今日も視聴者増量、なんと来場者7500人越え。もう驚かないぞ!
「ハイ皆さん、今日はモノポリー、スーパーファミコンのモノポリー2をやっていくんですが、
まず始めにゲストをご紹介させていただきます」
『何ぞ?』『ゲスト?』『お、対戦か?』
「えーと私のびる、ゲーム部のツルレイシさん、同じくゲーム部の奇術師へリオドールさん」
ツルレイシさんは以前と同じ緑色。
ヘリオドールさんは文字通り奇術師のような黄色と黒の派手派手な服を着ているな。
黄色のバニースーツみたいなものに、うわ、網タイツだ!始めて見た!
シルクハットにステッキまで持ってる!頬に2連の星型まで!
アバターの黒いショートヘアと琥珀色に輝く瞳によく似合ってると思う、うん。
【ツルレイシです。よ、よろしくお願いします……】
【あたしへリオドール!ねえねえ、卓上遊戯連盟って知ってる?】
「え?いや私は知らないけど……皆知ってる?」
『このジャンルガチ勢』『のびちゃん実況見てないってから知らんだろうけど』
『このジャンルまだプロ少ないから、本当にプロ級の一角だと思う』
【もちろんそうよ!そんであたしはおねーちゃんに認められた新しいメンバー!
卓上遊戯連盟小学支部を担う者!】
な、なにぃ!?外部組織からの刺客か!?
こ、これが有名になってきた代償だというのか!
「こ、これは強敵……うん?個別メールが……」
【こんなこと言ってますけど、本当のメンバーのお姉さんに『名乗るなら別にいいよ』
って認めてもらえたっていうただそれだけなので……あまり気にしないで下さい ツルレイシ】
アッハイ。ツルレイシちゃんいい子だな……。
「ええと、CPU一人を加えて5人対戦、なので視聴者の方からあと1名、
お付き合いいただける方は最速で手を挙げてください!」
その言葉に、「ノ」で表現された手が上がる。
最初の頃と比べると見違える速さだな。ええと……。
「それじゃあはい、紅蓮腕(ぐれんかいな)さん、よろしくお願いします」
【お、お願いします!】
『ゴブリンバットォー』『ファーーー』『ヒッテーンミツゥギスタイッ!』
『お前らw』『反応速いなw』『CPUは誰入れるの?』
「CPUは、うのさんで……」
『うの……』『うのさん……』『鉄道王に俺はなる!』
『みんなの養分』『悲しいなあ……』
「それじゃあ行きましょう ゲームスタートです!」
このゲームのストーリーとしては、モノポリーの強者が集うボードウォークホテル。
そこにやって来た主人公という設定だが、対戦の場合はあまり関係ない。
まず最初にやるのは順番を決めること。
サイコロを振って決めた後、動かすコマを選ぶ。
ダイブ形式では乗り物になってるな。基本空を飛ぶ。
まあ、でないとアイロンとか帽子とか乗れないからね。
1番目に紅蓮腕さん、コマは軍艦。
2番目に奇術師へリオドールさん、帽子。
3番目にツルレイシさん、手押し車。
4番目にCPUうのさん、クルマ。
5番目の最後に俺、アイロンとなった。
「じゃあ私はアイロンで……メルヘンっぽい?」
『そうなの?』『そうかも……』『日用品で飛ぶのはまあ基本かも知れん』
最初のターン、紅蓮腕さんはバルティック通りを買うことに成功する。
【幸先がいいぜ!】
ここは安いが、その分安く家やホテルを建てることが出来る。
終盤に資金が有り余った時でもなければ、相当に使える物件である。
【やったー!】
へリオドールちゃんはオリエンタル通りを買えたか。
ここも安いが素早く家やホテルを建てられる優良地だ。俺もここの水色物件欲しい。
ツルレイシちゃんは何事もなく刑務所見学。
そう、このゲーム刑務所に入ることもあるのだ。一見不利なだけに見えるが、
終盤高額物件が立ち並ぶ中で刑務所に入るのは『安全策』でもある。
CPUうのさんはチャンスカードに止まり、次の電力会社に進んで即購入。悪くはないだろう。
そして最後俺だが……ダイスで5を出し、いきなりリーディング鉄道をゲット。
200で買ったそれを、うのさんは即座に470で売ってくれ!と交渉を仕掛けてくる。
『出たw』『うの錬金来たぁぁぁぁ』『鉄道王ww』
俺は渋るフリをして、480ではどうか?と釣り上げを試みる。
見事成功。ちょろいぜw
『さすのびwww』『来てるわーww』『まさったな……』
最初にこれが出来たのは幸運だったな。
最後の方になると流石に鉄道が集まってきて、売るのはためらわれるからな。
鉄道が一人に集中すると、一回のレンタル料が200に跳ね上がる。流石にそれは阻止したい。
そんなことを考えつつ、再度回ってきた俺のターン。
そうそういいことばかりじゃないだろう……とダイスを振った俺が出したのは、5ゾロ10。
『きたあああああ』『マジかよおおおお』『ロムハッカー乙www』
『ロムハックは禁止って言ったでしょおおおお』『言ってない言ってないw』
鉄道の10マス先には、鉄道がある。はいペンシルバニア鉄道。はい、うのさん。
なに、今度は445くらいでどうにか?
