TS転生未来レトロゲーム実況配信のびる   作:おかひじき

28 / 45
本末転倒フラッシュ!
相手はダイブ空間でわざわざモニターを出してコントローラーでゲームをする!
せざるをえないんやなぁ……


ピンボール〈+動画その他返信〉

 

今日の来場者は……6600人か?

ちょっと増え方が沈静化したな!(感覚麻痺)

久々にコメ返やっていくぞ!

 

「はい皆さんいらっしゃいませ!今日のゲームはピンボールになります!」

 

『安定の無音ゲームw』『これぞ古典ゲーム!流石やな』

『のびちゃんこういうシンプルなゲーム本当に好きだなw』

 

「今日はそれだけじゃなくて、動画のコメントやアカウント掲示板の返信も、

同時にやって行きたいと思います!私がなんか焦ってもどうかお許しを」

 

『ええぞ(慈悲)』『仕方ないという許容の心』『頑張ってな』

 

俺は早速、アカウントフィールドからコンソールを呼び出してピンボールを起動する。

当然のことながらアバターはアカウント標準登録したものだ。

ピンボールに自機はない……というか、最初に発掘されたピンボール系古典ゲーム、

カービィのピンボールを発掘し、自機=ピンボールの玉を試した発掘者がひどいことになって、

禁止どうこう以前に「やめたほうがいい」という恐怖体験の伝説になっているらしい。

 

「ピンボールなのでピンボール台コンソールか仮想モニターでやるしかないんです。

何かダイブ空間を無駄遣いしてる感が半端無いんですが」

 

『残当』『ピンボールってそういうゲームだからしゃーない』『ひどい事件だった……らしいね』

 

「私はその身長っていうか、手足が台に合わないのもあって、

最初から無理は無理なんですけどね」

 

『知ってた』『それな』『むしろアカウントフィールドを実家だと思うのがいい』

『実家でファミコンする小学生……ああ、これぞ古典ゲームだなって』

『のびちゃんかわいいからね、仕方ないね』

 

しばらくしてファミコンにピンボールのカセットが刺さった風なエフェクトが出てきて、

大きな仮想モニターが展開した。実機で用意した前世と違い、

仮想空間なので面倒な準備片づけやカセットの不具合を気にする必要が無いのはいいよな。

 

「よーし、じゃあ目標10万点で消えるまで!はいよーいスタート!」

 

『え?10万点で消えるの?何が?』『自分の操作するフリッパーがな!』

『頭おかしいw』『何それ怖い』『死ぬがよい』『褒美に死をやろう!』

『褒美に死をやる古典ゲーム多すぎ問題w』

 

ゲームが始まる。ピンボール台の開始バネの上に玉が湧き出し、

私が操作したバネが動いて玉が跳ね上がり、上部のステージへ。

 

このピンボールは上下のステージに分かれていて、最初は上からスタート。

上から下のステージに落ちることがあり、基本上のステージでの維持と、

下のステージでのレディ救出その他での稼ぎに分かれ、

さらに下に落ちるとゲームオーバーだ。下部ステージから上部ステージに上がるには、

跳ね返り運とわずかな技術の使いどころに賭けるしかない。

 

しかし俺は前世に相当やりこんだので、

返信しながらでも10万点は無理な数字じゃない……と思う。だったらいいな。

 

「はい、それじゃ最初の返信は……『燃えたゲーム、燃えた場面を教えてください!』

とりあえず思いつくのは……えっと、いまのあんたが、いちばんみにくいぜ!」

 

『うおおおそれかあああ』『ガチすぎて草ww』

『燃える血潮→死闘の果てにだからね、仕方ないね』

『みんな知ってて草バエルw』

 

玉が最初に入った上部ステージ。左上のドットイートレーンをさかのぼり、

ステージ中央部に控えたアシカの玉突きボーナスを出した。

 

『おおっ』『へへっ、やるねぇ』『さすのび!』

 

その時、結構な間維持していたものの、玉の跳ね返りが悪く、

スピードが高まった状態で下部ステージに落ちる。これは仕方ない。

 

「えっと次のコメントですね。『好きなゲームキャラクターを教えてください!』これねー。

全ゲームだといっぱい居過ぎて絞れないんですけど、今までやって来たゲームの中でっていうと、

やっぱグランプリンセスですよ。ですよね?」

 

『知ってた』『ですよねーw』『そうでなきゃw』

 

