if物語 市丸ギンの息子   作:フ瑠ラン

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念のためグロ注意。私的にはそんなにグロくはないと思うけど。

書いてて思った。段々碧くん黒くなってきてるなぁって。当初の予定ではもう少しいい子なカッコいい男の子を想像してたんだけどなぁ…。


市丸碧の性格

「テメエどこ見てんだァ?ああ!?」

 

「あ"?」

 

「ひっ…」

 

 

流魂街を歩いていた。たまには乱菊やギンに美味しいものを豪華なものを食べさせてあげたいと思ったからだ。だから尸魂界に来てからコツコツと貯めたお金を奮発して買い物に出掛けていたのだが――。

 

あっちからボクの肩にぶつかってきた。多分ボクの金を狙って来た奴等なんだろう。現代にもそんな腐った奴いるけど、狙うやつ間違ったね。ボクなんか狙ったら……。

 

ボクは霊圧を扱える。小さい頃から父ちゃんが霊圧の扱い方を教えてくれたからだ。「碧はボクよりも乱菊よりも霊力が高い。虚にも追われることが多い。せやから、力の使い方、ボクが教えたる」って。正直言って父ちゃんはスパルタだった。

 

だから死神の使う鬼道とかそこら辺は使える。今のところ六十番台までなら詠唱破棄でできたりするのだ。覚える事とかは比較的好きだ。

 

父ちゃんに霊圧の使い方を教わっていて良かったと思った。だってこう言う奴には自分の霊圧にあてるのが一番楽だからだ。

 

案の定ボクの霊圧にあてられた男は口から泡を吹いて気絶した。ボクはそんな男を冷たい眼差しで見る。ボクは父ちゃんと母ちゃん以外、いやギンと乱菊以外にはかなり冷酷な性格に変わる。自覚アリである。だけど変えるつもりはない。

 

だってボクにはこの世界にあの二人さえ生きていてくれればいいのだから。人類がたとえ滅びようとも、二人が生きていてくれるのであればボクはなにもしない。ただ笑い「良かった」と言葉を紡ぐだけだ。ただそれだけ。ボクにはあの二人が五体満足で生きていてくれるのであれば「平和」と変わらないのだから――。

 

 

「なんや、急に霊圧大きくなった思うたらこんな奴が出しおったんか」

 

 

ギンと同じで訛ってる言葉…。勿論声の主はギンではない。後ろから声がしたのでボクは振り向く。後ろには白い羽織を羽織った金髪ロン毛が立っていた。

 

 

「…誰、アンタ」

 

「俺にそんな口聞いてええんか?こう見えても俺、死神の隊長なんやぞ」

 

 

金髪の羽織っていた白い羽織が風に揺れ、黒いインクで書かれた漢数字が見える。『五番隊』それは昔、父ちゃんが所属していた隊だと聞いた。だとすると、この人はボクの名前をつけた人ではないのか…。

 

父ちゃんの元上司。その人がまともな名前をつけてくれたと言う。まあこの人がギンが入隊するその時まで、生きていたら、の話だけど。

 

 

「ふーん。その隊長さんが何でこんな流魂街なんかに?」

 

 

「お偉いさんなんでしょ?」と問えば「口の聞き方がなっとらん餓鬼やな」と帰って来た。

 

 

「ただ暇もて余しとっただけや。だから流魂街に来た。あかんか?」

 

「知るか」

 

「ほう。いい根性しとんな、お前…」

 

 

歩いて近づいてくる金髪。ボクは逃げない。こいつの顔面に赤火砲(しゃっかほう)を顔面に放ったらキレるかな?怒るかな?ちなみにボクは餓鬼と言われて少し腹立ってます。

 

金髪はボクの目の前で足を止めるとグググッとボクの頭を鷲掴みにした。上に上げるので段々足が地面につかなくなっていき、最後には空中で足がブランブラン出来るほど。ちなみに頭は凄く痛い。

 

 

「お前、死神に興味ないか?あるなら俺がしこたましごいてやるで」

 

「遠慮する。ボクにはやることがあるんだ」

 

「……その霊圧が周りを危険にするって言うてもか?」

 

「ボクの周りにはそんな弱い奴、いないよ」

 

 

「後悔しても俺知らんで」そう言うと金髪はボクの頭を離した。足が地面につく。浮遊感もない。頭はまだ少し痛いけどさっきほどではない。

 

金髪の伝令神機(でんれいしんき)がなる。どうやら虚の知らせではなく連絡が来たらしい。金髪は連絡を受けると「ああ。分かったわ」と言いボクの顔を一瞬見たかと思えば瞬歩で何処かへと消えてしまった。

