ギンとの殴り合いをした。