ゲームの世界に転生のライトノベルの世界に転生   作:ビョン

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夏休み最終日2

「いやー素晴らしい!」

 

視聴が終わり相模が鼻息荒く手を叩く。

相模と同じく初視聴だった小田も気に入ったらしく既にスマホで画像を調べている。

 

 

「さて、見終わった所で相模の率直な感想を何個か上げてくれ。それを書き上げて行けば感想文は終わりだろう。」

 

「じゃあ兄ちゃん良いところ上げて。」

 

「まず、圧倒的に綺麗な背景かな。」

 

「読書感想文だろ?」

 

「それに、入れ替わってるときの声の出し方上手いよね。」

 

「感想文だよね?」

 

「あとは……曲の良さと使い方かな。」

 

「読書感想文だって言ってるだろ!!」

 

こいつ物語理解してないのか?

リカちゃんも頭を抱える。

 

「……じゃあ小田なんかある?」

 

「そうだなぁ……。例えば序盤意味が分からない事が後半につれ意味がわかってくるような、映画の伏線回収としてはとても分かりやすく、それでいて考察の余地を残す……」

 

 

その後10分ぐらい小田がだらだら感想を言ってくれたおかげで俺ら3人分の感想を本の内容に合わせてまとめあげた。

こうして、提出する本人の意見が全く入っていない読書感想文が完成した。時刻は午後3時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「論文か……。」

 

次の課題は論文。

これが意外に難しい。

読書感想文や音楽感想文はレールがある程度引かれているから即座にこれだと考えやすいが、論文はそうはいかない。

 

何でもいいから調べて書け。

何て最終日にやるような物では絶対にない。

 

「何を調べる……いや、調べる時間なんて……。お前なんかそこそこ興味ある奴何てあるか?」

 

「いや……多すぎてどれを……いや何を……。例えばお前らは何にしたんだよ。」

 

相模が、俺らに逆質問をしてくる。

 

原「俺は江戸しぐさについて。」

 

リカ「私は世界の名産料理とその歴史かな。」

 

小田「キツツキの一生だな。」

 

 

「何でだよ!何でそれが調べたかったんだよ!リカのはまだわかるけど、原が江戸しぐさやってるとこ見たこと無いし小田も特に鳥とか好きじゃねえだろ!つうか、キツツキって多分夏じゃねえだろ!」

 

「書けてないお前が俺のキツツキバカにするな。」

 

「くそ……ぐうの音も出ない……。」

 

小田の強烈なカウンターを食らった所で相模が頭を抱えて考え出した。

 

「例えば兄ちゃんが最近やったゲームとかから連想させていけば?何かやった?」

 

「えっと…寝取られ系の……」

 

「それで論文書けるわけ無いよな。」

 

「うーん。エロゲーじゃないけど47都道府県の怖い話とか都市伝説とかを読んでいく10年ぐらい前のゲームやったな……。」

 

「いや、お前、それ……。」

 

それって一部の界隈では10年に一度と呼ばれているゲームじゃないの?……都市伝説…。

 

「それだ!!」

 

「え?何が?」

 

「何か適当な都市伝説とか不思議な話をネットで検索して考察とかを丸パクリして書いていけばいいんじゃねえの?」

 

「それいいね!」

 

「じゃあ適当に俺が何個か調べておくよ。後で紙に写しといてね。その間次の音楽感想文の内容考えといて。原、パソコンとプリンター借りるよ。」

 

小田はそう言うと俺のパソコンを立ち上げ都市伝説で、検索を始めた。

小田の進言通り俺らは次の音楽感想文を考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「音楽感想文って音楽系なら何でもいいんだよな……。何にした?」

相模がまた俺らに逆質問をする。

その答えから着想を得ようとしている。  

 

原「俺は色んな曲の共感した歌詞を書いていったな。」

 

リカ「私はヨハネス・ブラームスについて書いたよ。」

 

小田「過去5年分のカラオケランキングの背景」

 

 

 

 

「歌詞にブラームスにカラオケランキング……。偉大な作曲家について書くか……?いや今からだとほぼwikiの写しになりそうな……。」

 

「これに関しては兄ちゃんさっき答え言ってたよ。」

 

「え?」

 

リカちゃんの言葉に頭を巡らせる。

こいつなんか言ってたっけ?

 

「君の名はの感想の時に曲が良かったって言ってたじゃん。」

 

「あー。」

 

俺も相模も納得と手を叩く。この娘もよく覚えてるもんだ。

 

「じゃあ劇中歌4曲の感想でいいよね?」

 

「うんうん。それにする。」

 

 

こうして二人が音楽感想文を書いている間、俺と小田は君の名はに関連させて「前世の記憶がある人たちの話」をまとめた。

 

そして午後7時……。

 

「終わっ………たーー!」

 

「疲れた……。」

 

こうして夏休み最終日は相模の宿題をするだけで終わった。

だがこんな夏休みも悪くない。

あの名作ラノベも夏休み最終日は宿題やったのだ。

 

 

皆が帰り、明日の準備をすると疲れはてて俺はベッドに倒れるように寝転んだ。

風呂も入らなきゃ…掃除もしなきゃ…飯も食べなきゃ…。

段々視界が狭くなっていく。意識も遠くなり……。

 

 

 

 

気が付くと俺は雲の上に寝転がっていた。

 

 

 

 

 

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