TS転生未来レトロゲーム実況配信のびる   作:おかひじき

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セーブ一つでメモリーカード15ブロック?
構わん、行け。


シヴィライゼーション 世界七大文明

「はい、今日もみなさんご来場ありがとうございます、のびるです!」

 

『おっつ』『わこつ』『今日は何やるのー?』

 

「今日はですねー、シミュレーションゲームの名作、シヴィライゼーション 世界七大文明!

これをほんのちょっと紹介がてら、やっていきたいと思います!」

 

『うおおおマジかあああ』『流石に意外すぎるwww』『パソコンゲームやるの?』

 

「確かに最初のパソコン版が1991年ですが、家庭用ゲーム機作品としても、

1994年にスーファミ版が、1996年にはPS版も出ているのです!」

 

前世ではPS版1、2とDS版のレボリューションの方だが、かなりやり込んだな。

なぜ今までやらなかったのか。正直その、あんま上手くないんだよね。

レボリューションは天帝CPUに勝つまでやり込んだけど対人戦の経験は皆無、

1、2に至っては最後まで族長レベルで四苦八苦してた。

その難易度を補って余りある面白さだからずっと続けてはいたんだけど。

 

「シリーズ最初の1と2は、家庭用レトロゲームとしてプレイできるシヴィライゼーション。

リメイクも初期シリーズを無視せずに出してくれましたし、とても価値が高いと思います!」

 

『あっハイ』『スーファミ版とかあったんだ……』

『むしろ初代はスーファミかPS1で出てるってので知ったぞ』

『それな』『のびちゃんが楽しそうで何より』

 

「それじゃーやって行きますよー」

 

今回のアバターは翼の生えた女神様。族長が守護神となって民族を見守っている的な?

世界を俯瞰する視点は、神様系ゲームの特徴。

世界を見守る系のゲームは、おおむねこの視点操作に落ち着くのかな。

 

「えーっと、まずは惑星の設定をしていきましょう」

 

『開幕惑星レベルw』『また神ゲーかwww』『のびちゃんホントに神ゲー好きなw』

『思い上がっていく』『神じゃなくて永遠の指導者様やぞ』

『永遠の指導者だからセーフという風潮』

 

陸地の密度は小さい、気温は高温、気候は湿潤、惑星の年齢は50億、

登場する文明は3文明と少なく設定。

難易度は最低ランクの族長、文明は日本、名前はのびるに設定して、いざ鎌倉!

 

『オサ!オサ!』『族長(笑)』『くぉれは開幕から不穏ですね……』

『生存が危ぶまれる』『そんな馬鹿な!』『もしかして……さすのびじゃない?』

『まるでのびちゃんがガチの小学生みたいだ……』

 

ええい失礼な草どもだな!

 

「正直神ゲーなんですけど、私は上手いわけじゃないので……」

 

オープニングイベントが始まった。

 

昔々、人々が文明を持たず世界をさ迷い歩いている頃。

日本を率いる指導者であるのびるは、星降る夜に不思議な体験をした。

目の前に美しい女神が現れたのだ。

 

『美しい……?』『不細工な女神w』『不細工とか言うな失礼だろ!』

『のびちゃんの方がかわいい』『この世界じゃ美しいんだよ!』

 

女神は語った。日本は世界の支配者になれる。

そう言っていくつかの技術をもたらした。

食料が増える灌漑、通常の3倍の速さで移動できる道路、資源が増える採鉱。

さあお行きなさい、シヴィライゼーションの世界へ!と。

 

「見てろよーこの私の豪運が……」

 

紀元前4000年スタート、初手小屋隣接!

 

『草』『初手小屋隣接は草』『あっ……(察し)』

『蛮族かな?』『滅亡クルー?』

『次ののびちゃんはよくやってくれるでしょう……』

 

ま、まだ慌てる時間じゃない。族長レベルならそんないきなり蛮族なんて……。

いやでも初代リメイクだからなあ……。

 

「あ、でも開拓者が2ついますね。これは行ける」

 

開拓者=街づくりと街の育成両方こなせる、のちのシリーズの労働者も兼ねた必須ユニットだ。

これが最初2つになったのは大きい。早速一つを小屋に突撃させ、賭けに出た。

結果は……傭兵の騎兵を入手。

 

『おめ』『初手滅亡はなしか』『勝ったな……』

 

そのまま南東方面に向かった開拓者は、もう一つの小屋を発見し開拓突撃で50金を入手。

その上の資源馬に最初の都市「ノビル」を建設するのだった。時に紀元前3960年。

 

「なぜか車輪技術がないのに馬車で移動してるんですが……そこは気にしない方向で」

 