「465くらいは出せる……出せるんじゃない?」
はい交渉成立。ゾロ目なので再度ダイスを振れるのだが、今度は4ゾロの8。
赤のインディアナ通りを買い、おまけの1回で黄色のアトランティック通りまで買えた。
3回ゾロ目だと刑務所行きなので、序盤はこれが最良の出目である。
【まさかこんな……】
ツルレイシちゃん、褒めてもいいんじゃよ?
次のターン。紅蓮腕さんとヘリオドールさんが揃って共同基金に止まり、
紅蓮腕さんは遺産100受け取り、ヘリオドールさんは刑務所から釈放カードをもらった。
その後俺はパークプレースを買うことに成功し、
更に共同基金のオペラ代金徴収で各プレイヤー50、計200を得ることにも成功。
GOも通ったので+200もある。これは行けるぞ!
ちなみにその間紅蓮腕さんは刑務所行きに止まり刑務所行き、
ツルレイシちゃんは物品税75を支払っていた。
俺は当然のごとくコネチカット通りに止まり、即買い。
念願の水色争奪戦に参加する権利だ。やったぜ。
ここで世界が動く。
へリオドールさんが一気に地中海通りとバーモント通りを揃え、
交渉の末紅蓮腕さんがバルティック通りを手放し、
ダークパープルで初の独占と、一気にホテル建設がなされたのだ。
【勝つのはあたしよ!】
そう言ってしまうのも無理はない。
とにかく独占と、それによる家・ホテル建設は段違いなのだ。
うのさんが早速バルティック通りのホテルに止まり、450の支払いになる。
ダークパープルですらこれが、ホテル建設の威力だ。
俺もペンシルバニア通りを買ってる場合じゃないな。買うけど。
色々抵当に入れて破産しそうな、うのさんの持つ抵当入り電力会社を100で交渉成立。
一応抵当からは出しておくか……。
『やると思ってたw』『ハイエナwww』『知ってたw』
『漁っていく』『のびちゃんの戦略フェイズw』
だが、ここでうのさんは思わぬ行動に出る。
俺が570を出し、さらに今の電力会社を返す事で、
抵当入りのリーディング・ペンシルバニア鉄道を譲ろうじゃないか、だと?
『wwww』『クソワロタwww』『何がしたいんだよw』
『気がくるっとるw』『お?のびちゃん大好きおじさんか?』
「570はなー。500ならどう?」
快諾。うのさんはその後自力で水道会社に止まり、買っていた。
そのままたくましく生きて行ってくれ。
さて、色々あったが独占はヘリオドールさんだけのものじゃない。
紅蓮腕さんがツルレイシさんとの交渉によりライトパープルを独占。
ライトパープルに家が建つ。3つずつ程度か?資金が足りない模様。
【ねえねえ】
「ん?何かな?」
【あたしのボードウォークをこれぐらいで買わない?】
「嫌です?」
ヘリオドールさんが交渉してきた。しかし高すぎる。
資金を削って破産させようという目的が見え見えである。
……この子のお姉ちゃんはもっと上手く同じことをやるんだろうな。
【じゃあさ、オリエンタル通りとバーモント通りならどう?これくらいで……】
「買った!」
家やホテルを全部揃えるとなるとその後の資金が不安になるが、
ライトブルーを揃えるというのはその不安に勝る。
ダークパープルの2箇所よりライトブルーの3箇所の方が強い!(小並感)
交渉を終え、俺はこっそりショートライン鉄道を購入。
『ロムハック乙』『いい加減にしろw』
こっそりできなかった。
その後状況が動いたのは……うのさんが、
紅蓮腕さんの家3つ500のバージニア通りに止まった時だろうか。
破産寸前だがギリ払った模様。しかしその後すぐに、
ツルレイシさんがなんとなく持っていただけのマービンガーデンに止まって破産。
このゲーム破産後交渉などはなく、破産したら即終了である。
「うのさん……いいやつだったよ」
『黙祷』『地獄でも生きていてくれ』『地獄行き確定なのかよw』
『勝手に殺すなw』
一方俺はチャンスカードからのボードウォーク行きで50支払い、
足りずに適当な物件を抵当に入れて、残り95ぽっち。そろそろ誰か入ってくれ。
祈りは天に通じた。紅蓮腕さんがついに俺のライトブルー、
バーモント通りのホテルに止まり、550の支払いとなる。
家が売り払われ、残り1件か2件が並ぶだけとなってしまう。
その後ゲームは進み、俺はそのライトパープルに入ってしまうが、
今は50の支払いで済んだ。ギリギリ感が半端ない。
しかしその後、この俺が大変なことに!
