来場者さんが1万人を越えました!毎回これっていうのは、
ちょっとしたイベントに参加しても恥ずかしくないレベルですよ!
すごいですね!と他人事のようにしておけば意識しなくて済む!
かもしれない。そう思いたい。ですよね。
「今日のゲームは女神転生if...です!」
『マジか』『3つの点が重要やぞ』『年齢制限は大丈夫なの?』
「これは、こういういわゆる学園物リメイクには良くある分割商法ですね。
どうしても未成年にプレイしてもらいたくて、別バージョンを出してます。
それでどうせなら間口を広げた全年齢バージョンにしようっていう」
『なるほど』『まあ妥当』
『こういうの高校生までにプレイしたいよなー俺もなー』
前世ではもちろん、今世でも初見プレイではない。
兄妹のモニタープレイをちらっと見たことはあったが、
これは年齢制限ものなので見てはいけないと言われてろくに確認できなかった。
この全年齢バージョンは最後に姉がプレイして以来、家族もその存在を忘れていて、
家サーバーの奥底の「もう使わないファイル」に放り込んであったのを、
俺が見つけたものだ。
「それじゃ行きますね よーいスタート!」
ゲームを起動すると、俺の姿が軽子坂高校の女子制服に切り替わる。
青い上に青と緑のスカート、正直この女子服かわいいと思います!(前世おっさん並感)
『これが女子高生のびちゃんですか……』『小さいけどちゃんと制服ですね……』
『やばい、のびちゃんの女子高生コスって強すぎない?』『強い(確信)』
《私の電脳空間へようこそ!》
「うわっ、びっくりした。電脳占い師のノヴァか……」
白い顔と手だけの電脳占い師ノヴァ。ポリゴン感が再現されてるのが奇妙だ。
こいつの質問に答えることで、主人公のステータスが変化する。
『時代を感じる……』『電脳って響きいいよね』『何だこのポリゴン!?』
性別は女、名前はのびる。TVゲームは……大好き!
部活は帰宅部、宿題はよくやる、忘れ物は時々する、
好きな科目は……現在では「情報」だけど、
このゲームの時代だと技術の一部だったりして主要科目じゃないから、
選択肢の中には入ってないな。選択肢の中では理科にしとこう。
スポーツは……(得意じゃ)ないです。
ポケベルは……何のことか分からないにしておこうか。
『あー、さすがに知らんか』『だよな』『ちょっとホッとした』
ここまで知ってたら不自然な気がしたからな。
休日は外の施設でダイブゲームを……いやこの場合、家で遊ぶ、かな。
一人でいるのが好き。これは当然。
『またまたー』『ぼっちだけど、皆と一緒がいいんだぞ』
『強がりのびちゃん……いい……』
1万円入りの財布を拾ったら、流石に交番に届けるかな。
現在の価値としては少し前世より見劣りはするが、それでも大きい額ではあるだろう。
もらってしまうのは気がとがめる。
そこまで答えると、電脳占い師ノヴァは黙想に入った。
急に無言になるなよ、不安になるだろ!
《あなたは、人より素早いのが長所です……》
『スピードタイプか?』『だな』
『パズルゲームやる時はそれっぽいよな』
占いは終わる。
電脳占い師ノヴァが退場し、その後何者かが闇の中から姿を現した。
『何者!?』『こっちくんなw』『おのれ曲者じゃ!』『であえであえ!』
《我が世界へようこそ》
それは、昨日までは人間だったが全知全能の力を得た魔界の支配者。
魔界の者は、白い学ランに身を包んだ彼を「魔神皇(まじんのう)」と呼ぶらしい。
『魔神皇きたああああ』『魔神皇って元ネタこれだったのか!』『魔神皇www』
『高校生なのに稀に見る中二ネームセンスですねクォレハ素晴らしい……』
『千年伝わりそう』『もうちょっとで千年ですね……』
魔神皇という渾身のネーミングは、
時代を超えて一部の二次創作に細々と受け継がれていたらしい。
地味に影響力強かったんだな、これ。
そこで俺は目を覚ます。どうやら放課後の高校の教室のようだ。
クラスメイトに起こされた俺が帰ろうとして、次の瞬間。
いきなり大きな揺れと共にあたりが暗くなり、2-Dの教室は大騒ぎになった。
そこに同じクラスの白川由美が声をかけてきた。
嫌な予感がするので皆を助けるために手を貸してくれ、という。
髪を脱色してはいるがいい子だなお前。(偏見)