 

この出会いはなんだったのか、そう思いながら当初の目的、食材集めをする。何度でも言うが今日は奮発するつもりで流魂街へと来たのだ。食材を買わねば。それはもう美味しそうなやつを。

 

 

 

 

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とある古い店。そこに一人の老人が店を構えていた。この老人はこの流魂街で唯一値切るのが難しいと噂されている老人である。勿論碧はそんなことも知らないで老人に話しかける。

 

 

「おじちゃん、これ美味しい?」

 

「ああ。美味しいよ」

 

「でも高すぎない?」

 

 

ボクがそう言うとおじちゃんは「おやおや、値切るつもりかい?」と言った。ボクは勿論頷く。さすがにこんな値段で買ったらボクのお財布の中身は一瞬で消えてしまうから。

 

 

「うん。単刀直入で言うね。もっと安くしろ」

 

 

おじちゃんは「ほっほっほ」と笑うと薄く開いていた目をおもいっきり開いてボクの顔を見据えた。

 

 

「やれるものならやってみんしゃい」

 

 

あの後、おじちゃんからかなり値引きしてもらい結論からいうとボクの小遣いのうち三割をも使わずそこそこの材料を買えてしまった。またあの店に行こうと思う。

 

余談だがかなり値引きをさせたせいでおじちゃんは泣き「頼むから帰ってくれ」と言われた。街の住民からは暫く「小さい悪魔の子」と呼ばれるがそれは知らない。

 

 

 

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

 

 

 

「うわっ!いつもの食材より美味しい!!もうしかして買ってきたの!?」

 

「今日は狩りに出掛けんでええって言っとったのはこのことやったんか…」

 

 

ボク達は流魂街六十二地区花枯(かがらし)のはずれに小さな小屋を建てて住んでいる。街に行くにはそこそこ遠いし金もそんなにないので狩りで暮らしている。ちなみにこの狩り暮らしに不自由は感じていない。

 

 

「そうなんだ。どう?美味しい?」

 

「ああ、美味しいで。それにしても金っちゅうもんアオイ持っとったんやな」

 

「うん。時々散歩で街に行ったりするんだけどその時カツアゲとかされそうになるんだ。だから…逆にカツアゲしてやってる」

 

 

ボクがそう言うとボクの作った炊き込みご飯を美味しそうに食べながら乱菊は言った。

 

 

「へぇ~、そうなの?なら、私もそうして稼ごうかしら」

 

「乱菊、止めとき。マトモな性格失うで」

 

「酷いなぁギン」

 

 

ボクは少し頬を膨らませて言うとギンは「男がそんなモンやっても全然可愛くないで」と言った。父ちゃんに言われた感じがしてちょっと悲しくなったのはここだけの話。

 

 

 

 

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「ぎゃあ!ちょっ、やめて!!ごめん!マジ!マジすいませんっしたぁ!!」

 

「お前、次狙ったら……殺すよ?」

 

 

最近、ギンと乱菊の周りをコソコソと嗅ぎ回っている奴がいたことにボクは気づいていた。多分だけどギンも気づいてたと思う。ギンは人一倍警戒心強いし。

 

コソコソと嗅ぎ回っていた奴…所謂、ストーカーを調べあげるのには時間はかからなかった。犯人はつい先日ボクから金を奪い取ろうとして逆に霊圧にあてられ泡吹いて気絶した男だった。詳しく聞けば、あの二人を人質にすれば金が沢山手にはいると思ったらしい。

 

ストーカーはほんの、ほんの少しだが霊圧があるようで腹が減るとか。食材を買おうにも凄く高く想像手が出せない値段ばかりで金に困っていたらしい。自分の未来のためにも金が必要だと泣きながら熱弁していたのをギンと乱菊を含めた三人で聞いていた。

 

 

「で?」

 

「え……?」

 

 

ボクがそう言うとストーカーは訳の分からなさそうな顔をして首を捻った。

 

 

「だから、なに?そんな理由で狙ったわけ?こんな子供を?莫迦じゃないの?莫迦でしょ?死ねば?餓死すればいいじゃない」

 

「鬼……」

 

 

隣の乱菊の呟きが聞こえなかった訳ではない。あえて聞こえなかったフリをする。

 

 

「そもそも働けば?楽して力の扱い方も知らないくせに金を手に入れようとするから逆に取られるんだよ。自業自得じゃん。だから、死ね」

 

