TS転生未来レトロゲーム実況配信のびる   作:おかひじき

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アーデンの鬼畜天使を使わない紳士プレイのキワミ


DC版マジック:ザ・ギャザリング〈最終回前編〉

 

うーん……まあ、今の自分の正直な所を、自分の言葉で言ってみたらいいか。

幸いと言うか何と言うか、リアルじゃなくて仮想フィールドだからな。

 

「ええと、はい。私はいいですよ。いいんですけど……一体どういう類の話になるんですかね?」

 

【そのままの意味さ。まあ、今まで私が個人的に調べた転生者関連の事柄と、

それに対する私の推測が主な話になるかな。前世で言う、ネットで真実!だったかな?

まあその程度の私の成果を共有する同好の士が欲しいっていう、ただそれだけの話さ】

 

ああ、なるほど。その気持ちは痛いほどよく分かるぞ。

でもそういう話って、同じ属性の人間じゃないと結局共感し会えないで終わるんだよな。

転生者で性別も変わったっていう属性はそう多くはないだろうし、

たまたま見つけた俺と話をしたいというのは……まあ、妥当だ。

 

「ムーンフォークさんは……」

 

【ああうん、自分で使っておいてなんだけどその名前は言い辛い……折角だし、

受け入れてその……転生者友達になってくれるというなら、

個別メッセージではリアルの苗字の月浦と呼んでくれないかな?】

 

「あっはい。月浦さん」

 

 

 

………………

 

 

 

月浦さんはダイブ版ドリームキャスト版マジック:ザ・ギャザリング(若干ややこしい)

を起動し、俺をそのゲームフィールドに招いた。

 

舞台の「セレスタ」、スタートの村がフィールドになる。

村はずれの草原みたいな感じなので迫力は出ないな。

 

パーマネントを置き戦うフィールドのみは共有フィールドだが、

プレイヤーが持つ手札・墓地・山札その他は占有フィールドにあり、

必要な時だけ共有フィールドに投げ込むような形になるらしい。

プレイヤーのアバターだけはカルドセプトと同じ幻影相対応のようだな。

 

俺の姿も月浦さんの姿も、先ほどまでと変わらない。

これはマジック:ザ・ギャザリング初期の「あなたは、プレインズウォーカーだ」

という売り文句に忠実な結果であり、大変結構なことだと俺は思う。

 

さて、じゃあ俺のコンソールを接続して、デッキ作成に入るか。

 

 

 

………………

 

 

 

「それじゃ、私が先攻でいいんですか?」

 

自分が誘った側だからと、俺の先攻で始めようと提案してきた月浦さん。

ふふ、俺の赤、ほぼバーンデッキが火を噴くのに絶好の機会となりそうだな!

 

さあ!デュエル開始だ!

 

最初のターン。俺は先攻、山をセットして怒り狂うゴブリンを召喚。

パワー1、タフネス1の軽量クリーチャーではあるが、

1マナで召喚出来て速攻持ちのため、1ターン目から攻撃を仕掛けられるのが売りだ。

 

召喚された立体幻影像は、大きな斧を持ったイラストの方を参考にした造詣だ。

ガチで怒り狂ってますね……これは近寄りたくない。

召喚した俺には笑いかけてくるが、その笑みも非常に恐ろしい。

女子供どころか屈強なマッチョ戦士ですら積極的に襲って惨殺しそう。

 

「行け!ゴブリン!」

 

ゴブリンが月浦さんの幻影に攻撃を仕掛け、1ダメージ。

初期ライフから1減らして、月浦さんのライフは残り19となった。

もう出来ることはなく、ターンエンド。月浦さんのターンに切り替わる。

 

月浦さんは「融けゆく氷河」をタップ状態で場に出し、ターンエンド。

 

「これは青ですね……」

 

【バレたか……いや、このフォーマットで『Thawing Glaciers』を出す時点で限られるけどさ】

 

初ターンにタップインの土地を出す安定のプレイング。

これは強敵ですね……赤と青、これは宿命の対決ですぞ!