「うん、まあいいかな」
ここは素直に、ユミと一緒に行くことを選んだ。
『まあ妥当』『実プレイが初ならそうだよね』『全部やろう!』
で、そこで放り出される。ゲーム操作、ダイブ開始である。
「ええと……どこから行くのかな」
『フィーリングで……?』『うろうろしていく』『うろつき童子』
『うろつき童子まんまでワラタ』
うろうろしていくうちに、音楽室でパートナー候補のレイコに遭遇した。
なんかユミとレイコは微妙に険悪……。
『仲悪いの?』『何で一緒に行けなくなるのかって言うと、そりゃねえ……』
『ユミとレイコルート被ってるから、一緒に行こうと思えば行けたはずだよな』
『リアルにちょっと仲悪い感いいぞーこれ』
保健室の香山先生は回復施設だ。主人公とパートナーだけだが、無料で回復してくれる。
序盤はかなりお世話になるだろう。
保健室の隣は電算室。当時のパソコンがいっぱい並んでいる。
『当時の情報室?』『ゲーム部っぽいな』『古典によるとコンピ研とか言ったらしいぞ!』
ちょっと脇の通路を行くと、部室棟がある。
野球部でヘルメットと金属バットを、サッカー部でショルダーパッドを、
アイスホッケー部でバックパッド、相撲部でローラーブレードを入手した。
部員たちから、体育館の怪しい儀式、「ハザマ」についての悪評を聞けた。
「こういう、部活動で使う物で武装するのっていいですよね……」
『いい……』『いいな……』『のびちゃん分かってるね』
『こういうので武装してモンスターと戦いたいけどなー俺もなー』
部室棟近くにはラボがある。ラボ、研究所だ。
大月先生という人が、全てはプラズマのせいだと主張している。
この時には、後であんな事になるなんて思いもしなかったのです……。
うろうろを再開。1階体育館近くの部屋になぜかカップルがいる。
龍一と暁子だ。
《リュウイチ君……こわい……》
《大丈夫だ、俺がついてる》
『何だこのカップル!?(憤怒)』『緊急事態だぞ分かってんのか!?』
『体育館近くの部屋でナニをしてたんですかねぇ……』
部屋を探すと、ピッケルが見つかった。
「これを使えと!?」
『草』『偶然だぞ』『何でカップルのいる部屋に置いたんですか?(無垢)』
早速装備してみる。命中がわずかに下がるが金属バットより強いぞ!
でもまだ悪魔と戦うのは早い気がするので3階も見てみよう。
3階の隅っこで、風紀委員ともめてる不良少年と遭遇。
「風紀委員が学校を封鎖してるとか、それっぽいですよね。
この不良少年は選択次第ではパートナーになりますが、今回は関係ないですね」
3階、2-Hでは八幡先生が最近買った新型のノートパソコンのことを話していた。
『ノートパソコンw』『時代やなぁ』
うろうろを再開し、すぐに事態は進んだ。
電算室から、幽鬼ガキが1体出た!メガネの男子生徒が襲われている!
「あ、これはマイルドですね」
『マイルドマイルド』『ぬいぐるみみたいになってるな』
『さすが全年齢』『ゲーム性は変わらないから……』『全年齢初めて見た』
『BGM流石神っすなぁ』
1撃とは行かなかったが、2撃で全年齢ガキは倒れた。
「このガキは弱いガキですね……」
『弱いガキで草』『最初のガキがクソ強いことあるからな、メガテンはw』
レベルが上がった。最初は主人公は力極振りでいいだろう。
ユミは魔法のために知恵と魔力を上げておこうか。
助けた人は、電算部部長の佐藤勝彦だった。
パソコン通信で入手したプログラムを使ったら、
これが出てきてしまったらしい。
『今風にしたらすごいいい男になりそう』
『これはメガネのナード風ですね……』『のびちゃんの兄』
『メガネ男子をのびちゃんの兄にするの止めろw』
『パソコン通信w』『時代やなぁ……』『出た、STEVEN』
その悪魔が出てきたプログラムが入ったフロッピーディスク、
怖いから君にあげると彼は言う。
『あげんなwww』『こいつ……主人公を廃品処理に……』
それな。でも貰っても、端末がないから使えないんだよな。
『持ち運べる端末ってこの時代にある?』
『持ち運び用の、ノートパソコンの重さもかなりあったって』
『バトルなんかしたら端末即壊れた時代だって、発掘考古の先生が言ってた』
だが、それについてはフラグがあったな。2-Hの八幡先生!
