兵藤一誠の使い魔   作:Aqua@D

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少し息抜き程度に始めました。
若干、一誠ぽくないかも。


ぷるぷる……ぼくは(ry

 

俺こと兵藤一誠は、悪魔である。

 

悪魔になった経歴については、置いておくとして、今、俺たち……同じ新人悪魔のアーシア・アルジェントと主である部長と眷属である朱乃さんと小猫ちゃん、ついでに木場……は俺とアーシアの使い魔を探しに使い魔の森に来ていた。

 

そして、使い魔マスターを目指すザトゥージさんと共に使い魔を捜索し、道中にウィンディーネという筋肉隆々の漢女を見たりしたが、なんとか蒼雷龍の幼体というのに出会った。

 

その際に、スラ太郎と触手丸という最高の使い魔候補を見つけたが……そいつらは、部長たちと蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の幼体によって、滅せられた。

 

そして、そのことに悲しみに暮れていた時にそいつは現れた。

 

蒼雷龍による雷でボロボロになりながらも、うつ伏せで地面を叩き、涙を流している俺をよそに、使い魔マスターを目指すサトゥージさんが声を上げる。

 

「……ん? あれは……!」

 

その声に、顔を上げる。

そして、その方向にいたのはーーー

 

 

漆黒のスライムだった。

 

 

「おお! スラ次郎ぉ!」

 

歓喜に震え、黒いスライム……スラ次郎の元に向かおうとした俺だったが……。

 

「ちょっと、待つんだぜぃ!」

 

ザトゥージさんに腕を掴まれる事によって止められた。

 

「何すか、ザトゥージさん!」

 

俺のスラ次郎(仮)が逃げてしまう!

 

そんな、俺の心の叫びをよそにザトゥージさんは真剣な表情で口を開いた。

 

「あれは、スライム系のようだが、黒なんて見た事がないぜぃ……無害だとは思うが……」

 

すると、黒スライムがゆったりと此方に近づいてくる。

新種と言う事で、俺たちは若干警戒していたが……

 

突然、蒼雷龍が特大の雷を放った。

雷撃によって、煙が舞う。

 

いきなりの蒼雷龍の攻撃に部長たちは驚き、俺は叫ぶ。

 

「す、スラ次郎ォォォオオ!」

 

直撃だった……恐らくあのスライム系なら死んでしまっただろう。

 

……スラ太郎、触手丸だけでなく、スラ次郎まで……

 

俺の怒りは、限界を超えた!

 

「……俺は怒ったぞ! スプライト・ドラゴォォォォンッ!」

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を発現させる。

 

そして、怒りの力によって激しく魔力が迸る。

 

その魔力によって、周囲の木々がざわめき、地面も魔力の衝撃で砕けるが……今はそんなことに意識を傾けるわけにはいかない!

 

俺は、あいつらの仇を……

 

「待って、イッセー! 生きているわ!」

 

……て、え?

 

振り返るとそこには辺りは雷撃によって抉られているのにも関わらず、無傷で佇むスラ次郎の姿が!

 

思わず駆け寄り、スラ次郎を手に取る。

感触は、想像していたスライムよりも質感が重く感じる。

真っ黒で透けないことに若干不満があるが、それを掲げて部長に言う。

 

「部長! 俺はこいつを使い魔にします!」

 

それを聞いて、皆が呆れた表情を見せる。

……何か変なこと言ったか?

 

「……はぁ、仕方ないわね。……でも、そのスライムにも同じ能力があるとは限らないわよ?」

 

現に貴方の服は溶けてないし……と言われてハッとする。

 

そうだ、こいつは新種だ。

ということは……

 

「スラ次郎! 俺の服……いや、女性の服は溶かせないか!? 新種なら出来るはずだ!」

 

俺は、スラ次郎を一旦降ろし、片腕を押し付けながら呼びかける。

 

「……最低です」

 

俺の言葉に対して、小猫ちゃんが何かを呟くが、熱中している俺には聞こえなかった。

 

すると、少し経ったのちにスラ次郎はプルプルと体を動かす。

その瞬間、俺の制服の袖が溶けた。

 

お……おお!!

 

俺は、歓喜に震えスラ次郎を再度掲げ上げる。

 

「やった! やれば出来るぞ、スラ次郎! 部長! 絶対こいつにします!」

 

そして、部長は折れた。

 

「……わかったわ。アーシアもあの蒼雷龍を使い魔にするみたいだし、何せ新種のようだから特別よ?」

 

呆れた表情で言う部長。

見れば、他のみんなも苦笑いをしているが、お構いなしに叫ぶ。

 

「ありがとうございます! 部長! 使い魔、ゲットだぜぇ!」

 

これで、俺のハーレム王としての道も一歩近づいたぜ!

 

「あらあら、まだ契約がまだですわよ?」

 

……と、思ったら契約が必要な事をすっかり忘れていた。

 

 

 

 

 

ということで、俺とアーシアは使い魔契約をすることになった。

 

「きゅるる……」

 

が、少しだけ問題があってアーシアの蒼雷龍と、このスラ次郎の相性が悪い。

 

ザトゥージさん曰く、蒼雷龍は他種族の雄を嫌うようで、このスライムは服を溶かせるからだろうとの事だ。

 

とにかく、最初はアーシア。次に俺の順で契約をすることに。

魔法陣の上にアーシアは蒼雷龍を乗せ、唱える。

 

「わ、我、アーシア・アルジェントの名において命ず…… 汝、使い魔として契約に応じよ!」

 

その詠唱により、魔法陣が輝き緑色の光が蒼雷龍を包む。

そして、光が収まると蒼雷龍はアーシアの元へ羽ばたく。

 

「く、くすぐったいです、ラッセー君……」

 

蒼雷龍と戯れていたアーシアの口から零れた言葉に疑問を感じて、聞き返す。

 

「ラッセー君?」

 

すると、若干顔を赤らめながら口を開いた。

 

「は、はい、雷と……イッセーさんの名前を使わていただきました……」

 

アーシアの使い魔に俺の名前を使ってくれたことに対して、少し照れ臭くなり頭を掻く。

 

次に俺の番になり、スラ次郎を魔法陣に乗せる。そして、少し離れてアーシア同様に唱える。

 

「我、兵藤一誠の名において命ず! 汝、使い魔として契約に応じよ!」

 

そして、魔法陣が輝いて緑色の光がスラ次郎を包む。

 

その瞬間奇妙な文字の羅列が一瞬だが頭に浮かぶ。

 

……なんだ今の?

 

「よくできました……一誠君?」

 

心配そうな朱乃さんの声で我にかえる。それに対して、すぐさま返事を返す。

 

「あ、ああ、大丈夫です!」

 

それを取り繕うようにスラ次郎を掲げて言い聞かせるように言う。

 

「よし、スラ次郎! 頑張ろうな!」

『テケリ・リ!』

 

すると、頭に声が響く。

 

「ん?」

 

誰かが言ったのか気になっと辺りを見回す。

その行動に疑問を感じた部長が問いかけてきた。

 

「どうしたの、イッセー?」

 

……気のせいか?

 

自分の勘違いだった、と自己完結し部長の問いに答える。

 

「い、いえ、なんでもありません」

「……そう? なら、戻るわよ!」

 

俺の反応に、少しだけ怪訝な表情を見せた部長だったが、少し考えると普段の表情に戻った。

 

こうして、俺は使い魔を得ることが出来た。

 




※スラ次郎=オリ主です。
スラ次郎≠スライム
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