ちなみに「Thawing Glaciers」の日本語版、「融けゆく氷河」が見れるのはこのゲームだけ!

だったと思う。前世の記憶なんで正しいかは分からないけどな。

 

 

2ターン目。青に対して俺のデッキ、ほぼバーンのとる戦略は一つしかない。

全力で対戦相手のライフを削る!

俺は山をセットし、ゴブリンに「巨人の力」をエンチャントする。

クリチャーのパワーとタフネスを共に2上げるエンチャントで、

怒り狂うゴブリンはこれによりパワー3タフネス3の中型と言っていいサイズになった。

 

【これは……ちょっときついかな?間に合うといいけど】

 

当然アタックは通って、月浦さんの残りライフは16。

俺がライフを先に削るか、相手が場を整えるまで耐え切るか。

バーンとおそらくパーミッション系のストロングスタイルのぶつかり合い、

ああ^~たまらねぇぜ!

 

月浦さんのターンは島を置いてターンエンド。これは予想通りですね……。

 

 

3ターン目。山をセットした俺はこのデッキ、ほぼバーンのバーンでない理由、

対策カードの一つを切ることにした。

 

「略奪!行け!」

 

3つの山からマナを引き出し、3マナ呪文「略奪」をプレイした。

どこからともなく斧を持った蛮族が現れて、

月浦さんのフィールドに置かれた「融けゆく氷河」に向かう。

 

【ちょっと待った。対応して能力を起動しよう。全く……このフォーマットにはそれもあったね】

 

「略奪」は土地とアーティファクト両方に対応できる優秀な呪文なので、私は採用した。

どちらかというとアーティファクト対策だが、

この状況でなら「融けゆく氷河」に使った方がいいだろう。

 

「融けゆく氷河」は手札へと戻る能力があるが、限定的なためこの状況では利用できない。

壊される前にその能力で「島」を出したのを見届けた後、

俺の出した蛮族が「融けゆく氷河」を破壊する所を見届けた。

……なんかこのデッキ思ったより蛮族じゃない?気のせい?

 

あ、アタック忘れてた。ゴブリンを突撃させて、3ダメージ。残りライフは13。

 

月浦さんのターン。月浦さんは島を置いただけでターンエンド。これが伝説のドローゴーか。

 

【あなたはプレインズウォーカーです、って売り文句は心痺れると思わない?】

 

「いえ、そこまでは……」

 

まさかこのお方……かなりのMTGオタクさんでいらっしゃるのでは!?

まあ見た目とハンドルネームからしてもろMTGの設定種族なんだけど。

MTGの事になると早口になりそう……というかもうなってる。

なお古典ゲームに関しては俺自身そうであるが、それはそれ、これはこれである。

 

なんかホントに、前世時代のMTG事情とか時代の流れを知ってる転生者とMTGやりたい!

ってだけで接触してきただけのような気がビンビンして来たぞ。

 

 

4ターン目。俺はまず忘れないようにアタックし、月浦さんのライフは10になった。

次いで俺は「ゴブリン精鋭歩兵部隊」の召喚を試みるが、

「霊魂放逐」によってカウンターされてしまう。そんなのも入ってるのか。

 

【カードプール少な目の割にクリーチャー戦闘が多いからね。これも結構使い所があるのさ】

 

さいですか。月浦さんは安定のドローゴーでした。

 

しかし、ダイブフィールドでプレイヤーの周囲の空中を、

手札のカードが取り巻いているこの操作入力、

前世で憧れた未来のカードゲームまんまで俺は大変嬉しい。

思わずカード名叫んじゃうほど興奮するのも仕方ないのだ。

 

 

5ターン目。最初にアタックを試みた俺だが、

月浦さんは「怒り狂うゴブリン」に対して「ブーメラン」を放ち、

ゴブリンがカードに戻り俺の手札に帰って来た。むう。流石に対応されるか。

これにより「巨人の力」が墓地送りとなった。諸行無常!