「えっ、えぇっ、ええぇぇええ!?」

 

 

首を絞めてやろうかとするとストーカーは物凄い早さで後ろへと下がっていく。ボクはストーカーに恐怖を植え付けるため、笑みを張り付けジリジリとストーカーに近づいてやった。

 

 

「止めとき」

 

 

後一歩でストーカーを殺せるのに。ギンがボクに静止の声をかけた。ボクはストーカーに近づくのをやめ「はあ」とため息をつく。

 

 

「…ギンがそこまで言うなら止めるけど」

 

 

ボクがそう言うとストーカーは嬉しそうな顔でギンを見て「か、神が降臨した…!!」と言った。ボクはストーカーを睨み付ける。するとストーカーは「ひぃ!!」と小さな悲鳴を漏らした。

 

 

「そんな奴、殺す価値ないわ」

 

「でもね、またこんなことがあったら困るんだよ。ボクはね、ギンと乱菊が生きていればとりあえずこの世界がどうなろうとどうでもいいんだ。正確に言えばね、ギンと乱菊にもしものことがあったら…その首謀者の腹切って一個ずつ内臓を取り出して…………それでね「これは何の内臓でしょーか?正解はねぇ」なんて言いながら目の前で…潰していって、それでね、最後には……」

 

「もうええわ!なんやそれ!!恐いわ!!なんちゅうモン聞かせてくれとんのやお前は!!」

 

「ギン、確かこれは『ヤンデレ』ってやつよ」

 

 

ギンにおもいっきり頭をひっぱたかれた。ギンは凄い剣幕でストーカー男に「お前、はよ逃げろ!殺される事より苦しいことされるで!!」と言った。乱菊もウンウンと頷いている。

 

ストーカーはギンに言われ、顔を真っ青にして出ていった。その後ろ姿を見送ったギンは「お願いやから道踏み外さんでな?マジで恐いから」と言った。

 

ボク、道踏み外してるつもりも踏み外したこともないけどなぁ?

 

 

 

 

 

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走って、走って、走って逃げた。殺されるかと何度も思った。アイツ絶対狂ってる、そう感じた。俺は無我夢中で走ると街に出た。街に出ても植え付けられた恐怖は拭えずただひたすら街を突っ切って走った。すると人にぶつかった。

 

ぶつかった人は茶髪の黒淵眼鏡をかけた優男だった。どっかの貴族にでも支えていそうな風貌で金を持ってそうな匂いもした。いつものようにカツアゲをしてやろうかと思ったが……先程のようなことがあると中々そんなことも出来なくて、俺はまた逃げようとした。今はただあの恐怖を忘れたかったのだ。だが、走って逃げることはできなかった。

 

茶髪の男に肩を捕まれていたからだ。

 

 

「キミ、私に謝罪も告げず逃げようとしているのかい?」

 

 

茶髪の男はよく見ると黒装束を着ていて死神だと分かった。少しずつではあるが霊圧が段々と上がって来ているのが俺でも分かる。

 

自分の見に危険を感じた。だから俺はすぐに謝った。

 

 

「す、すまねぇ……」

 

「謝るのが…遅い」

 

 

茶髪の男は俺にそう言うと言うと前髪を後ろへとかき上げ、黒淵眼鏡を取った。風貌、印象が変わる。先程の優男?そんな奴どこにいる。俺の目の前にいるのは…危険な匂いがプンプンとする奴だけだ。

 

下手すれば、いや。確実にさっきの子供よりも強い。それに手練れだろう。茶髪の男は「キミみたいなグズみたいな命でもいい使い道があるさ」そう言った。

 

 

――殺される

 

 

助けを、逃げなくちゃ、そんな事を考えている間に俺は……。

 

男は服だけを残して何処かへと消えた。茶髪の男の電気神機がなる。男は応答した。

 

 

「はい、藍染です」

 

『どこにおるんや、藍染。お前、書類持ってどこさん消えたんや。はよ渡さな俺卯ノ花隊長に怒られてまう』

 

「ああ、すいません。今すぐ帰りますね」

 

 

茶髪の男は上司からの電話で先程の殺伐とした空気をしまい、眼鏡をかけ前髪を最初のように戻し瞬歩で上司の元へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運命の歯車が回る音がした――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はーい、ヨン様でたぁぁああ!!ヨン様っていつ護廷十三隊に入ったんだろう…。謎だね、うん。ああ、私的には早く推しのシロちゃん出したいけど…出てくるのはきっと当分先だろうなぁ。
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