「私も入ってよろしいだろうか?」
皆が呆気に取られてるなか、つむじ風の中心から伊賀アヤノが姿を表す。
「君は…伊賀アヤノ君だね?君みたいな素晴らしい技能を持つ人材は大歓迎だよ。」
アヤノが恥ずかしそうに頬をかく。
天現寺も満足そうに頷くとこちらに向き直す。
「さて、想定していた人数よりも多く入部部員が入ってくれた。本当にありがとう。」
「君達には私の身勝手な政治的理由で、拘束してしまい申し訳ないと思っている。」
「何言ってるんですか会長!俺らお助け集団としての責務を全うしますよ!」
「そうですわ!この男と同意件なのはしゃくですけど、我々の気持ちは一つですわ!」
「兄ちゃん頑張ろうね!」
「おう!」
天現寺の周りでそのカリスマ性に引かれて一人、また一人と声をあげる。
この世界の人間じゃないからか、はたまた天現寺を胡散臭いと思っているからなのか俺は離れた位置でポツンと立っていた。
「すげえカリスマ性だな。」
「全くだ。」
「…アヤノは何でこの部に入ったんだ?」
「………」
「恥ずかしがらずに言えよ。」
「私だけのけ者なんて…寂しいじゃないか……」
いつの間にか隣に来ていたアヤノがまた恥ずかしそうに頬を掻いた。
思わず笑いが込み上げる。
「なぜ笑うのだ!」
「いや…可愛いこと言うなってさ。」
「な……なな!」
「そうだな、同じクラスだしのけ者にして悪かったよ」
「わ、わかれば良いんだ!」
「ふーん。同じクラスじゃない私はお呼びじゃないんだ。」
これまたいつの間にか隣に来ていたカナデが分かりやすく拗ねながら頭を預けてくる。
「桐谷殿…違うのだ!私は別にこいつをどうこうしようとは……」
「あ、ごめん伊賀さんに言ったんじゃなくて……」
気を使いすぎるアヤノの勘違いに思わずカナデが焦る。
……仕方ないなぁ
「何いってんだよ。カナデがいなきゃ俺は何も始めらねえよ。今そうなったよ。」
「そんなこと言われたら……ふへへ~」
よし機嫌が直った。
こんな俺女の子口説くの上手かったっけ?ってぐらいカナデの好感度がぐんぐん上がっているようだ。
そりゃ、ライブでサプライズで自分の為に歌ってくれる奴にこの世界のヒロインが惚れないわけがない。
俺もはっきり言ってカナデの事を可愛いと思っているしね。
カナデが満足そうに笑っている姿を眺めてるとアヤノは俺に耳打ちをしてきた。
「お前何か惚れ薬の類いを使ったのか……?」
「使った覚えはねえよ。俺の魅力だよ。」
「そんなはずない。」
「即答!?」
「お前に魅力等微塵も感じないからな。媚薬等の薬を使ったんだな卑劣漢め。」
「人を勝手に卑劣漢にするな。……あ、だからか。」
「何が?」
「媚薬ってくノ一のお前がよく飲まされてるからそういう変な発想になるのか。」
「よし!じゃあ生徒会業務補佐活動部始動だ!」
「「「おー!」」」
「おー」
「うお!?頭にクナイ刺さってるぞ!?」