「さらわれて来たはずがいつの間にかドラゴンの上位に立ってラスボスになってるし、

姫なのに自分の意思で結婚決めちゃう自由さ。あんまり見ないタイプのキャラですよね」

 

『あっハイ』『せやな』『やはりのびちゃん女王様……』『しっ!』

『生まれながらの支配者なんやなって』『自分らしくがキーワードやぞ』

 

下部ステージでも機会はある。

落ちたと言うより玉が染み込んだように見えるが、ステージ右上の茶色っぽい穴に落ちると、

レディ救出ボーナスのチャンスであり、ステージが切り替わる。

 

気がつくと上の部屋でレディ(詳細不明)がうろうろしており、

その床を跳ね返る玉でぶち抜いてレディを救出すると1万点ボーナスだ。

なぜか自分が操作できるのは、

落ちてきたレディを受け止めるための床板を頭上に掲げたマリオらしき人で、

その床板で玉をも跳ね返してミッションを遂行する。

 

「よし……いいぞ……そこだ!」

 

見事床をぶち抜き、レディを受け止め、ステージ脇へと送迎し、1万点ボーナスが入る。

だがしかし。

 

『戻った!?』『即時帰還w』『おいさらわれたんじゃないのかwww』

 

レディを救出したと思ったらレディは元の囚われの部屋に帰還していた。

な、何をされたのかわからなかった……。

 

レディ救出のステージを出ると、救出の是非を問わず、

玉は上部ステージの右下の穴から飛び出してくる。これは得点よりも大きな救済措置だな。

 

「ええと、それじゃ次の返信に行きますね。『のびるさんはゲーマー歴何年ですか?』」

 

「ええと、私が最初にゲームに触れたのは……物心ついてからですので、

生まれて数年後位ですかね?兄や姉がリアルのモニターでやってる古典ゲームを見ていて、

それをやらせてもらったのが最初のはず……なので最初はモニターからですね。

ダイブの方は普通に小学校に入ってからです」

 

『うっそ』『なんか意外』『モニターで触れてたとしても、ダイブ適応半端ないな』

『ダイブ免許自前でダイブやり放題の、ガチゲーマー家族かと思ってたわ』

『最初のゲームは憶えてる?』

 

「あ、最初は分かりますよ。モニターでマリオとルイージが一緒に出るのと、

画面中央のブロックで画面が揺れるのを憶えてるのでマリオブラザーズだったと思います」

 

『うおおお裏山』『最初がマリオブラザーズとかファミコンに愛されてるな』

『一番多いのは小学校のダイブ授業初体験で算数遊びとかだよな』

『俺それでマリオペイントだったわ』『俺デザエモンでわけわからんかったぞ』

『俺なんか釣りゲームやらされたわ』『俺はモニター派だな。ダイブ不可の格ゲーやってた』

『俺もモニター派だけど、最初は父ちゃんのやってた光の戦士フォトンだった……』

『光の戦士涙拭けよw』

 

上部ステージで粘ること数分。ステージ右上の緑っぽいもので仕切られたレーンを通り抜け、

中央部のペンギンスロットを起動する。偶然に助けられて見事数字777を揃え、

アップポスト(玉止め)が出現した。

 

「出たはいいんですけど、これしばらく経つと消えちゃうんですよね……」

 

アップポストの甲斐あってしばらく上ステージで稼いでいたが、

ステージ左下のレーンへと向かった玉はどうしようもなく、下部へと落ちた。

 

「返信続けていきますね 。『雷属性、雷を使うキャラを答えてください』

FF3のガルーダ、ドラクエ3、4、5の勇者、FF1のブルードラゴン、

えーっとあとはペルソナのハチマン様、GBサガのサンダーバード、

えーっとえーっと、メガテンのタケミカヅチ様、他には……いかづちの杖だけど、

DQ5のデッドエンペラー、うーんと初代デビルサマナーのオルゴンゴースト?

が電気使ってきたっけ?あとは……ピカチュウライチュウとか?

