私立英刻高校ヒーロー科   作:ネギ丸

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はじめての二次創作です。
頑張ります。


第1話:雄英入試

世界人口の約8割が【個性】というなんらかの特異体質を持つ超人社会。今この世界では1つの職業が脚光を浴びていた。

 

【ヒーロー】

 

それは誰もが憧れる正義の味方。悪として働く敵(ヴィラン)に勇敢に立ち向かう、人々の憧れ。

このヒーローという職業は個性の発現により現実となった。

そして、この物語はそんなヒーローに憧れる少年少女が憧れのヒーローを目指す物語だ。

 

 

 

 

 

季節は冬。そして今日は俺にとって今までで最も大切な1日である。

雄英高校入試の実技試験当日。プロヒーローを目指す者にとって雄英高校への入学はプロヒーローになるための1番の近道なのだ。なんせ毎年有名なプロヒーローを輩出しているヒーロー科の名門中の名門高校なのだから。

 

「うー、なんだか緊張してきたなぁ……」

 

凍てつくような寒さの中、体を丸めながら雄英の校門を通る俺は【織部 衝】。今年までなんてことない普通の公立中学に通っていた自称普通の中学生3年生だ。

俺もヒーローに憧れて雄英高校へ入学するため、今日雄英の入学試験を受けることとなったのだ。

 

「とは言ったものの……、やっぱりヒーロー科の最高峰………。他の受験生すら強そうに感じる………」

 

内心ビクビクしながらも、なるべく周りを意識しないようにしながら俺は実技試験の説明会のある会場へと向かった。

 

 

 

 

途中口から心臓を吐き出しそうな思いを何度も抑えながらも、なんとか俺は入試の説明会場に到着した。

 

(うう、まだ心臓がばくばくしてる………)

 

一向に収まる気配がない緊張感になんとか耐えながら俺は指定の席に座った。

 

(ここぞという時にいつも緊張して失敗してきた俺だけど。今日は絶対に失敗は許されない。う、そう思ったらまた吐き気が……)

 

俺はもう何度襲ってきたかわからない吐き気を全力で堪えながら説明会が始まるのを待った。

 

(多分そろそろ始まる頃かな……)

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!』

 

『………』

 

と思った矢先、急に壇上から鳴り響いた声に俺は思わず体をビクつかせる。そして、声の主の期待を裏切るような虚しい沈黙の空気が流れた。

 

『こいつぁシヴィー!!!受験生のリスナー!』

 

それでもめげずに壇上の男は続ける。

この声の主は【プレゼント・マイク】。雄英出身のプロヒーローだ。彼はヒーロー活動とは別にラジオ放送などもしている少し変わったヒーローでもある。

 

『実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレーディ!?YEAHHH!!!!』

 

相変わらずのハイテンションで話を進めるマイク。しかし再び流れる虚しい沈黙。

 

(雄英の教師はみんなこんなのなのか………?)

 

 

 

 

実技試験の説明も無事終わり、俺たち受験生は試験会場に集まっていた。先程の説明会で一部の受験生間で少し揉め事があったようだが気にしないでおこう。

更衣室でジャージに着替えた後、俺は指定された場所に移動すると、目の前の見るからに街に見える施設に目を向けた。

 

マイクの説明によると、今回の実技試験の内容は「模擬市街地演習」。受験生はそれぞれ指定されたエリア内で仮装ヴィランであるロボットを見つけてそれら行動不能にしポイントを獲得することができる。そして、そのポイントの合計によって合格か否かが判定される仕組みになっている。

 

(各エリアとは言っていたけど、エリアでかくないか!?街一個ぶんじゃねえか!!他にもこんな施設がいくつもあるってことは雄英の敷地ってどんだけでかいんだよ!?)

 

そんなどうでもいいことを考えていると、少し周りが騒がしくなった。

 

「おい、あいつってあれだよな?ヘドロの事件の……」

 

「うんうん。ずっとヴィランに対抗していたバクゴーって人だよね」

 

「まじかよ……。やっぱり雄英受験してたんだな……」

 

そんなひそひそ話が俺の耳にも微かに入ってくる。

何ヶ月か前にあったヘドロ事件。その事件は体中がヘドロのような液状化した個性を持つヴィランが1人の男子中学生の体を乗っ取り、街で大暴れをしたという内容だ。幸いその事件はNo1ヒーロー、【オールマイト】の登場によって無事解決したのだが、この時に捕まっていた中学生の派手な個性とヴィランに掴まりながらも必死に抵抗していたタフさが周りの人に評されていた。

俺はその事件が発生した場所とは違うところに住んでいたため、ニュースでしかその内容を把握していないが、どうやらそのヴィランに抵抗していた中学生がこの中にいるようだ。

 

(派手な個性に強靭な精神力……。まさかそんな人と同じ会場になるとは………)

 

ついてないなぁと思っていると、どうやらこの会場の受験生は全員集まったようで、少し狭苦しさを感じた。

 

(こんな考えじゃダメだ!せっかくここまできたんだ。絶対にいい結果を出してやるぞ!)

 

『ハイスタート』

 

俺が気持ちを切り替えて意気込んでいる最中、マイクの声が会場全体に響いた。

 

『どうしたあ!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れえ!!』

 

「え……」

 

いきなりの出来事にその場の全員が一瞬固まったがそれが試験の合図であると分かると、受験生は一斉に街の中へと走っていった。

 

(まじかよ!?ほんと何もかもが無茶苦茶だな雄英!!)

 

俺も他の受験生に負けまいと全力で走った。

 

(まずはヴィランを見つけないと……。くそ、こういう時に情報収集に長けた個性だったらなあ………)

 

内心色々と不満を抱えながらも、雄英高校入試の実技試験、スタート。

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