「こちら、先程話に出た幽霊のユウです。」
「皆さんよろしくお願いします!」
ユウがにかっと笑いながらみんなにピースして見せる。
こいつ幽霊のくせしてみんなからしっかり見えているらしい。
とりあえずこちらのメンバーも全員紹介し終わり、一呼吸置く。
「お兄さん、皆さんいい人だね。こんな私を迎え入れてくれてる。」
「だろ?そういう奴等しかいねえからな。」
実際最初のあれこそビックリしたものの、今となってはみんなユウを気味悪がったりせず普通に接している。
「こんないい人達に巡りあえてラッキーだったよ!真面目に生きてりゃ良いことあるんだね!!ま、私死んでんですけど。」
「………」
流石に死は許容できない。
一同の朗らかな空気が一気に冷める。
それを感じてか感じていないのか、ユウはまだニコニコと俺に喋りかける。
「お兄さんもいい人だからね。いい人って言うのはさ、いい人が集まってくるんだね。みんな仲良し!ま、私は一人寂しく死んだんですけども。」
「………」
「それにこのロケーションも最高だね。プライベートビーチにこんな広い別荘って花園さん、流石だね。センスがあるよね。リカさんと小田さんは美味しいご飯作れますし最高の夏の思い出ですよね。あ、ちなみに私凍えるような寒さの中雨が降る山中で、空腹の末野垂れ死んだんですけどね。」
「ちょっとやめてもらっていい?」
調子よく早口なユウの話を一回止める。
「え?何で?」
「いや……何ていうか…君の死の話をこっちが許容できない。つうかテンション高いな……。」
「えー?何でよー?幽霊なんだからこの世に未練残して死んだのはわかってるでしょ?私の幽霊ギャグもっと笑ってよー?」
「いや、まずどういう笑い方すればいいのか……。」
「ええわかりましたわ!やってやりますわ!」
「ちょっとレイ……。」
「セリカ様、安心して見てて欲しいですの。」
「花園さんかっこいい!」
心配するセリカの声を背に、何故か自信満々な花園が肩を回しながら立ち上がった。
こいつ、何で対抗意識燃やしてるの?
「でもここ立地も最高だよね。街から少し離れてるから天気のいい日はほら!こんなに満点の星空が見える!……ま、私はここでさまよってるからあの中に入れてないんだけど。」
「ははは!!上手いですわ!!確かにあんな綺麗な星になんてあなたがなれるわけ無いですわね!!」
「いや、言い過ぎでしょ…。」
あまりのバックにユウはフリーズ、セリカとリカちゃんが必死にまだ何かを言おうとしている花園の口を押さえる。
「ちょっと!なんで傷つける様な内容なのよ!」
「今のダメでしたの?」
「綺麗な星になんてなれないなんて、酷い罵倒だよ!」
「な?こういうことになる。」
「今度からは自虐はやめるよ…。」