あとサガにエレキうなぎとかもいましたよね」

 

『お、おう』『もうわかった』『そんな焦らなくてもw』

 

「あ、もう結構ですか?ええとじゃあ次は……」

 

この下部ステージ、左のフラッグみたいなものを全部取ると、

スタート地点への抜け道が開いて上部から再スタートできるのだが、

7つあって小さいので狙って取ると言うのは難しいだろう。

ただでさえ玉の跳ね返りで四苦八苦しているというのに。

 

「『実況配信って何だと思いますか?』人生……かな」

 

『わかる』『わかりみしかない』『実況配信は人生、はっきりわかんだね』

 

「おっと実況配信だけじゃないですね。古典ゲームも人生です!」

 

『それな』『言うと思ってたw』『知ってるw』

 

下部ステージの上方には、ロイヤルストレートフラッシュのトランプカードがある。

最初は絵柄が見えないが、通過すると裏返る。

全て通過して完成させると、5000点ボーナスと共にアップポストが出現する。

こちらはミスしない限り出続けるので狙えるなら狙って行きたい。無理っぽいが。

 

「えーと次、『好きな魔法は何ですか?』ルーラですね。現代なら宇宙にも行ける……。

行けるんですかね、設定的に?」

 

『わからん』『わからんなぁ……』『流石に宇宙時代は想定してないだろ』

『トラポートなら行けそう』『宇宙無理そうなのが結構ありますね……』

 

跳ね返りの角度を調整し、左上の空レーンから上部ステージに戻る。

 

『やったぜ』『さすのび』『こういうのはあっさりやっちゃうんだよなぁ……』

『のびちゃん上手い』『これはのびゲーだから』『のびゲーって何だよw』

『いやまあ、わかるっしょ?』

 

「のびゲーって何だよ!(哲学)まあいいでしょう。私は寛大なので!」

 

ペンギンスロットを狙い、ドットイートからのアシカの玉突きを狙い、

ついでに上に控える1000点500点ボーナスを狙い……。

上部ステージを維持しつつ細かく稼いでいく。

 

「えーっと次のコメントですね。『弱い敵といえば何でしょう?』

スーファミ版ロマサガ1のコロコロムシかなぁ……初期HP数十スタートの世界で、

彼らはHP5ですからね。糸っていう特殊攻撃を下手に持っているせいで、

単純に攻撃をしてくるっていう脅威すら存在しないですから」

 

『相対HPだと確かにそうかも』『糸吐いてるだけだもんな』

『普通の虫なのでは?ボブはいぶかしんだ』

 

しばらく粘ったが、結局跳ね返りの運ゲーに負けて舞台は下部ステージへ。

 

今度は真ん中の3つの卵を見事全てひよこに揃えて、

左右の下に落ちる穴をふさいで玉を跳ね返してくれるストッパーが出現した。

 

「さてお次は……『他の実況配信を見ますか?』見る暇がないんだよなぁ……」

 

『だよな』『毎日実況に加えて配信の外でゲームやってたら無理よね』

『このゲームの上手さ……全部プロ級ってわけじゃないけど時間かかってるのは分かるで』

 

さて下部ステージに落ちたとはいえ稼がなければ。

また右上の穴のステージに入り、マリオらしきキャラを操作して再度レディ救出。

 

レディ救出からの上部移動。今度の上部ステージでは、

1000点の稼ぎポイントがパターンに入りかなり稼ぐことが出来た。

目標の10万点まであと少しだ。

 

「次……『好きな漫画を3つお答えください』ドラえもん、ドラゴンボール、ジョジョかな?」

 

『草』『完全に当時の少年の心で草』『何でや!少年誌読んだってええやろw』

『ジョジョに玄人の味を感じる』

 

そうこうしているうちに、ついに得点が10万点を越える。

10万点を越えた瞬間、何の前触れもなく操作する箇所のフリッパーが消えた。

それはもう見事なステルスで、プレイヤーからも一瞬で見えなくなる。なるのだ。

 

『うおっ!?』『おおおおおお』『おめ!』

『10万キター』『安定ののびゲー』『だからのびゲーって何だよwww』

 

「はー、良かった。ありがとうございます。実況配信で返信しながら10万点、達成です!」

 

ちゃんと返信しながらちょっと難しいゲームのノルマを達成する。

正直今はまだ出来ないかもと思ってた。

前世からどうにかしたいと思ってきた対人の対応の下手さ、

好きな実況配信なら、本来荒療治の多人数対応を擬似的に行うことで、

改善のための経験を積むことができるかも。

 

「それでは本日も見てくださり、ありがとうございました!実況配信は私、のびるでした!」

 

 




のびゲー好き!(覚醒)
のびゲーって何だよ……?(真顔)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。