ふと気が付くと俺は空の上に立っていた。
というよりここは来たことがある?
辺りを見回していると光と共にとても美しい女性が歩み寄ってきた。
「お久しぶりですね、小田さん。転生後の生活どうですか?」
そうだ、ここは俺が元の世界で死んだばっかの時に来た天国だ。そして彼女は俺をこの世界に転生させた女神様だ。
「今あなたは魂だけの状態です。声も出なければ体もありません。」
あれ?下を見ても自分の足が見えず手の感覚もない。声も出ない。俺死んじゃったの!?
「大丈夫、死んではいませんよ。あなたにこの世界の変化について話したいことがあるのです。」
変化?
「あなたも気付かれてるでしょう。ゲームとしてこの世界を覗いていた時とは確実にズレが起きている。」
確かにそうだ。性格がおかしくなってしまったキャラや元のゲームでは存在しないはずのバンドや部活に主人公が所属した。はっきり言って最近は俺のゲームの知識に無いことしか起きていない。
「元々はこの世界は神もおらず放棄され、延々と同じ時間を狂ったように繰り返している世界でした。」
「そんなこの世界を見つけた私は、この世界を正常に時間を進めることができるように管理をし、その中で変化を求めあなたという客人を招き入れました。」
「しかしそこにこちらからも監視できないイレギュラーが発生しました。」
「しかしこのイレギュラー、状況的に世界の崩壊に繋がるような事をしていないようなので放置しておいてもいいでしょう。」
俺を招き入れた?イレギュラー?何で俺一人だけなんだ?待て。ということはあいつは……。
………………あいつって誰だ?
「あなたもそのイレギュラーにあってるそうですね。しかし記憶をこちらに持ち込めていない。そして恐らくイレギュラーに関するこの話も元の体に戻ると忘れてしまうでしょう。」
「話を本題に戻しましょう。」
「この世界の変化に求めた私はあなたという客人の次にある要素を入れてこの世界を完璧な一つの世界とします。」
「それは、この世界と親和性の高い別の放棄された世界を融合させること。」
いやそんなことしたらヤバイんじゃないの?神様の話とかよくわからないけど大体の漫画とかゲームとかで別の世界と融合するのはラスボスがしようとすることじゃん。
「なるほど。説明が悪かったですね。ようは今までのこの世界を下地に新たな世界の要素を入れていくということです。」
「先ほど言ったようにとても親和性の高い世界なので、例えば戦争がいきなり起きたり、人間の敵になるような生物と生存競争をするなどではありません。」
「今まであなたがモブと呼んでいた人々に新たな個性を入れていくような物です。」
なるほど。確かにヒロインや主人公以外の奴等の顔があまり浮かばない。
「ちなみにその世界、あなた達はラブコメ漫画と呼ぶ世界のようですね。」
「ぐおっ!?」
「おう起きたか小田。お前俺の部屋に遊びに来るなりいきなり気絶したように寝るから鬱陶し……心配したぜ。」
「………なあ原。今女神様から話されたんだけどさ。」
「女神?……あぁ、お前を転生させたっていうあの。」
「そう。何か大切なこと忘れてる気がするけどこれだけは覚えてる。」
「何が?」
「ラブコメ漫画の世界と融合するって。」
「マジか。……つうか、それ何か今と変わるの?」
「…………さあ?」
ラブコメ漫画編突入?
そう言えばラブコメ漫画最近沢山読んでる