「共同基金か……」
共同基金でめくったカード。
《出産費100支払う》
『きたああああ』『やったああああ』『まさかのびちゃんがそんな!』
『おにーさんゆるしませんよ!』『ww』『www』『おめでとうございますw』
「ちっがーう!ゲーム!OK?しないから!しーなーいーかーらー!」
大変な目に会った……。
その直後ゲームは意外な展開に。動かせる資金を失った紅蓮腕さんが、
最後に残ったBアンドO.鉄道を買わず、競売に出したのだ。
ここは勝負どころだ。支払いで得た資金と、
GOを何度か通って得た資金を含めてもそう多くはない。競り合いで勝てるだろうか?
競売は何としても落とそうとする俺と、それを阻止するヘリオドールさんとの争いになり、
結局俺が820で落札、残り現金は175。結構危なかった。
【あーんもう!なんでなのー!?】
悪いな。このゲームは他全てが敵なのさ!
【何ですぐに止まるのよー!!信じらんない!!】
……流石に俺もその直後に独占200の鉄道に止まってくれるとは思わなかった。
『知ってた』『まーた操作して』『何かの念力……念力なんじゃない?』
『のびちゃんさぁ……』『お前らいい加減にしろwww』
このときは俺も冗談だと思っていた。しかし冗談ではなかったのだ。
【またかよォォォ!!】
紅蓮腕さんが連続で鉄道に嵌る。計400ゲット。
【あっ……】
ツルレイシさんも忘れじとばかりに一回は止まって200献上。
『のびちゃんさぁ……』『ね、念力はずるい!』『止まったり止まったりしろ(命令)』
既に800回収。もう何も言うまい。
「おっと?」
気がついたら地中海通りに止まってしまった。だが支払いは250、余裕で払える。
【ねーねー】
「何?」
【ボードウォーク、1000で買わない?】
「いらん!」
ヘリオドールさんのその、とにかくダメ元精神はどこから来るんだ!
姉か!姉なのか!
【ああっ!?やだ!?】
そうこうしているうちに、
どうやらツルレイシさんが俺のコネチカット通りに止まったようだ。
600の支払いで俺の懐が暖かくなる。
一方ヘリオドールさんはビューティコンテストを引き、20受け取っていた。
『おめ』『おめでとう!』
【ありがとー!】
しかし現実は非情である。ヘリオドールさん、俺のバーモント通りに止まり550の支払い。
【何でよぉ!】
しかしここでめげない。彼女は今度はボードウォークの相方、
俺が確保しているパークプレースを810で売ってくれと逆に持ちかけてきた。
「嫌です」
【そんなー】
もう交渉のタイミングは逃したと思うなぁ。
続くときは続くもので、紅蓮腕さんはオリエンタル通りに、
高速周回してきたツルレイシさんも同じ場所に入り、それぞれ550をもらう。
もう家はなくなり、ヘリオドールさんのダークパープルのホテルしかない。
『呪いが……』『連続して……』『さすのび……』
まったくこの草どもは人をまるで魔王か何かみたいに……。
【嘘だろおおおおお!!】
紅蓮腕さん、この場面でまさかの最悪のダイス「3」を出し、
俺のコネチカット通りに再上陸。おかわりは600の支払いで限界、破産である。
彼が独占していたライトパープルを受け取り、即家からホテルを建設。
これでこの付近はのびるゾーンと化した。相手は死ぬ!
【そ、そんなぁ!嘘よ!】
建てたライトパープルのホテルにヘリオドールさんがご来訪。900のお支払いになります。
もう勝ち……多分勝ち?
俺はバルチック通りに止まり450支払うが、微々たる物だ。
その後しばらくは平和だったが、ツルレイシさんは550のバーモント通りにまた止まってくれた。
お客様ありがとう。
「そういや皆、最近鉄道に止まんないな」
『お、フラグか?』『鉄道に止めていく』『鉄道の魔法ですね、わかります』
【また鉄道!?】
ヘリオドールさんがショートライン鉄道に止まってくれた。ゾロだったのでもう1回振ったら、
6と4で10。リーディング鉄道で200おかわり、計400の支払いである。
『知ってた』『それな』『古代の業を継承した魔王に勝てるはずがない……』
その後も、ヘリオドールさんは粘りは見せたものの結局ツルレイシさんが先に破産し、
彼女の物件が全て俺に移動。俺の物件だらけの地雷原を周回したヘリオドールさんは、
俺が新しく建てたマービンガーデンホテルの1200支払いで力尽き、ゲームは終了した。
≪10921、のびるさんのモノポリー勝ちです!≫
『さすのび……(震え)』『ロムハック乙』『こののびる、容赦せん!』
『のびちゃん加減して』『修羅の子だからしゃーない』
「お前らホントに……はい、じゃあ今日も実況、のびちゃんの提供でお送りしました!
ご視聴観戦、ありがとうございました!」
呪いとか念力とかありえませんよ、
ファンタジーやメルヘンじゃないんですから……。
でも運命のドローとダイス運はわりと光る