魔法少女リリカルなのは?ああ、転生者がホイホイ来るアレね   作:みすちー

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こんな適当回ですまぬ


適当回=防人+天+魔法少女

 

 

 

 

 

 

 

「あら翼ちゃん、お使い?偉いわねぇ、ウチの子も翼ちゃんを見習って欲しいわねぇ〜。」

 

 

「いえ、私はまだ未熟者です。他人に見習わせる等…」

 

 

「あらやだそんな謙遜しちゃって、堅いわねぇ翼ちゃん、ほら笑って笑って♪」

 

 

「|ふぁふぇふぇくふぁふぁいふぉふぁふぁん。ふぉふぉをにょびゃしゃにぁにぃどぇくでぃあしゃい《やめてくださいおばさん。頬を伸ばさないで下さい》」

 

 

 

 

 

 

「おう翼ちゃん、ウチの肉かい?今日は豚が安いよ!

……あ、そうそうはいこれ!翼ちゃんは将来有望なんだし沢山食べて沢山成長しな!」

 

 

「……あの、主人?私はこんなに食べられないのですが……。」

 

 

「大丈夫大丈夫。いやぁ本当可愛いなぁ翼ちゃん!!

高町さんとこの娘さんに引けをとらない可愛いさだなこりゃ、ハッハッハ!!」

 

 

「いや、あの……。」

 

 

 

 

 

 

「ハァハァハァハァ、翼ちゃん可愛いよ翼ちゃん。僕だけの天使《エンジェル》だよ翼ちゃん。

………翼だけに天使()、なんちって。」

 

 

「ふんっ!!」

 

 

ゴギョッ!!

 

 

「アンギャァァァァァァァァァーーーーーーーッッッッッ!!!!!」

 

 

「風鳴翼が戦うのは戦場(IKUSABA)だけでないと知れ!」

 

 

 

 

 

 

 

ー私がこの世界に転生してから一週間が経ち更に1週間、つまり二週間あたり経った頃。私はすっかりこの街に馴染んでしまっていた。

今では街の構造、地図を完全に覚えているぐらいだ。

 

………あれ?私の目的って何だったか…?

 

 

 

だが、だ。

しかし困った事に私には悩み事が二つ、二つも出来てしまった。

 

 

一つが『ちょっと私が目立ち過ぎているので住居とか家族とかの話をされたらどうしよう』、だ。

 

これが最大の問題である。

何せここは『現実』、警察もいるし常識ぐ常識として働く。

全てが『現実』なのだ。

そんな現実の中で家族は無し、住居は空飛ぶ電車、もうアウトだろう。

 

既に商店街でよく会う人々が私の家族、住居について不審に感じ始めてしまっている。

その度に私は『私は剣(TSURUGI)です、剣であるが故、愛情等要りません。』と防人言語で誤魔化しているのだが(誤魔化せてません)、そろそろ限界になりそうだ。(既に限界です)

万が一ばれた所で何の問題も無いには無いのだ、デンライナーでささっと逃亡を図れば大丈夫だろう。

 

 

しかしという事だ。

 

私自身この街、海鳴市が好きだ。

 

潮風漂うこの雰囲気は現実ながらも現実にはあり得ない様な黄金比を保っているし、人々も優しい人ばかりだ。

…暖かいのだ、街も人も。

出来れば逃亡なんていう真似はしたくない、ずっとこの街に住んでいたい。

 

 

 

 

二つ目は……何というか『私が女である事』の違和感がなくなった事だ。

これは嬉しいのか悲しいのか判断しかねる。

だが、トイレやお風呂の時気づけば何の躊躇も躊躇いもなく、『当たり前』としてやっていた事を思い出すと何処か情けない分を感じるのだ。

 

私が『風鳴翼』そのものに近づきつつあるのか……?

 

 

 

 

 

 

「そういう訳だ、何とかしないとゲロビ撃つぞ神様」

 

『お主段々変なことになっちょるが大丈夫かの……?』

 

「うるさいわね、結構これでも困っているのよ」

 

『悪化しとるの…お主もう口調が男だか女だかわからんぞ?』

 

 

そういう訳なので神様に連絡をとることにした。

神様ならなんとかなるだろうという訳だ。

 

 

『……一つ目はなんとかなりそうじゃの。確か海鳴市の駅付近に今は空き地がある。

本当ならダメなんじゃが私とお前の仲ぞい。』

 

「本当か!感謝する。」

 

 

神様の答えを聞いた私はグッと空いた拳を握りガッツポーズをとる。

グレートだ。

ちなみにデンライナーって住めるには住めるのだがベッドや枕等がなく、地味にきつかったのだ。

 

 

『だが家族に関してはちと無理かのう……。』

 

「いや、私自身家族が欲しいわけではない。それっぽい、人に差し支えなく話せるものがあれば十分だ。」

 

『ふーむ…成る程成る程……。その辺りのラインならなんとかするぞい。』

 

「すまない、感謝する」

 

 

よしOK、これで周囲の心配はなくなった。

これでやっと気兼ねなく周囲の人と会話が出来る。

 

 

『あと、二つ目はお主自身の精神の状態じゃな。』

 

「そうなんだ。今では『俺』なんて言わなくなってしまったしお風呂やトイレ、銭湯等にも違和感を感じなくなってしまったんだ。これも貴方の仕業か?」

 

 

転生の時、何らかの影響を受けてしまったのかもしれない。

そう不安に思った私はいつの間にかテーブルを空いた手の指でトントンと叩いていた。

 

 

『む………』

 

 

と、黙ってしまう神様。

まさか本当にこれは転生の影響なのか?なりきりでなく、私自身が『風鳴翼』になり始めているのはそうなのだろうか?

