聖王教会
ヴィヴィオが通っている学校の運営母体でもあり機動六課時代にもお世話になり今ではイクスが眠っている場所である
僕は今ここにいた
修行のために管理局を辞めたも同然の状態で実家にいたのでまあ暇なのである
家のことをしていたりするので結構時間が経つのは早い
ヴィヴィオと共に顔を出す予定だったので合流し
ヴィヴィオはイクスの御見舞である
僕に関しては暇なので散策にと行きたいが別にやることがないのでチンクに同行していた
「しかし四年前に比べ随分丸くなったというかなんというか…」
「四年も経てば色々と変わるさ」
「それにしたって色々変わりすぎじゃない?」
平和なのはいいことなんだけどね
ナンバーズだったメンバーの4人を引き取ったゲンヤさんはほんとすごいと思う
アホみたいに食べる人もいるから食費的な意味でも
伊達に高給取りではないって感じだ
「あのノーヴェがヴィヴィオとコロナちゃんにストライクアーツを教えてるなんてなぁ」
ちょうど実家に帰っていた頃だろうか
スバルさんにちょっと教えて貰って見様見真似で練習していたヴィヴィオに声をかけたのがノーヴェだった
そこから二人の今の関係が始まったらしい
ちなみに今僕達はカリムさんの部屋に向かっている途中でこの会話をしている
「ついたな」
ノックして部屋に入る
「いらっしゃい」
「久しぶりですね 騎士カリム シスターシャッハ」
「円もお変わりないようで」
お茶を飲みながら話をすることになった
あーやっぱり美味しいなーなんて呑気に思っていると
「お話っていうのは……例の傷害事件の事よね?」
「ええ 我ながら要らぬ心配かとは思ったのですが」
「管理局でもしちょっと噂になってたりするね」
最近格闘戦技の実力者を狙う襲撃犯が現れている
同意の元やっているからか被害届は出ていないが
その襲撃犯は女性で
覇王 イングヴァルトを自称している
イングヴァルト、覇王というのはベルカ戦乱の時代に名を馳せた王のひとりであり聖王オリヴィエとも関係があった人物だ
その襲撃犯が古代ベルカの関係者であるイクスやヴィヴィオを襲ってくるんじゃないか
という考えがあってこの話をしに来たのだろう
正直僕はヴィヴィオの付き添いだしこんな話しに来るつもりなかったんだけどね
その後は別れヴィヴィオと合流する予定だ。
御見舞も終わる頃だろうし
外に出てみるとちょうど出るところだった
その後ストライクアーの練習をしに行くらしいので付いていくことにした
剣を使うにあたって素手での格闘もある程度できるようになっていたりするのだどうせやらないが
コロナちゃんが見えたので待ち合わせ場所はあそこでいいのだろう
「リオ! コロナ!お待たせー!」
そう言えばヴィヴィオやルーから写真で見せてもらった位で実際にあったことなかったな
ヴィヴィオが話をしていたのかあの2人僕の事知ってたから自己紹介の手間が省けた
第一印象としてはコロナちゃんはおとなしい雰囲気だと思った。
格闘技をやるような性格には思えなかった、人は見かけによらないな
つい最近ヴィヴィオと友達になったリオ・ウェズリーという子は元気な子だった
正直なところヴィヴィオが動いてるとこは詳しく見たことなかったなとかあの動き使えないかなーとか考えていたらノーヴェとスパーリング始めてた
時間が経ち日もすっかり落ちそれぞれ帰ることとなったところで通信が
救助隊の方で手伝って欲しいらしいので行くことにした
いろんなところに顔を出しているのでこんな事はたまにある
ウェンディにヴィヴィオ達を任せてそれらの用事を済ませた後二人で歩いていた
「いやー悪かったな付き合わせちまって」
「何の問題もないならいいんだよ調整は大事だから」
「ん?」
「どうした?」
立ち止まった僕を不審に思ったのかノーヴェも立ち止まる
誰かいる
「ストライクアーツ有段者 ノーヴェ・ナカジマさんとお見受けします」
「貴方にいくつか伺いたいことと」
「確かめさせていただきたいことが」
声がした方向を見れば
教会でも話をしていた
覇王 がそこにいた
「質問すんならバイザー外して名を名乗れ」
「失礼しました」
「カイザーアーツ正統ハイディ・E・S・イングヴァルト」
「『覇王』を名乗らせて頂いてます」
わー写真で見たとおりだー
「噂の通り魔か」
「否定はしません」
そう言って降りてくる
