兵藤一誠の使い魔   作:Aqua@D

2 / 4
反響が大きかったので、連日投稿。
主人公の正体が明らかに!(嘘)


○○の唄

 

 

「使い魔の森」の報告記録

 

 

前回行った調査に比べ、使い魔として使役するランクの上位生物や、ランク外の規格外の生物が姿を消すか、数を減らしている。

 

戦闘の形跡などがない事などを考慮すると、恐らくこの森を去ったのだと思われる。

 

一応だが、ここに姿が消えた、もしくは数を減らした生物を記しておく。

 

 

蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)

朱炎龍(フレイム・ドラゴン)

氷雪龍(ブリザード・ドラゴン)

邪毒蛇(ヒュドラ)

石眼鳥(コカトリス)

鷲獅子(グリフォン)

 

 

確認できたのは、以下六種である。

 

あと、先日に若手の使い魔トレーナーの一人が四凶を使い魔の森で見たとの報告が有ったが、前述した通り戦闘の形跡もなかったことから、精霊に化かされただけだと判断。

 

以上で報告を終了とする。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

使い魔探しの翌日、俺はスラ次郎を引き連れて部室に出向いていた。

部室には、俺とスラ次郎の他にはリアス部長のみである。

 

「それじゃあ、イッセーの使い魔にも仕事をしてもらおうかしらね」

 

今回は、使い魔の仕事の一つであるチラシ配りについての説明を受けている最中だ。

 

「はい! ……あれ、でもどうやって……?」

 

「魔法を掛けて一時的に人型にしているのよ。場合によっては魔導具を使うんだけど……」

 

因みに、部長のコウモリに関しては自身の能力らしい。

 

そして、部長はスラ次郎に魔法を掛けるが……

 

「出来ませんね……」

 

ソファーに置いたスラ次郎に変化はない。

それを見て、部長はあまり驚いていない様子で口を開く。

 

「ええ。蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の雷撃で平然としていたから、何かしらの耐性があるのはわかってたのよね」

 

魔法を弾くということは、魔力系統の攻撃を弾くのかも、と部長はいう。

それを聞いて一つ疑問に思い、それを告げる。

 

「でも、使い魔契約は出来たんですよね?」

 

俺の魔力の関係云々で、呼び出せないとかいう使い魔に有るまじき事になってるけど……。

 

「知性が高く、今の話も理解していると思うけど……喋れないと真相が分からないわね」

 

「そうなのか? スラ次郎?」

 

そうスラ次郎に問いかけるとスラ次郎はソファーからピョン、と飛び退き、床に着地する。

そして、眩いほどの光がスラ次郎を包み込んだ。突然の発光に目がやられる。

 

 

そして、視界が安定するとそこに居たのは髪は緑とも黒ともつかない色をした長いストレートでやや動物耳の様な癖っ毛を持ち、瞳は髪と同じ色。そして、染み一つない白いワンピースを着た、幼い容姿の女の子がそこにはいた。

 

……あれ? スラ次郎は……?

 

部長もポカンとした表情を見せたが、直ぐに問いかける。

 

「あ、貴方は……?」

 

すると、部長と俺が姿を正面に捉える所に移動したかと思ったら頭を下げてからこう言った。

 

「始めまして。私は、赤龍帝 兵藤一誠様の使い魔です。名前はスラ次郎と呼ばれていますが……」

 

「ちょっ、ちょっと待て! 女の子だったの!?」

 

突然の台詞に困惑したが、名前が出た所で割ってはいる。

 

ヤバい……女の子に有るまじき名前をつけてしまった……!

 

戦慄する俺を尻目に彼女(?)は淡々と言葉を紡ぐ。

 

「いえ、厳密には私に性別は有りません。命令さえ頂ければ、スラ次郎っぽい姿にも慣れますが……兵藤一誠様的に女性の方が良いと思いましたので、そうしました」

 

へ……?

 

更に困惑する俺たちに彼女は話を続ける。

俺にとっては素晴らしいことを……。

 

「ただ、少し問題があって胸に関しては乏しい結果となっています。ある程度無理をすればサイズは自由自在に変化できますが……その場合は洋服に割く部分を胸に回す為、俗に言う全裸になりますが……」

「オッケー!」

 

直様、反応をする。

おっぱいが大っきくなるならそれでOK! しかも、全裸とか……!!

 

「分かりました、それで……」

「辞めなさい」

 

「了解しました」

 

しかし、それは部長の一言で無に消えてしまった。

 

「何でですか、部長!」

 

抗議する俺に部長は溜息をつく。

 

そして、部長は真剣な眼差しに変わると、彼女に問いかける。

 

「……貴方、何者?」

 

部長の雰囲気が変わったので、大人しくして、元スラ次郎を見る。

 

部長の視線に彼女は臆する気配など感じさせずに口を開く。

 

「貴方の考えている通り、普通のスライムでは有りません。ただ、戦闘能力のあるスライムの個体の中でも発達した知能を持ち、進化していったのが私です」

 

……とにかく、強いスライムってこと?

 

その言葉に、部長が更に疑問を投げかける。

 

「希少種ということ? それでどうして契約に応じたのかしら? 拒絶することも可能だった筈だけど……」

 

「私自身の存在に関しては希少種で捉えてもらうのが一番有難いです。

あと、私が契約に応じたのは複数理由が有りますが、一つは研究材料にされないためです。少なくとも、使い魔と成ることができれば、悪魔以外は簡単に手出しは出来ないでしょうしね」

 

確かに、悪魔個人が持つ使い魔には使い魔の主人によって差はあるがそれなりの地位が与えられるらしいしな。

 

「そこまでの知識は有しているのね……」

 

「ええ、それなりに潜んで生きていましたから。それで、話を戻しますが、他にも赤龍帝の元に付ければ主人の死後も何とか生きていけるでしょうしね」

 

その言葉を聞いて、部長は納得したようで、雰囲気が元のものに戻る。

 

対して、俺は彼女が知的過ぎて驚いた。というか、俺より悪魔などについて詳しい気がする……。

 

「そういう事ね。なら、これから宜しくね……ええと……」

 

「名前ですか? ……確かに女性型でスラ次郎は不味いですね。では……沙耶(さや)とお呼び下さい」

 

すると、部長が途中で言い淀む。

それに対し、彼女が直ぐに反応したので俺の出る幕が無い。

 

というか、沙耶? 何故に日本名?

部長も、その名前に疑問を持ったのか首を傾げるが、気にすることではないと感じたのか彼女に手を差し出した。

 

「沙耶? 分かったわ。よろしくね」

 

「はい、よろしくお願いします。リアス・グレモリー様」

 

そして、沙耶も手を取り握手を交わす。

両者が手を離すと、沙耶が部長に問いかけた。

 

「そういえば、普段の姿に関してはどうしますか? 一番この姿が色々と楽なのですが……ああ、一般人がいる際にはスライム形態で旧校舎から出ない事を約束します」

 

「そうね、それでいいわ」

 

こうして、スラ次郎改め、沙耶が俺の使い魔となった。

 

……後に匙に自慢した所、血涙を流されたのは匙の名誉にかけて黙っていよう。





オリ主は息を吸うように嘘を付きまくっていますが、気にしないで下さい。

あと、女体化の案があったので使ってみました。

え? そいつは人間じゃない? 何のこと? (すっとぼけ)

多分、次回は2巻開始予定。
ライザーの未来はどうなる!?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。