 

俺は「怒り狂うゴブリン」を再召喚し、

ついでとばかりに「ショック」を月浦さんに放つ。

電撃が月浦さんに突き刺さり、月浦さんは2のダメージを受けて、残りライフ8。

相手の対応は無かった。あと少しだな!

まあ青相手はここからが本当の地獄なんだが。

 

月浦さんはまた島を並べる。だんだん場が整ってきた。やばいな……。

 

 

6ターン目。俺は待望の山を引く。

再召喚したゴブリンで攻撃するが、素のパワー1なのでダメージは1。

月浦さんの残りライフはあと7。もう少し削りたいな。

 

俺は揃った4マナで「無謀なるエンバーの魔道士」の召喚を試みるも、それは許されない。

月浦さんの「魔力消沈」によりカウンターされ、墓地送りに。サヨナラ!

 

一方月浦さんは島をセットした。

 

 

7ターン目。ゴブリンの攻撃により月浦さんのライフは残り6。

更に俺は「ボガーダンの鎚」での直接ダメージを狙ったが、

流石にそれは「対抗呪文」によりカウンターを受けて墓地に。

だがこの「ボガーダンの鎚」は、多くのマナを払って墓地から手札に戻る能力がある。

まだ諦めてないぜ!

 

月浦さんのターン、事態は動いた。

島が7つ、7マナを揃えた月浦さんはついに2マナを残して「大気の精霊」を召喚。

透明な水色、大きな空気の塊が鳥の形を取ったような姿の精霊が、戦場の空へ浮かぶ。

2マナ残しがいやらしい……。

 

「大気の精霊のデザインはこの6版のが好きです」

 

【私は5版派かな……さて、間に合うかな?】

 

 

8ターン目。アンタップ状態の「大気の精霊」がいるので攻撃は無意味だ。

山を引いたので山を置き、マナを増やす。よし、ここは攻める!

……攻める以外に選択肢が無いとも言う。

俺は「オーク弩弓隊」の召喚を試みる。

 

【うわ、そんなものも入ってるのか……それは流石に「対抗呪文」だよ】

 

カウンターされたか。相手に2ダメージを、俺のライフに3ダメージを与える、

覚悟を持ったプレインズウォーカーにしか使いこなせない能力を持った勇者達であったが、

カウンターされたのなら仕方がない。

 

月浦さんのターン、さすがにドローも加えて手札が2枚、土地が尽きたようで追加は無かった。

ついに「大気の精霊」による空からの攻撃を受けた。俺のライフが初めて削られて、残り16。

パワーとタフネスが4なので、かなりの痛手である。

 

 

9ターン目。俺は「ボガーダンの鎚」の能力を起動し、

全力の5マナを支払って「ボガーダンの鎚」を手札に戻した。

「大気の精霊」が攻撃しているため、このターンはゴブリンの攻撃が通る。

月浦さんのライフ、残り5。

 

「この1点は小さな1点だが、人類にとっては云々かんぬん」

 

【5……そろそろ危険域かな】

 

月浦さんのターン、「大気の精霊」は迷わず攻撃に移り、俺の残りライフは12に。

 

【んー……ここまではいい。けど、何もしないと返しで4、ハンマーで1……】

 

悩んでる悩んでる。俺の手札の「ボガーダンの鎚」と、青でありながら少ない自分の手札。

つまりカウンターの回数と俺の残り火力の機会、地味に効いてる1点のゴブリン、

全て計算に入れて行動を決めないといけない。パーミッションデッキの楽しいところであり、

つらいところでもある。

 

結局月浦さんは手札からもう一体の「大気の精霊」を召喚して、ターンエンド。

毎ターン4+4の8点はきつい、これはここから数ターンで勝負は決まるな。

 

 

10ターン目。相手の残りライフは5か。

ここはゴブリンの存在が生きるように4点火力で本体を焼くぞ!焼ければ?

ただの脳筋火力馬鹿という説もあるが、そうでなきゃこういうデッキはやらないんじゃないかな。

 

「そーれ、電撃破!」

 

【何で今焼くのー!】

 

効いてる効いてるwww

相当効果的だったようだな。月浦さんの残りライフは1。

赤のほぼバーン相手にこれはきついだろう。

 

これがカウンターされないということは、カウンター無いのかな?

