ゲームの世界に転生のライトノベルの世界に転生   作:ビョン

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高校生日和 その2

「第二問!『気になる女の子が観に行きたいと言っていた映画が自分も丁度観に行きたかった映画だ!さてどうする!』一斉にオープン!」

 

相模『普通に誘う。』

 

袋井『チケット二枚人から貰ったと言って誘う。』

 

菊川『その子以外に数人他の奴等も誘って何人かで行く。』

 

吉田『ネットで違法の映画全編を探して家に連れ込んで一緒に見る。』

 

 

原「おいこれ普通に犯罪だろ。」

 

吉田「実際にはやってないよ?」

 

菊川「当たり前じゃボケ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第三問!『偶然気になる女の子とプールで遭遇!どうする?』」

 

相模『話しかけて、雑談の最後に水着を誉める。』

 

袋井『とりあえず隠れて様子を伺う。兄弟や、女友達だけのみで来ている場合は偶然を装い話しかける。』

 

菊川『遊んでる奴等誘導して、その子のいる方に近づいていき偶然を装う。』

 

吉田『平泳ぎのタイミングで水中に潜る。』

 

 

 

 

 

原「ごめん。問題悪いのか全員気持ち悪いわ。」

 

相模「せめて最後までモテ男サイドに立たせてくれよ。」

 

原「モテ男やりに行ってるんかい。」

 

 

 

 

 

 

 

「最終問題!『遂に気になるあの子に告白!どういうシチュエーション?』」

 

 

相模『デートの後、帰り道で。』

 

袋井『女の子の誕生日にアクセサリーを渡しながら告白。』

 

菊川『友達に頼んでフラッシュモブ』

 

吉田『この歳になると告白とかなくても、お互い何となく雰囲気でわかるでしょ。』

 

 

 

 

原「菊川と吉田の回答すげえムカつくんだけど。」

 

菊川「え、何で!?フラッシュモブいいじゃん!!」

 

原「良くねえよ。あんなのほぼ集団脅迫だからな!あと人の力頼んな!!」

 

吉田「俺のは常識的だろ!」

 

原「お前モテない側なのに生意気言ってるんじゃないよ!」

 

 

 

 

いつの間にか外はオレンジ色に染まり、店内に夕暮れの光が降り注ぐ。

 

「誰が一番モテる思考してるのでしょうか! 結果発表!……では相模さんお願いします!」

 

「一番私モテ男相模に近かったのは………」

 

あ、もう自分の事モテ男って言っちゃうんだ。

 

「いないです!ということで皆さんこのままだと非モテ男です!」

 

「「「なんだって~!!」」」

 

三人が大袈裟に仰け反る。

 

いや、当たり前だろ。

 

「とりあえず、純粋の袋井と童貞の菊川とサイコパスの吉田。お前らは相模の水着以外の模範解答を参考にもっと他者との関わりを大事にする男になりなさい。以上!」

 

「童貞ってなんじゃい!」

 

「サイコパスって酷くない?」

 

「純粋か……」

 

三者三様それぞれの反応を得たところでこの話は終わった。

 

 

 

 

「ひー、疲れた。結局昼飯も食ってないし腹空いたよ。じゃ長居しちゃったし帰るかな。」

 

「お、待てよ原。ここで飯食っていけよ。うちのねーちゃんのカレーライス旨いぞ~。」

 

「そういえば元々カレーライス食いに来たんだった。それじゃあ、カレーライスサラダセット一つとアイスコーヒーおかわり。」

 

吉田の進め通り、カレーライスサラダセットを頼むとカウンターから気だるそうな返事が聞こえた…。

 

「って、姉ちゃん!?」

 

「そうそう。ここ、俺のねーちゃんの店。」

 

「あぁ確かに顔が少し似てる」とか、「だからあの人、客がいるのにスマホゲーしてたんだ」とか、普通なら謎を解き明かす推理言葉が出るのが先になってしまうと思うが、それよりも俺は恐怖が上回った。

 

「こいつ姉ちゃんいる前であんなサイコパス答えしてたのかよ……。」

 

夏の黄昏時にはピッタリの背筋が凍った話だった……。

 

 

 

 

「ちなみにこの喫茶店、お前が桐谷に告白紛いをした場所だぞ。」

 

「え、嘘!?」

 

「あのときは眼福でした。ありがとうございました。」

 

「ちょっとお姉さん……マジかよ……。」

 

 

 

 

 

 


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