『ハイ』『あっはい』

 

まずは身を守るために「民兵」を生産。無防備はやばいからね仕方ないね。

税金やら娯楽、科学の配分をいじれるのだが、ここは初期の税5、科学5で固定しておく。

 

「私がこういう数字変えてるとその……1の違いをあーでもないこーでもないと、

多分3倍くらいプレイ時間が延びちゃうので……」

 

『あ、うん』『せやな』『好きにやってええんやで』

 

北西に向かったもう一つの開拓者は、森と草原の中に第2都市「セリ」を建設。

資源は見当たらないが、未探索の部分から資源があらわれることを期待しての建設だ。

もちろん最初は民兵を作って身を守っておく。

 

しかしそのターン、最初に入手した傭兵の騎兵が小屋から古代の巻物を発見。

古代技術「車輪」をゲットし、チャリオットが製造可能になった。

 

『チャリオ!』『チャリで来た!』『シルバーチャリオッ!』『お前らw』

 

早速セリでの生産を民兵からチャリオットに切り替え、初期資金と合わせて320金で即購入。

予備にもう一台は普通に作っておこう。これで古代の軍事探索力いただきだぜ!

 

『即購入で草』『知ってたw』『さすのびw』『後先考えないで草w』

 

「探索ははかどるし軍事力にもなる、即買いしない理由がないですよね!」

 

そうこうしているうちにノビルで民兵が出来ていたので、生産を穀物倉庫に切り替える。

まずは食料を増やして人口を伸ばせるようにしたい。

なおその民兵がノビルの周囲探索で小屋から騎兵2号を見つける。やったぜ。

 

一方チャリオットも小屋を見つけるが、騎兵蛮族の襲撃を受ける。

もうダメかと思われたが見事撃退。このゲーム防衛側が極端に強いこと良くあるよなぁ。

 

『最弱の民兵でもいるだけで絶望できるからな』『それな』

『攻撃はまさかって負けがあるから』

 

ノビル民兵はその後もノビル都市範囲で魚資源を発見する大金星。こいつ優秀じゃない?

 

『民兵の癖に行けるな』『ニュータイプかな?』『のびちゃんの化身か何か?』

 

とりあえず民兵はノビルの防衛に任命し、探索は2マス進めるチャリオットと騎兵に。

ノビルの都市生産をただの草原から魚資源に切り替え、交易収入を発生させる。

現金と科学生産。最初の研究は……アルファベットかな。

 

『チャリオ!』『シルバーチャリオッ!』『お前らw』

 

だからお前らチャリオットが動くたびにチャリオチャリオ叫ぶのはやめろw

 

セリで2つ目のチャリオットが出来ていたので出荷。穀物倉庫へ生産を切り替える。

ノビルで完成した穀物倉庫の次は、先読み寺院で幸福な市民を増やしておこう。

 

『やはり神……』『市民、幸福は義務です』『あっあっ』

 

そして紀元前3600年、最初の騎兵が巡り巡ってノビルのはるか東の小屋で都市イベントに遭遇。

無償での都市建設に成功する。

 

『やるやん!』『えっ!?無償で都市建設を!?』『できらぁっ!!』

 

海と草原の都市「ヤマウド」資源が少ないのは仕方ない、イベント都市だからな。

川と馬があるだけマシか。

 

チャリオットが小屋で装甲歩兵をスカウトし、

ヤマウドが民兵で自衛力を手に入れて穀物倉庫生産に移ったところで、

日本の研究者たちがアルファベットの技術を手に入れた。

 

『日本でアルファベットってシュール』『いやまあ文字を手に入れたってだけやで』

 

次は地図研究を選択し、無事寺が完成したノビルを開拓者製造都市へと切り替える。

 

『これは伸びる。ノビルだけに』『都市増やしてこー』『都市数優先かな』

 

「そろそろセリの人口増やしたいな……生産切って食料優先にするか」

 

周囲の探索もだいぶ進んできた。セリの周りに資源が無かったのは残念。

全体を見るとどうやらここは大陸一つ、他の文明はいないようだな。

 

『そら(3文明なら)そうよ』『これはヌルゲー』『内政してこ』

 

ノビルの開拓者が出来ると同時に地図の研究が終わる。次は法律かな。

ノビルはガレー船を作り、開拓者は西で見つけた金山へと向かう。

 

法律が出来て青銅器の研究に変わる頃、西の金山にたどり着いた開拓者が、

蛇行川、金、馬、鹿、丘鉱の有望都市「ジシバリ」を建設。紀元前2930年の出来事である。

 

同時期に、ノビル産ガレー船が出港し、東のヤマウド周辺海域において新大陸を発見する。

 

『新島きたああああ』『これが東方(大陸)か……』『暗黒大陸かな?』

 

あまり間を置かず、ノビルから出発した新たな開拓者が、

ノビル北東の金と魚を確保する新たな都市「フキ」を建設。

その間にも青銅器研究が終わり、研究は筆記に移っていた。

ガレー船はいったん戻って、東大陸に暇をしていた騎兵2号を送り込む。

早速装甲歩兵ゲット。幸先がいい。

 

筆記の研究が終わり、通貨の研究に移る頃。東大陸のさらに先の地において、

ついに我が日本文明のガレー船は別の文明を発見した!

