これまた誕生日番外編。投稿遅くなってごめんよ、二人とも。
9月29日
今日はボクの母親、松本乱菊の誕生日である。
「…乱菊って言ったら服やなぁ」
「でも男のボク達に母ちゃんの趣味ってわかんないよ」
「……無理やな」
「無理だね」
母ちゃんの誕生日プレゼントとして服をあげようとしたボク達だが、残念ながら女性の服の趣味がわからない為、断念。
「……人形とか…?」
「乱菊の喜びそうな人形わかるんか?」
「とりあえず派手なもの送っとけばいいんじゃないの?」と言えば「適当すぎやろ」と返ってきた。
「女性へのプレゼントが一番悩む」
「…せやなぁ」
ボク達は『女性のプレゼント特集!!』とかかれた雑誌をペラペラと捲り母ちゃんに良さそうなものを選ぶ。
「『第1位!今流行ペアリング!!』だって。母ちゃん父ちゃんから貰った指輪大事にしすぎて使えないって嘆いてたしもう一個買ってあげれば?」
「あー、それいいかもしれんなぁ」
「…ボクはなんか安い指輪をネックレスにして人形にでもつけてあげようかな」
「父ちゃんとは違ってボクそこまでお金ないし」とボクは言った。
父ちゃんは昔尸魂界で隊長をやっていたこともあったのでお金は一生暮らしていけるぐらいある。母ちゃんが使っても使っても無くならない、と喜んでいた程だ。
「ほな、買いに行こか」
「うん」
ボク達は何気に重い腰をあげた。
「…あかん、迷ったわ」
「…いつもは織姫さんとかがいるからなぁ」
ボク達は大通りと呼ばれる場所で迷っていた。いつもは案内人として織姫さんとかこの地に詳しい人がついてきてくれるのだが今回は居ない。織姫さんも忙しいのだ。
父ちゃんもボクも家を出る機会が少ないので全くといって良いほど道を覚えていない。下手すれば母ちゃんの方が覚えてるかもレベルである。
「…あら、市丸サン達じゃないッスか」
「「浦原」」
「どうもッス」そう言って扇子をヒラヒラと仰ぐ浦原はなんか似合っている。とてつもなくしっくりくる。…っていうか街中で扇子を仰げるのが凄いと思う。
「なんか困ってるようでしたけど……何かあったんですか?」
「…迷ったんだボクら」
「せやからどないしよ、って話とったところや」
「あー、そう言う要件ならアタシよりも適任な人がちょうどそこに」
「ホラ」と浦原が指差した先にはオレンジ色のツンツンとした髪の毛が特徴の男性が立っていた。
「ん?黒崎一護やん」
「げっ…浦原さんに市丸ギン…と、誰だ?」
オレンジ色はボクを見て指差した。思わずボクはその指をへし折る為、逆方向へと曲げてしまう。
「いててててっ!!てめえ何しやがんだよ!」
「人に指差したらあかんやろ?なぁ碧」
父ちゃんの言葉に「うん」と頷くとオレンジ色は「初対面で刀向けてきた奴には言われたくねぇよ!?」と言った。
「まあまあ黒崎サン。子供相手にそんなイライラしないで下さい」
「いや、どっちかって言うとこの親子にイライラしてる」
「そんなんどうでもええねん。はよ碧に自己紹介せぇや」
オレンジ色はキッと父ちゃんを睨み付けた後ボクに向かって「黒崎一護だ」と言った。
「…あんたが織姫さんの自慢の黒崎くん、か」
「井上知ってんのか…?」
「うん。何回かお泊まりしてるし」
黒崎一護は「そうか」と言うと浦原に「で、何してんだあんたらこんなところで」と言った。
「いやぁ、市丸サン達が迷ったんらしくてッスね?黒崎サンに道案内を頼みたいんスよ」
「どうせ暇でしょう?」と言う浦原の言葉に黒崎一護は一瞬嫌な顔をするものの「どこに行きたいんだ?」とボク達に聞いてきた。きっと彼は面倒見がいいのだろう。
「指輪ってどこで売っとるん?」
「指輪?指輪なら……」
「あそこだ」と黒崎一護が指を差す。意外に近かったらしい。父ちゃんは黒崎一護に「おおきに」とお礼を述べると「行こか」とボクの腕をひいた。
「……指輪って何しに行くんだ…?」
「さぁ。結婚記念日か何かのお祝いで買うんじゃないッスかね?」
ちなみにボクと父ちゃんのあげた誕生日プレゼントはとてつもなく母ちゃんに喜ばれ暫く上司に自慢をしたらしい。母ちゃんの上司からの怒りの電話と苦情の電話が来なくなるのは母ちゃんの誕生日の2ヶ月先の事だった。
~おまけ~
ピンポーン
碧「はーい、誰ですか……誰?」
日番谷「市丸はいるか」
ギン「なんや?用事かいな」
日番谷「…てめえの嫁ぐらいちゃんと躾とけ。ったく上司を
母ちゃんの沢山服の入ったタンスが大量に母ちゃんの上司から届けられた。