俺は2点火力の「ショック」を使い、一気に勝負を決めようとした。

 

【それはいけません。対抗呪文を使わざるを得ない……】

 

ん、最後の最後に取っておいたのかな?これで決まれば早かったが。惜しかったな。

 

月浦さんのターン。返しで死なないように「大気の精霊」1体で攻撃して来たな。

俺の残りライフは8。さて、焼き切れるか焼き切れないか、勝負だ!

 

 

11ターン目。一つでも火力が通れば勝利である。

 

「ボガーダンの鎚!」

 

【だ、奪取!】

 

そんなものも入ってたのか。カウンターされると同時に、

クリーチャーやアーティファクトならそれを奪って戦場に出せる恐ろしいカードだが、

今回は今まで活躍できなかったな。俺の手札はあと一枚……。

 

「最後の賭け!」

 

【なっ、何ィィィィィィ!?】

 

最後の賭け。それは追加のターンを得る代わりに、

そのターン終了時に俺はゲームに敗北するというまさに最後、

ラストチャンスを得るための大変漢らしいカードである。

俺の手札はこれでゼロ。次ターンのドローで全てが決まる。

 

「人生万事塞翁が馬!」

 

【それはちょっと違う!】

 

「来いっ!!!」

 

右手が物理的に輝いたり背景に稲妻が走ったりはしなかったが、

俺の右手はわりと光って輝いた。

 

「……」

 

【……】

 

俺は全力で山からマナを引き出し、それをプレイする。

 

「猛火」

 

引いて来たのは、「猛火」。1マナに追加で、

マナを注いだだけのダメージをターゲットに与える、

いわゆるX火力であった。

 

【負けたよ……】

 

月浦さんが最後まで確保していた1枚の手札は、ただの島だった。

俺はそこに、青の意地を見る。

 

4点ダメージを与え、月浦さんのライフは尽きた。俺の勝ちだ!

 

 

 

 

………………

 

 

 

「ええと、それで転生者としての話っていうのは何ですか?」

 

俺は俺のアカウントフィールドではなく、

シムシティ購入・達成特典の遊園地フィールドの喫茶店に月浦さんを招いて、

話を聞くことにした。

 

腹は膨れない上にやたらファンシーな飲食物だが、

見た目はコスプレ女子高生とカルドセプト風ロリータファッション小学生なので、

全く違和感はない。

 

 

【そうだね。まず最初に言ったけど、これは私がネットで調べた事柄と、

先輩に聞いた話を自分なりに理解して、自分なりに推測した話だから、

正確性については保証できない。私自身ただのゲーム好き高校生で、

専門家でも技術マニアでもないからね。最初はまず、

ダイブ技術の医療分野への応用についての話かな】

 

その話は要約するとこうだ。フルダイブ技術の存在は、

同時に人の精神を分析・管理可能ということでもある。そうでなければ実装は出来ない。

そのサーバー上で再現された精神が本物かどうかは……。私達が実感している通りだ。

 

確かに、このダイブの実感は偽者とは思えない。実際に人の精神が仮想の空間を認識して、

その仮想空間を多くの人が共有している。

 

【これを利用した治療法の一つが、未発達の神経系統を発達させるために、

他者の神経伝達に接続して正常な発達を促すという方法さ。

一言で言えば、ものすごく直接的な精神・神経介護とリハビリと言った所かな】

 

人の精神や神経も、人の内臓と同じく「移植」のような方法で治療する技術が存在する?

 

【臓器と同じく、適応を見る必要はあるけどね。精神・神経の伝達だけなら移植にはならない。

ようは身体への命令が通っていれば効果が出るわけだから】

 

経験者が手を引いて、闇のトンネルを記憶と経験だけで通って開通ルートを教えちゃうみたいな?

