来場者8000人突破!よしよし順調に鈍化しているな、
何もなければこれくらいで安定してくれるだろう。何もなければな!
今日の俺はスターフォースの時に着たSFスカート服である。
ヘルメットとバイザーがいかにも古典SF感をかもし出す。
「今日のゲームはゲイモスです!」
『ゲイ?』『ゲイもす?』『ゲイもっこす?』
「西暦2315年、ケンタウルス座A銀河から来襲した生物集団マストドンを、
迎撃するのが目的です。要塞母船フォボスによって送り込まれた彼ら侵略宇宙船団は、
太陽系惑星の衛星に基地を建設しています。最新鋭機ゲイモスで迎え撃て!
太陽系防衛軍本部の地球より飛び立ち、月のマストドン前進基地を破壊せよ!」
以上、未来に来てから検索して知った!
子供の頃のSTGの設定なんて気にしたことなかったからな!
「と、いうことです。いかにも古典SFっぽくてわくわくしますな!」
『ああ^~いいっすねー』『末期戦状態から始まる戦闘機1機の反撃……古典宇宙ロマン!』
『シューティングなの?』『だよな?』
「あっはい、これは当時だと擬似3D視点のSTGだったということですが、
現代リメイクだと3D視点の客観モードと主観モードに分かれているようですね」
これは原作モードA、固定視点の自機移動を客観モード、
モードBの固定自機視点移動を主観モードとして再現したもので、
ダイブをする場合は当然のことながら主観モードの人気が高い。
「早速始めていきましょう。よーいスタート!」
早速アカウントフィールドからゲームをスタートすると、
いかにも古典SF然としたコックピットが現れる。
曖昧な計器やよく分からないスイッチ。立体映像がなくてモニターが多用された、
人間の想像力の限界を表現した「現代から見た古典SF描写」が、
転生者の俺にとっては過去と現在2つの時代の創作力を見せつけられるようで、
その時代が複雑に交じり合う感覚が逆に新鮮で面白い。
機体のコントロールは操縦桿で、
対空武器の「パルサー」と対地武器の「クェーサー」を使い分けるシステム。
1面ごとに出現する要塞母船「フォボス」を倒すゲームで、
全6面でループしてクリアだ。難易度的にはそう難しいものでもないと思う。
『用途不明のスイッチと謎のランプ、いいぞーこれ』
『この古典SF感、たまりませんな!』『SFのびちゃん!か、かっこいいタル~!』
配信映像の視点や組み合わせは選べるのだが……今回は俺の姿を仮想モニター表示し、
敵側をメイン配信でやりくりする。古典アニメでまれによく見る表示方式だな。
俺の立ち位置は視聴者から見ると、
ロボ系アニメに出てくるナビゲーターとか耳元で怒鳴る妖精さんみたいな感じかな。
ゲームは地球から始まり、火星、木星、土星、海王星、冥王星で計6面。
隠しや特殊敵、謎解きなどはなく6面クリアでループしてクリア扱いである。
「これがオープニングかぁ……」
『貫禄の無音www』『未来の人間よ、これが古典ゲームだ!』
『リメイカーのこの生き様、嫌いじゃない』
リメイクで虚飾に走るリメイカーもいる中、こういう原作主義は好感が持てるな。
2人用も選べるのだが、これは2人で交代して遊べるというだけで、
別に2人目として参加できると言うわけではない。
主観モードを選び本編スタート。背景の地球が綺麗だ。
『なにっ!?』『BGMがあるのか!?』『まずは地球からか……』
そう、このゲーム本編はBGMがあるんだよ。あるんだけど……。
『BGMが……消えた!?』『いや待て、かすかに聞こえるぞ』
『最初だけかよw』『いや、むしろ潔いと言っていいのでは?』
最初のジングルが終わった後は、
掛け値なしで音符4つ位を繰り返すだけの環境音になるんだよ!
『これが古典……』『思い切り良すぎるだろw』
しかし、ゲイモス特有の地面の太線スクロールはなくなっているのか?