 

『文明キターーー』『街きたあああ』『敵だ!頃せ!!』

『まだ敵じゃないだろw』『完全にヒャッハーで草』

 

「まあまあ皆落ち着いて。接触したら基本向こうから挨拶が来るはず……」

 

しかし、接触しても何の反応もない。こっちがガレー船だからか?

仕方ないな……。

 

「FF外から失礼します!」

 

『やったーーーー』『きたあああ』『戦争キターーー!!』

『やりやがったwww』『結局ゴリ押しwww』『やると思ってたww』

 

ガレー船突撃を2回やって2度とも勝利。なんだ、たわい無いな!

しかし、船だけでは占領できないので仕方なく戻る。また来るよ!

 

その頃本土では、安定のノビル開拓者が紀元前2480年、南西に新都市「ヤマイモ」を建設。

蛇行川に馬鹿オアシスのある有望地だ。

 

『バカオアシス?』

 

バカオアシスではない。

 

今度はガレー船に装甲歩兵と騎兵を乗せて再出撃。占領してやる!

意気込んで上陸すると、今度は相手が話しかけてきた。どうやらモンゴルだったらしい。

まあ、話し合いできるならそれでもいいな。……出来たらね。

 

『これはw』『笑わせてくれるよw』『君たちが文明人とはw』

『車輪と引き換えに見逃してやるとかwwふざけんなw』

『これはスゴイ・シツレイでは?』『完全に挑発で草w』

 

初代はまだ「外交可能」ってだけで、CPUがちゃんとできてるわけじゃないんだよね。

完全にゲーム的セリフ対応で、外交と言うにはきつい……こんな所まで律儀に再現しなくても。

でもこれぞ初代って感覚はあるよな。ゲーム体験の再現という点ではこれでいいのかもしれない。

 

車輪の技術を教えるつもりは無い、と返答すると、今度はいきなり低姿勢になって、

君たちは偉大な文明を持つ素晴らしい民族だ、平和条約を結ぶ気は無いか?

と言って来る。海の向こうで、敵も他に見えず、距離もかなりあるので条約の利点はあまり無い。

断って、ついに戦争の再開だ!

 

『あ……』『マジかwww』『何でだよwww』

 

ガレー船、装甲歩兵、騎兵、全て突撃し、そのことごとくが負けて消えた。全敗である。

 

「あー……ガレー船で勝ったから行けると思ったんだけどなー。やっぱ無理かぁ」

 

この初代、防衛側がかなり有利なのか、

守備力が最低値のユニットでも守備側なら勝つことがある。

だからいつも本格的な戦争はものすごく先、現代文明に達して戦車を作ってからにしている。

少なくとも俺は。上手い人なら古代中世でも行けるのかも知れんが、俺はやったことは無いな。

 

モンゴルと戦争のことはすっぱりと放置して、新たな開拓者で新たな街づくりに挑む。

ヤマウド南の魚資源複数都市、「ハマボーフー」である。通貨の研究も終わり、文学研究に移る。

通貨により収入面の重要施設「市場」が建設できるようになったので、随時建設しておく。

文学研究が終わる頃、ジシバリ南西に草原と宝石の都市「スカンポ」を建設。

 

「……はい、ええと、これいつまでやってもいいんですけど、

キリが無いので今日はここまでにします」

 

『あ、もう終わり?』『なんか時間が短かったぞ』『最低難易度の族長でこれって難しいな』

『初代はね……特にユニット操作と戦争がね』『街づくりの楽しさは変わらないんだけどなー』

 

終わりに、コンソールから「国勢統計」を呼び出して表示してみる。

支持率は48%、人口は62万、識字率32%、疾病率38%、平均寿命31歳……。

 

『古代』『わりと古代』『普通の古代ですね……』

 

ああうん……悪くは無いが良くも無い。世はなべてこともなし。ネタにはならなかったけどな。

 

「はい、それでは実況配信は今日ものびる、今回もご視聴ありがとうございました!」

 

 

 




現代戦車が出来るまで生まれたての子鹿のように震えて内政する族長
なお以後は
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