八幡先生に話を聞いたら、自作の特性アーム・ターミナルを譲ってくれるらしい。
ハスキー犬を連れた少年が付けているのを見て自分も作ってしまったという。
「この少年、真メガテンの主人公なんですよね」
作ったはいいけど、自分の年齢じゃ恥ずかしいから付けなかったって……。
俺は小学生に転生したからセーフ!セーフです!
この先生より、前世年上だったけど!
プログラムをインストールして、
これで各種機能や悪魔召喚プログラムが利用可能になった。
喜び勇んで教室を出て、またさ迷い始めた俺だが、その時。
魔神皇・狭間偉出夫(ハザマ イデオ)の輝くアストラル体が目の前に出現した。
無駄なことをと言いながら、ヒントをくれた。体育館で何か手に入れてみろという。
早速体育館へと……は向かわない。ボス戦だからね。
まず3階隅の部屋で、奇妙な悪魔と出会う。
学ランを着たジャックフロスト、ヒーホー君だ。
この時点でレベル12、氷結のブフ系、防御UP、回復魔法も使えるお助けキャラだ。
『ずっけえw』『ヒーホー君はなしだろw』
『いや普通にありだろ、正式に存在するイベントキャラなんだぞ』
『まあ無視するのは寂しい気もするよな』
さて、これで行けるだろう。ちょっと稼ぎをしてからボス戦に行くかな。
体育館近くの部屋で、カップルの男がハザマに暁子がさらわれたの何だのと騒いでいた。
とりあえず今は関係ない。
体育館への通路、ここには低レベルながら雑魚悪魔が出る。
早速ヒーホー君を召喚して備えようとする俺。だがしかし。
「マッカが足りない……」
『知ってたw』『ですよねーw』『草』『高レベルだからね……』
仕方ない。とりあえず俺とユミだけで、
全年齢として全体的に見た目がゆるくなったポルターガイスト、
ウィリー、ゾンビドッグを次々と倒して稼ぐ。
その後月齢が満月になったので、しばらく安全な学校内をうろつき、月齢調整。
レベルは上がったのでとりあえずもう1体くらい仲魔を連れて行こうと、
妖精ウィリーに話しかけた。
《ヒーホー!レッツキャンプファイヤー!》
『ヒャッハー!』『汚物は消毒だー!!』『これから毎日家を焼こうぜ?』
こいつら同調してやがるw
たいまつを持っているこいつは、予想通り火をつけてやるとか言い出したので、
とりあえず形だけでもやめてくれと言ってみることにした。
《仲魔にしてくれたらやめる!》
『ファッ!?』『なんて都合のいい!』『のびちゃんやはり持ってますね……』
なぜそうなったのかはよく分からんが、目標は達したので良しとしよう。
保健室で回復して、さあボス戦だ!
今回はヒーホー君も呼べるし、他の仲魔も1体いる。これは勝ったな!
体育館に入ると儀式の跡がある。
そこを探すと、あっさりと「謙虚のリング」を見つけた。
『もてる秘訣はここにあるのかも(謙虚)』
『古代からいる謙虚な魔神皇で人気者』
『親のダイヤの結婚指輪のネックレスかな?』
謙虚に反応すんなw
気持ちは分かるけどw
リングを手に入れたはいいが、当然それで終わりとはならない。
魔神皇がヒントをくれて、リングを使って封印を解いていきなさいと教えてくれた。
当然ボス召喚のオマケつきである。ですよねー!
召喚されたボスは、魔獣フォーン。
肩の辺りに鎧をつけた人型の獣という見た目をしている。基本的にごつい。
俺とユミはソード……ピッケルと金属バットだけどソードで攻撃、
ウィリーは後ろで攻撃UPのタルカジャでも使っておいてもらう。
そして今回のメイン火力は、ヒーホー君の2段階目氷結魔法「ブフーラ」である。
「この俺の殺陣ピッケル神拳が……ってアレ?」
ユミの攻撃とヒーホー君のブフーラだけで、フォーン瞬殺。当然と言えば当然である。
でも、折角のダイブフィールドなのに自分が動かない間に決まると、
なんか消化不良感は否めない。
ボス戦が終わったら仲魔をしまっておくか。
流石にヒーホー君のMAG消費は馬鹿にならない。
体育館を出ると、なんか風紀委員が因縁をつけてきた。
大月先生に言いつけるらしい。大月先生?あ、そうか。
風紀委員の先生って大月だったっけ?よく憶えてない。
じゃあとりあえず保健室で回復して、大月先生の顔でも見に行くとしよう。
この時俺は完全に忘れていた。
視聴者の皆さんも黙って見守っていてくださりやがりましたよ?