地球の海の風景が使われているな。
ああいや、デフォルトが普通になってるだけで、原作モードは切り替え選択か。
まあ、この風景の方が俺得だし、これはこのままでいいか。
そうこうしているうちに敵が現れる。
緑に覆われた古墳みたいなのと茶色っぽい櫓みたいなのが地上敵。
こいつらは出現して得点になるのを待つだけの哀れな存在なので気にする必要はない。
『何で(古典ゲームにはよく哀しい存在が)いるんですか』
『何でかなぁ……』『養分』『やっぱ愛だよ!』『希望はないんですか!?』
『クリボーですらマリオ倒せるのにこいつらは……』
空中から来る敵は注意が必要だ。
最初に遭遇するリング状のやつ、カニか虫っぽい黄色いの、黄色いUFO。
こいつらは弾と一緒に体当たりしてくるので要注意だ。
弾に当たり判定があるのは知ってるんだけど、体当たりに判定があるのかはよく分からない。
こいつら大体弾と一緒に飛んでくるから、敵に当たったか弾に当たったか判別しづらいんだよね。
「地上でもこの灰色単発砲台は注意が必要ですね。弾を撃って来ます」
『希望』『希望はあった!』『地上にだって希望はあるんですよ!』
『スコシハ歯ごたえのある敵ナノカ?』『みんなの元気を俺に分けてくれ!』
「なので撃たれる前に破壊します。弾は危ないですから」
『あっ……』『絶望』『希望は潰えた』『トゲがあるだけの養分』
『さすのび……』『絶望した!』
「他にも空中に……この切ったきゅうりみたいな敵も居ますね。ちょっと危ないです」
危なげなく避ける。避け中も空中・地上のパルサーとクェーサーは連打し続ける。
この時代のSTGは基本連打が必要だ。
「あ、あれは連発砲台ですね……」
弾を連発して吐き出す、(このゲーム)地上最強の敵、緑っぽい連発砲台。
『いけるか!?』『やってやる!やってやるぞ!』『ダメみたいですね……』
何でごく自然に敵を応援してるんだこいつら。まあいい、やられる前にっと。
『知ってた』『それな』『アバロンのダニが一匹減ったな』
こいつが出てきたということは……そら、ボスの登場だ。
『ボス来たーーー』『BGM出さないのにボス専用効果音はあるのかよw』
『あかん、この効果音夢に出そうwww』
斜めに傾いた宇宙要塞母艦、フォボス。
一説にはファミコンのスプライトの都合で傾いたと言う話もあるが……俺は知らない。
何よりこのリメイク版は斜めになってるだけじゃなくてちゃんと宇宙要塞として動く。
まあゲーム的に最低限の範囲ではあるが。
「このボスはちゃんと倒さないと逃げてステージやり直しになるので、ちゃんとやります」
ちゃんとやると言ってもこのゲーム、
一度コツをつかんでしまえばやられることはないんだけどね。
全く危なげなくボスを倒し、1面クリア。
フィールドは2面へと移り変わる。2面フィールドは火星、なんだけど。
「なんか月に見えません?」
『見える』『月じゃないの?』『黄色いしでこぼこしてるってのは月っぽい……よな?』
フィールドとその先に見える天体は黄色くてでこぼこ、イメージ的には月っぽいけど、
設定的には火星なんだろう。あるいはステージの調整があったのかもしれない。
そしてステージの内容だが……敵の色が全体的に青っぽくなっているだけで、
コツをつかんでいればストレートにクリアできる。
「あとですね。このゲーム全てのステージでなんですが、ボスは逃げることがあるので……」
『逃げるのか』『この時期のゲームにしては珍しいな』
だから逃がさないように早めに倒す。そこがリスクにもなっているので結構面白い。
「3面は木星ですね」
フィールドに描かれた大きな木星は、この時期にしては頑張ったと言っていいだろう。
この面の敵は色が地味な茶色と派手な緑色で二極化している。
まあ強さは変わらないのでクリアはあっさりだけど。
4面は土星。やはりフィールドに描かれている大きな土星とそのリングが目を引く。
『土星さん!土星さんじゃないか!』『ああ^~土星様美しいんじゃ~』
『フェーベ環をすこれ』『カッシーニの間隙の美しさが分からぬとは』
なぜか知らんが、土星を愛する土星天文学(仮称)なるものが存在するらしい。
わからん、未来わからん……。
敵は毒々しい青と緑になったが、その内容は変わっていなかった。
変わりないとしか言ってないけど、本当に新キャラとかいないんだよ。
わずかにやって慣れたらそのままやられるまで延々続ける、そんなゲームだ。
そして5面の海王星。海王星のはずだが、毒々しいエメラルドグリーンで描かれている。
これもどっちかというと天王星に見える。
『まあどちらかというと?』『海王星はマジで海王星ブルーだからな』
『鮮明な写真が撮られる前だからね、しゃーない』
俺の前世の記憶だと、青いことは分かってたと思うんだけどな……。
どっちかというとこれもステージの都合で犠牲になった一例かもしれない。
敵の色も黒メインの時々黄色、今回も毒々しい。敵勢力の段階を表現したかったのかな。
ラストステージの冥王星は原作再現なのか、フィールドに緑色の霧が漂う、
本格的毒々フィールドになっている。敵の色もピンクや黒や黄色や青、
今まで使わなかった色も大放出で毒々しさをこれでもかと表現している。
でも敵は変わんないんだよなぁ……。
「えーっと、というわけでゲイモスは6面ループ、クリアが目標なのでここで終わりです。
私は続けたいですけど皆さんはまだ見たいですか?」
『見たい』『意外と見れる』『古典好きはこういうシンプルなゲーム好きよ』
『もっとして』『のびちゃんのゲーム実況が見たいんだよ!(白熱)』
その後、むちゃくちゃゲイモスした。
なお2Pでやる人は出てこなかった。世の中そういうものだ(悟り)
土星と言えばどせいさんです(レトローゲーマーの鑑)