「伺いたいのはあなたの知己である『王』達についてです」
「聖王オリヴィエのクローンと冥府の炎王イクスヴェリア」
「貴方はその両方の所在を知っていると「知らねぇな」」
「あ、僕知ってるよー」
「ばっかお前何言ってんだ!」
「あなたには後でお話を伺います」
「僕に勝ったら教えてやるよ。どうせいつもの通り魔なんだしやる事は同じだろ?」
「………」
「おーい無視か通り魔ー」
無言の睨み合いが続いたが先に口を開いたのは覇王だ
「私は強いですよ?」
「通り魔如きが僕に勝てると?」
煽るだけ煽っておく
「いいでしょう、貴方を倒して覇王の勝利を追加させていただきます」
「防護服と武装をお願いします」
「要らないかなー。君が僕の防御抜けたら使うけど」
ほざけ
と心の中でそう呟いておく
あの時と違って守るべき相手はこの場にはいないしAMFなんてものも無い
仮にやられてもノーヴェが相手するし大丈夫でしょ
そしてかつてガリューに言い放ったのと同じような言葉を言い放った
「通り魔風情が僕の防御を抜けると思うな!」
「参ります!」
見た目通りの格闘型なので突撃してくるのだが
「以外に速っ!?」
意外と素早かった
早かったんだけど素の状態で神速に対応できるようになっているし避けるのは楽だ
「はっ!」
拳を放ってくる
「甘い」
障壁を張り打撃を受け止める
目を見開き驚く覇王
「拘束盾、拘束確認」
「っ!」
腕をひこうとしたりガチャガチャしてどうにかはずそうとしているが外れるはずがない
ヴィータさんとかシグナムさんでも手こずる程度には硬いバインドだ
たかが通り魔如きが外せるわけない
「お前は何でこんなことをしてまで強くなろうとしている?」
「弱さは罪です。弱い拳では……誰のことも守れないから」
「強くなりたいのならジムとか通えばいいんじゃないのか」
「私の確かめたい強さは……生きる意味は、表舞台にはないんです」
「弱さは罪…表舞台にはない強さ…か…」
充分強い部類に入るだろうに…
「そうかよ。君の通り魔もここで終わりだ」
「私は覇王こそが最強だと」
「出来ると思ってる?こんな一魔道士に負けてるようで?」
「くっ!」
オーオー黙っちゃって
最初に二、三回避けて拘束したから特に動いてないし一撃で沈めばいいけど
「もう眠れ。これ以上やっても仕方ないから」
立派に得意技と化したプロテクションスマッシュを拳だけに纏わせる打撃を鳩尾に叩き込む
「がはっ…わ…私は…」
倒れ込んだ覇王の体が光りだし僕より少し小さいくらいになった
「お…おい円…」
「自称覇王の正体が自分とそこまで変わらないくらいの女の子だったんだけどどう反応したらいいかな」
「いや、しらねぇよ」
流石にこれは予想外だよ
うーんどうしようかな…
帰ろう。全部ノーヴェに押し付けて
「という訳でノーヴェ後よろしく」
「ちょっと待て管理局員」
なんだよ帰らせてよ
「全部あたしに押し付けて変えるつもりじゃねーだろうな」
「それ以外に何があるっての。スバルさんの家近いからそこにでも連れていけばいいじゃないか」
「そういう問題じゃねぇよ」
「ティアナさんにでもスバルさん経由で連絡しておけばいい」
「そこまで考えといて何で丸投げしようとしたんだよ」
「ベルカの王に関することを聞いておいてほしいんだよ。答えによっては徹底的にボコるけど」
初めに言ったことが気になっていたが身内に危害が及ぶならトラウマになるくらいボコるかも知れない
「身体検査とかはそっちでやっといてよ」
「自分でやりゃあいいだろうが」
「僕男だよ?彼女も入るしそもそもそんなことしたくないんだよめんどくさい」
「最後の本音だろ」
何言ってんの当然でしょ
「じゃあまたねー」
「あっ!ちょっ…ったく」
その日を境に自称覇王の通り魔事件が起こることはなくなった
そして妹の日常にその子が加わるのはそう遠くない話だ
クリーンヒット+強化+弱点一点攻撃の一撃必殺が出ましたー
自称覇王…イッタイダレナンダ-
合宿までぶっ飛ばして行きたいけど
真面目に再戦させようか迷うなぁ
現在円は学校にも行って無ければ働いてもないけど家の掃除とかしてる程度の元管理局員
機動六課後、修行のために管理局を辞めたので現在嘱託状態で要請があれば動くとかそんな感じ
後シスコン
家族とその友達とかに害があるなら身内でも容赦しなくなりました
長々と失礼
それではまた次回お会いしましょう!