ゲームの世界に転生のライトノベルの世界に転生   作:ビョン

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一年生 二月第一週目  その3

前に小田と話したことがある。

 

俺らの行動によって、ゲームと変わっていく部分がある。

多分その結果が今なのだろう。

 

あとから聞いた話だと、本来ならこのイベントセリカちゃんが作ってくれた弁当をゴミといい「酷いよー!」となって花園が試しに食べて気絶する………。そんなギャグシーンだった。

 

だが今この世界は違う。セリカちゃんは俺に怒鳴られて、人に迷惑をかけてる事に気付いて、リカちゃんに頭下げて料理を教えてもらって、努力した結果の弁当を持ってこのイベントを迎えているのだ。

 

それをゴミ呼びなど嫌な偶然が重なったものだ。

 

 

「今なんて言った?」

静かにキレる相模に、泣きそうな顔をしているセリカちゃん。

キレる人を見ると急激に冷静になるとはこの事だ。

俺は「ひと悶着あるな。」位の感覚でいた。

 

「あら、ごめんなさい。ゴミと言いかけてしまいましたわ。」

 

「ゴミだと?ふざけるな!これはセリカが俺らの為に作ってくれたものだぞ!!」

 

「突然大声をあげるなど、親の教育がなってませんわね。」

 

「何だと!?」

 

「もういいよ!相模!今度はもっと見映えも頑張るから!そんな喧嘩しないで!」

 

「セリカ……」

 

そういうと、相模は花園を一瞥した後にストンと椅子に座った。

 

「今回の無礼、見逃してあげます。そんなゴミも早く処分するのをおすすめしますわ。」

 

「このや……」

 

「調子乗ってんじゃねえぞ!!この野郎!!」

 

ガタンと椅子が強く倒れる音が教育に鳴り響く。

今まで静寂を保っていた小田が遂にぶちギレたのだ。

 

「小田ももういいよ!」

 

「セリカちゃん、ごめん。これ以上セリカちゃんの悲しい顔見てらんないよ。」

 

小田がゆらりと立ち上がり花園の前まで歩いていく。

 

 

「お前は誰かのために見映え悪くても飯作れるのかよ」

 

「何を、そんなことしなくてもシェフが……」

 

「そうじゃねえんだよ!!自分が作るから相手に気持ちが伝わるんだろ!一度でもやろうとしたことあんのかよ!!」

 

「だからその行為の意味がわかりませんわ。」

 

「作った事ない所か意味もわからない奴が、人の気持ちをゴミとか言ってるんじゃねえ!」

 

「これはセリカちゃんが相模や原、ついでに俺の為に作ってくれた物何だよ!!それを簡単にゴミとか言ってるんじゃねえ!」

 

「お前みたいに何からなにまで全部やって貰えないんだよ俺達は!だから努力して失敗してまた努力して!たまには怒られたりして!そうやって生きてるんだよ!そんな努力もしてない、永遠に温い生活送るような奴が俺の友達の努力を簡単にゴミとか言ってるんじゃねえ!」

 

「く……、いきなり大声出すとか貴方親が酷く下品な方でしたのね。どのような下品さなのか見てみたいですわ。」

 

「もう見れねえんだよ!!」

 

花園が面食らう。

 

「もう会いたくても会えないんだよ!!お前から見たらどんだけ下品なのかもわからねえけどもう会えねえんだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、騒ぎを聞き付けた教師によって小田は通称取調室と呼ばれる教室に連れていかれた。

 

花園は早退。

相模とセリカちゃんと俺はは重要参考人として、事情聴取を受けた。

 

 

 

 

 

 

翌日、待ち合わせ場所に小田は来なかった……。

 

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