ゲームの世界に転生のライトノベルの世界に転生   作:ビョン

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一年生 二月第一週目  その1

「ふぁあ~あ。おはよ。」

 

「兄ちゃんまたエッチなゲーム?」

 

「ぐぬぬ。羨ましい。」

 

「これ毎日する必要ある?」

 

俺の声がこだまするいつも通りの通学路。

 

「当たり前だろ?俺らに彼女が出来ない限り永遠にやるんだよ。」

 

「もうあの二人のイチャイチャ見るだけでも最近きついんだよ。何か青春の甘い感じ見せられると俺みたいなおっさんは気持ち悪くなるんだよ。」

 

「何言ってるんだよ。俺ら高校生だろ?」

 

「俺は中身おっさんなの!しかもこのノリがラノベ世界出身のお前とは違ってキツいの!」

 

「ラノベセカイ?ナニイッテンノ?」

 

「こいつ、いつか殺す。」

 

そんないつも通りの朝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよーっす。」

 

「はよー。」

 

俺と小田がいつも通り、遅刻ギリギリに教室に入るといつも………というより近頃の名物風景が目に入る。

 

「ししょー、小田君。おはようございます!!」

 

「おはよう。八王子もう少し声下げて言ってな。」

 

「原!おはよ!」

 

「おう、おはよ。」

 

「セリカちゃん、俺には?」

 

「あんた何かに挨拶しないわよ!!」

 

「俺そんな扱い!?」

 

こんな感じで、自分で言うのもアレだが八王子とセリカは俺になついた。

 

八王子はこないだのアレからずっとこんな感じだが、セリカは俺に愛情ではない、深い信頼を寄せてくれたらしい。なににしても俺を上げるセリフはやめて欲しいけど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……であるからして~。」

 

「こいつさっきからこれしか言ってねえな。」

 

二時限目、英語の授業………。

俺はせっかく高校生に戻れたのだから必死に授業を聞いて、予習復習をするようにしている。

これは、本当の話だが社会に出ると学校の授業を受けたくて仕方なくなる。

しかし、この教師。さっきから「であるからして~」しか言ってない。つうか英語の授業でその言葉必要なくない?

 

そんなことを頬杖付きながら考えていると、外からバラバラバラバラと爆音が聞こえてきた。前の席で寝息立ててた小田も慌てて飛び起きる。音の発信源の校庭を覗くとそこにはヘリが降り立っていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんお久しぶりです。花園レイ、休学から帰ってきましたわ。」

 

突如ホームルームになった三時限目。

 

派手な金髪に縦ドリルをたなびかせ、何故か歩く度に揺れる豊満な胸を張り、かなりキツそうな感じのこれまた美少女が自信ありげに笑っていた。直感で、こいつはこのゲームのヒロインだと理解した。

 

「夏から家庭の事情で休学してた花園が今日から、戻って来ました。みんな仲良くするように。じゃあ残りの時間は自習で。」

 

 

 

 

 

 

 

「花園レイねぇ………」

 

小田はそう呟くと既に人だかりが出来ている花園の席を見つめた。

 

「どうした?いつもはいの一番に絡みに行きそうなのに?胸に気圧されてるのか?」

 

「まあそれもそうなんだが、ちょっとあまり絡みたくなくてさ。」

 

「?何かあるのか?」

 

「えっと、そうだなぁ。あいつのイベントに問題があってな………」

 

小田が言うには、ヒロイン花園ルートは「最初は喧嘩ばかりだったが徐々に惹かれあい、恋仲になった二人だが花園の親は猛反対。」という流れらしい。

 

「グッドエンドが、二人で駆け落ちして貧乏ながらも幸せな日々を送る。バッドエンドは、別れて数年後に主人公が花園の活躍をテレビで見て昔の二人を思い出すって内容さ。」

 

「ほーん。」

 

「ここからが本題。最初は喧嘩ばかりって所、基本花園の金持ちキャラ特有の非常識行動から始まるんだけど、その言動一つ一つが人の迷惑気にしなさすぎるから腹立つんだよ。」

 

「まあありがちだな。」

 

「さっきみたいにヘリで校庭めちゃくちゃにするのなんて当たり前。昼飯の時は狭い教室に何人もバイオリン奏者とか呼んでフルコース食いながら音を楽しんだりとか……。」

 

「金持ち何だと思ってんだよこのゲームの製作者。」

 

「相模が、他の生徒の迷惑だからと怒ると『金持ちに対する嫉妬か?』とか見当違いな事いい初めて、その後は主人公の親とかを馬鹿にするようなこと言ってくるんだ。」

 

「金持ちに対するコンプレックス持ちすぎだろゲーム製作者」

 

「主人公を罵倒するヒロインはそれこそセリカちゃんとかたくさんいるけど、主人公の親の悪口言い出すのは花園ぐらいだな。もちろんゲームファンからも人気が低い。」

 

「なるほど、だから花園に絡みたくなかったのか。」

 

「まあね。さてと、アサヒもお前に話したそうにしてるし俺は相模の所にでも行くかな。大丈夫。花園の悪口とかは言わないさ。」

 

「別にお前がそんなだせえ真似やるとか思ってないよ。」

 

小田はニコッと笑うと、イヤホン指してボケーっと座ってる相模に向かって歩き始めた。

 

「さてと、アサヒ今日も帰りジムよるか。」

 

「僕も今そう提案しようとした所です!!師匠まさか読心術まで……」

 

「たまに思うけど、俺を上げると時給とか発生するの?」

 

 

 

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