ゲームの世界に転生のライトノベルの世界に転生   作:ビョン

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高校二年生 春
二年生 四月第二週目  その1


嘘みたいに桜がずらっと並ぶ道を欠伸をしながら歩く。

ここまで心地いい気温だと思わずそこら辺で寝てしまいそうになる。

 

「俺ら今日から二年生か」

 

「これからたくさんヒロイン出てくるから、ちゃんと名前覚えとけよ。」

 

「覚えられるか不安だなぁ……」

 

「おっす。」

 

「おはよう。」

 

「おっすおっす」

 

俺と小田のいつも通りの登校に彩りを加える、相模とリカちゃんが後ろから歩いてきた。

いつもなら俺らより先に学校についてるはずなんだが、どうやら今日は俺らの方が先だったようだ。

 

 

「クラスどうなるんだろうね。」

 

「知ってるやつと一緒ならいいんだがな。」

 

「あわ…あわわわ…」

 

クラス替え

それは新学期を迎えた学生にとって第一の関門。

友人がクラスに一人でもいたら勝ち組。知らない奴しかいない負け組になればそこから一年間の学園生活は灰色となる。

 

俺らは全員緊張した面持ちで校門を潜り、昇降口に張り出されてるクラス分けの紙を見る。

皆何かお願い事をしているように手を胸の前に組む。

さて、俺のクラスは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちくしょー!!」

 

小田が新しい教室に入るや否や声をあげる。

 

「知り合いいないよりもマシだろ。」

 

「マシだけどさ!マシだけどさ!相模のクラスが良かった………」

 

「セリカちゃんと分かれちゃったしな。」

 

「てめえも桐谷ちゃんと分かれてるじゃねえか!」

 

「お、俺はまだあれだよ?セーフだよ?」

 

「声震えながら何言ってんだよ!」

 

そう新クラス分け

2-Cには相模、アサヒ、リカちゃん、セリカ、花園、カナデ、メイ……つまり知り合いのほとんどが在籍している。

2-Gには俺と小田あとは面識のない数人のヒロインがいるだけである。これははっきりいって外れといっても差し支えない。

 

「私を忘れないで欲しい。」

 

その声と共に小田の頭の上に佇むはアヤノだった。

 

「おう、お前も同じクラスか。一年間よろしくな。」

 

「うむ。よろしく頼む。」

 

「いや普通に人の頭の上で会話するのやめて!?」

 

 

 

 

 

 

 

始業式が終わりクラスに戻ってくると黒板に「席は適当な場所に座れ」と書き出されていたので、俺ら三人は俗に主人公席と呼ばれる教室窓際後方付近に陣取った。

小田が主人公席、俺はその前の席、アヤノは小田の横だ。

 

「にしてもこのクラスヒロイン多いな。髪色が前のクラスよりも派手だよな。」

 

「確かに俺も知らないけど(ゲームで)知ってるヒロインが多いな。」

 

「ヒロイン?よくわからないが確かに個性豊かな面々がこのクラスには沢山いるな。」

 

「いや、お前もその一人なんだよアヤノ。」

 

 

 

その時、教室のドアが乱暴に開かれピシッという音が教室に響き渡る。

 

「はいお前らうるせーぞ」

 

声の発信源は教室に入るや、クラスのガヤガヤを一言で押さえるとダルそうに歩き黒板の前に立つ。

咥えタバコを教室の中でも構わず吹かすと、またダルそうに口を開いた。

 

「このクラスの担任になった秦野ユリだ。嫌いなものはうるさい奴とバカなんでお前ら一年間黙ってろよ。」

 

 

 

 

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