「ここの大月先生ってボス戦じゃん!もー!仲魔しまっちゃったよ!」
戦闘開始後、あわてて仲魔を呼ぼうとするも、
マッカが足りなくてヒーホー君を呼び出せない!
ウィリーを呼び出して打開を試みるが、見事に一撃死。
俺はその後会心攻撃を食らい、見事に散った……。
『草』『一瞬の油断が命取り』『これは謙虚じゃないですね……』
だがこのゲームはこれで終わりではない。
三途の川を渡る直前、渡し守カロンが声をかけてくる。
《見るがよい……》
そこにいるのは、俺に力を貸してくれるというガーディアン、魔獣ケットシー。
極振りして来た力は下がってしまうが、知恵と魔力が上がるので良しとしよう。
復活!俺復活!ユミの驚く顔が見れるのはダイブ式だけ!
こういうのはまたコンプリート攻略したくなる演出ですね……。
そして反省点。
「稼ぎが足りなかった!」
『www』『結局それかw』『いやまあ、実際マッカが足りてればね』
『ヒーホー君未遂はひどい事件でしたね……』
ボス戦後、体育館の儀式跡を利用し、湧いて来る悪魔で稼ぐ。
1体なので楽勝で安全、手間もかからない。稼ぎ作業最高だな!
ついでにユミにガーディアンをつけるためにわざとやられる。
あっさり説得出来てしまうのはやはりゲームと言う感じがするな。
見事倒れたユミに黄色い玉が。ガーディアン、妖鬼ボーグルである。
電撃魔法に回復補助、いいところの魔法が揃っている
「正直主人公も魔法使いたい……いやまあバランス崩れるんですけど」
『ですよねw』『俺も思ったw』
稼ぎも終わった。ウィリーは死んだままになってるが、
現状回復できないので仲魔はヒーホー君だけで行く。
まあこれなら負けることはないだろう。
実際ユミのジオンガとヒーホー君のブフーラで1ターンでした。
さっきの負けはなんだったのか。無意味にへこむ。
3階の非常口から、ついに魔界へと足を踏み入れた。
ダイブだから実際歩く……わけではなく、
原作通りの魔界マップで移動を省略する形式になっていた。
まあこういうの省略しないと時間が無駄に長くなりそうだしね。
最初に足を踏み入れた封印の間で謙虚のリングを使い、傲慢界の扉を開く。
入ってすぐ、エルフのおねーちゃんがいる回復の泉がある。
早速ウィリーを回復。ずっと死んだままにならなくて良かった。
そして魔界最初の悪魔、地霊ノッカーと遭遇。早速仲魔に誘うぜ!
《何か面白いことない?》
選択肢が少ないな。この中なら……踊り!
『のびちゃんの踊り来たあああああ』
『のびちゃんのブレザースカートにアームターミナルの踊りは必見ですよ!』
『なお踊りの内容』『しっ!』
必死に踊った。踊りまくった。哀れな踊りと言われようが踊りに踊った。
だが現実は非情である。
《ノリが悪いぜ!》
「駄目みたいですね」
『www』『知ってたw』『でも諦めないのびちゃんが好き』
ハッピーステップで俺が幸せになるトラブルはあったものの、
あっさりと勝利は出来た。
でも幸せの内容って「踊れて幸せ」っていうものすごい健全なものだった。
平和だけどメガテンっぽくない!年齢制限だと違うのかな?
しかし平和はここまでだった。
次の敵はこの傲慢界最強クラスの雑魚、ゾンビちゃんだった!
俺と同じ学校の制服を着た、多分この事件の犠牲者。悲しいなぁ。
「ユミさん、ジオ、ジオ……ああっ、3回外した!ユミさん麻痺った!ああもう!」
『避けられすぎw』『魔法回避あるのって鬼畜だよなw』
『ゾンビちゃんかわいい』『えっ何……それは(ドン引き)』
『だってこの制服だよ!?』『そ、それはわかるマン……』
逃げました。逃げられて良かった……。ユミが麻痺ってるので回復魔法が使えず、
仕方なくHPをきずぐすりで回復、学校へ帰ろう……。
『いやー強敵でしたね』『ほぼ最初でいきなり麻痺あるって凄いゲームだな』
『まあ回復施設はあるし、多少はね?』
『麻痺治せる香山先生、一体何者……』『それなw』
「ええと……はい。回復して、電算室でセーブして。
とりあえず、きりも良さそうなので今日はこのあたりで終わりにしておきますね」
『終わりかー』『乙』『おっつん』『またねー』
「じゃあ、今日は終わりです。実況配信は全部のびる、ご来場ありがとうございました!」
なおゾンビ君はそれほど強くない。悲しいなぁ。