 

【そうだね。私の知った限りだとそんな感じだよ。まあ詳しくは最新医療だから、

完全な理解には無理があるけどね】

 

さもありなん。

 

 

 

【そして私たちに身近な、発掘者の時空間技術。これについてはある程度理解しているはずだ】

 

それは知っている。何と時空を越えて過去のコンピュータ、

その内部の電子に干渉して情報を得るという、

前世の俺たちでは想像もつかないような高度な技術が使われているらしい。

その2つの技術が……ってまさか?

 

【そう、適応する精神・神経系を現代で探せなかった人達が出た。

だが、ただ諦めたわけじゃない。過去の人間に救いを求めた。

いわゆる近代の人口爆発以降、数十億以上存在し続けた人類の中から、

適応者を探す。現代の人間だけでやりくりするよりはるかに母数が多くなる】

 

それってもう、直接的に俺達の……。

 

【そう、少なくとも私の場合はそうだった。私の両親から直接聞いたよ。

君もそれを知りたいと思ったなら、両親に聞くべきだと私は思うよ】

 

「それは……両親が知っているってことで。

両親がおそらく治療目的で許可を出した。そういうこと?」

 

【開発黎明期は狂気の研究などと言われていたらしいが、今は一応合法だよ。

初期のやらかしが尾を引いているって話だけど、

転生者の多くが賛同側に回っているのが現実だ。君もそこは共感できるはずだよ】

 

「そ、そんなことはないですよ……ないよ?」

 

【私たちの前世は男性で、今のリアルの身体は女性だけど……。

このアバターは自分の意思で、自分が他人に見せたいと思って作ったものだ。

そうじゃないか?】

 

……正直そうだ。俺は今の状況を楽しんでいるし、

このアバターも、自身の身体も悪くはないと思っている。

現状で変わらないならば、適応は完全になされていると言ってもいいだろう。

ただ、将来に対しての漠然とした不安があるだけだ。

 

 

【これは中学生、15歳で習うことだけどね。

18歳の成人前に身体適応検査というのがある。

私たちのかつていた前世の時代の、『原』日本国憲法の幸福追求権から、

新憲法によって整理・明文化された新権利、自己決定権を尊重するために行われる、

精神を含めた性別・容姿・遺伝子その他の検査と、それを変えるか否かの意識調査だ】

 

そ、そんなものがあるのか?

じゃあ、どうしても駄目だと思ったら……。

 

【ああ、自己決定権は尊重される。成人後1度ならば、

保険適用で自己を自己の理想に近づけることが可能だ】

 

 

その瞬間。俺は心の中で何か重い荷物が片付いたような気がした。

自分の心構えや行動どころか、自分の性別や容姿、

遺伝子まで変えて理想の自分になってもいいんだ。

 

「はー……なんかものすごく安心したんだけど。これどう思う?」

 

【私もこれを知った時はとても安心したよ。

現状行けてるけど、いつか適応できなくなるんじゃないか?

その不安が軽いものになった。成人まで生きれば、

流石に自分が今のままでいるべきか、変わるべきかどうかの判断はつくだろう。

迷うなら迷うままでもいいさ。人生ってそういうものじゃないかとも思うしね】

 

俺はそこまで達観出来ないが、まあ成人までに問題が出たら変える、

出なかったら現状維持……。その程度でいいんじゃないか?

と不安が軽くなったのは事実だ。それだけでも話を聞いて良かったと思う。

 

「田中」

 

【え?】

 

「だから、『私』の苗字。特別に、個別通信の時はこの名を呼ぶことを許そう」

 

俺だけ相手の苗字を知ってるのは不公平だ。だから、信頼できそうだと思ったら俺も名前を出す。

初めての転生者友達ならこれくらいしなきゃな!

 

【ねえ田中さん】

 

「何?月浦さん」

 

【私達は時空間を渡って転生し、

ダイブフィールドという仮想空間で擬似的な魔法を行使している。

これはもうプレインズウォーカーと言っても過言ではないのでは!?】

 

「それは過言です」

 

……早まったかもしれない。

 

 

 




プレイヤーの周囲を取り巻く手札カードはカードゲーマーの憧れ(当社比)
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