ゲームの世界に転生のライトノベルの世界に転生   作:ビョン

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3月1日

3月1日

 

卒業式

 

いつもは制服を着崩したり派手にカスタマイズしている生徒達も今日だけは、しっかりと制服を着る。

 

これは、去り行くもの社会に出るもの達への敬礼を意味する。

 

そして彼らを送る為の会……「卒業式」

 

この世界に来て二月近く……。

はっきり言って三年生で知ってる人何かいないので、適当にボーッと座る。

 

にしても、三年生は下級生と違い髪色がカラフルな奴が少ない。

まあ、当たり前だ。大学や社会に出たときに青色の髪色何かしてたら頭おかしい奴だと思われるもんな。

 

 

 

 

 

 

 

「は?単純に二つ上はヒロインが少ないだけだよ。」

どうやら違ったようだ。

卒業式も終わり教室に戻り、髪色の質問をした俺に小田は非情な回答を出した。

「大体この世界の奴らは髪色がカラフル過ぎんだよ。」

 

「全くだな!だが、ギャルゲーというのはその髪色でキャラが決まる。あと、髪色でキャラを覚えやすくする。だから色鮮やかになるのさ。俺はまともな髪色で良かったぜ~。」

 

小田は深い青色をした髪の毛を揺らす。

 

「つまらねえ冗談だな。思いっきりこの世界に来て髪の色改変されてるじゃん。」

 

「は?俺は元からこの髪色だが?」

 

そうか、こいつは元から青い髪色なんだ。ラノベの主人公だから、黒だと相模と被るからこんな色なんだ。

俺がなるほどと考えている相模が指を差した。

 

 

「まあ、相模は普通の黒だな。」

 

「あいつの場合髪型だろ。前髪長すぎで顔見えねえよ。」

 

実際あいつの目を見たことは無い。

というか、何か変な影が目の辺りにかかっている。

ついでに声も思い出せない。

 

「まあそこら辺は典型的なギャルゲ主人公の顔だな。」

 

小田はそんなことをいって教室を見回す。

 

「例えばアサヒは栗色の髪色で可愛らしいな。」

 

「すげえ長くして後ろで縛ってるのが特長的だよな。」

 

相模と楽しそうに談笑するアサヒを見つめる。

 

栗色の髪を腰まで伸ばしていつも揺らしている。

 

「それにどういう原理か分からないけど、テンション高いときは縛ってる髪の先が上下左右にすげえ揺れるよな。」

 

「犬っぽく揺れるのは可愛い弟子キャラには必須だな。可愛らしくていいね。」

 

「リカちゃんはショートボブに茶髪だな。」

 

「幼馴染みの清純だから派手じゃなくていいね。」

 

「花園は金髪に縦ドリルってありえない髪型だな。ついでに量も凄いし。」

 

「思いっきり黄色な感じが分かりやすくて、しかも縦ドリルって一発で高貴な感じが出ていいね。」

 

「セリカは赤髪にツインテールでかなり長いよな。」

 

「ツンデレといえばツインテールだよな。腰ぐらいまである髪が揺れるのはキュートでいいね。」

 

「お前気持ち悪いわ。」

 

「え!?何で!?」

 

一人一人の髪型に私見の絶賛がすぐ出るとか心底ドン引きだ。

 

 

「二人で楽しそうに何の話してるんだ?」

 

相模とアサヒがこちらに椅子を持ってくる。

 

「いや、髪色が凄い奴ら多いなって原がさ。」

 

「なんだそりゃ……。そんなの普通だろ。顔がみんな違うように、髪色がみんな同じとかおかしくねえか?」

 

どうやらこの世界では髪の色がカラフルなのが当たり前らしい。そういう理解の仕方か………。

 

「流石ししょー!目の付け所が違いますね!」

 

アサヒの髪がピョコピョコ揺れる。

 

「でもそんなこと言ったらお前が一番派手だよな。」

 

不意に相模が俺の髪を指差す。

 

「確かに師匠の髪の色が一番鮮やかですよね!」

 

「だよなぁ!?」

 

アサヒと小田はうんうんと同意する。

 

「は?お前ら何言ってるんだよ。俺は普通の……」

 

「「「だってお前(師匠)、綺麗な銀髪じゃん。」」」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

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