 

『なりきり』は表面だけを装うものだ。思考まで同じにするものではない。

だが最近の私は『なりきりではなくなってきている』

地の文や思考等、ほとんど『風鳴翼』に傾いているのだ。

現にこの前、夜の10時辺りに何か食べようかと思い冷蔵庫のドアを開けようとした所……

『夜9時以降には食事を摂らない』という『風鳴翼』の思考が割り込み私は夕食を食べられなかったのだ。

 

つまり、私は『風鳴翼』になりつつある状態だといえる。

 

 

『ふむ……多分それはお主の身体のモデルにした娘が原因かもしれんな。』

 

「…つまり私のこの身体に『風鳴翼』の魂か何かが有って、その魂か何かが私の精神に影響を与えているという訳?」

 

 

だとしたら二重人格に近いものではないか。

私は折角貰う家を汚部屋にしたくはない。

 

 

『左様。お主の身体は鷲が懸命に作り上げたものじゃからな、よく言うじゃろ?『一生懸命作ったものには魂が宿る』と。』

 

「何処か違う気がするけど……。とにかく、私自身の全てが『風鳴翼』になるのは少し嫌なわけ、どうにかならないの?」

 

『そんな気にする事なかろう。お主が自身を自身として自覚しておるのならそのうち影響を受けなくなるわい。』

 

「適当な事を…」

 

 

自覚…か。

私は『風鳴翼』ではない、それに似た何かだ。

……頭が痛くなってきたな。

 

 

『とりあえずは大丈夫じゃろ?また何かあったら連絡せい。』

 

「…ええ、わかったわ。」

 

 

ーーツー、ツー、ツー…

 

 

 

「……とりあえず修行でも始めてみるとしよう。」

 

健全な魂と精神は健全な体に宿ると聞いた事がある。

今の私には心と体、両方の修行が必要なのかもしれない。

その中で『私』という概念を見つけだせれば…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はぁ…。」

 

夕暮れ時、天辻はトボトボと家路についていた。

その足取りは重い、背には負のオーラが漂っている。

 

結局、今日も今日とて原作組には理不尽に嫌われたままでいて、ファンクラブの連中にも何かされたわけではないがずっと殺る気満々の目で睨まれていたのだ。

授業中、休み時間中、昼食時、ほとんど全ての時間でだ。

 

 

「俺が何をしたっていうんだ……」

 

 

事実、天辻は原作組に本当にちょっかいをかけたわけでもなければ喋りかけてすらいない。

 

 

「マジでフェイト側につこうかな……もうなのは側には幻滅したわー.…。」

 

 

そう一度考えると、原作組への怒りが次々と天辻の心に湧いてくる。

 

何で自分がこんな目に遭わなくてはならないのか

これも全て他2人の転生者の所為だ

大体原作組も原作組だ、なんであんな過激派ファンクラブを止めないのか不思議だ

 

 

「.……はぁ…」

 

 

一旦マイナス寄りの思考をやめ、他の事を考えようと脳をフル回転させる。

 

ーーそういえばそうだ、自分には神から貰ったものがあるじゃないか。

何で今までそれに気がつかなかったんだろう?

 

 

「……よし!憂さ晴らしでもしますか!」

 

 

気分転換にでもと家への道を外れ、家とは反対方向の道を意気揚々にスキップで駆けていく天辻だった。

 

その背には、既に負のオーラなどなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!修行だ修行だ!!」

 

 

どういうわけかデンライナーにあった体操着に着替え、木刀片手、ボストンバッグ片手に翼はも海鳴市郊外の人気の少ない森まで足を運んでいた。

 

思い立ったが吉、というわけなのだろう。既に何をやるのかも移動中決めていた。

 

 

「えっと……あったあった。」

 

 

手頃な木を見つけた翼はボストンバッグから重りとロープを取り出し、重りにロープをくくりつける。

 

 

「後は……と。うんしょ…っと。」

 

 

続けて足元に置いておいた丸太に重りがくくりつけてあるロープのもう片側で丸太を上手く縛る。

 

完成したヌンチャクの様な形になったそれを、翼は重り側を持ちーー

 

 

「よっ!と。」

 

 

ーーヒュッ

 

 

狙いの木の枝へと投げた。

投げられた重りは枝の上を通り重力に従って落ち、ロープが枝に引っかかる形となる。

それを更に結び、ロープと枝の接地面が動かない様に工夫する。

 

 

「完成っ。さて、行くぞッ!!!」

 

 

完成したそれは簡易的なサンドバックだ。

翼はそれを木刀で殴り、振り子の原理で返ってきたサンドバックを回避する。

この単純な事を往復練習し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、高町なのは。

 

えっと……私はこの海に面しているところ、海鳴市に住んでいて。私立聖祥大付属小学校という学校に通っている……多分ごく普通の女の子です。

それで今は友達のアリサちゃんとすずかちゃん

二人の友達と学校から帰る途中!

今日は良かったなぁ〜。白亜君も轟君も私達にあまり喋りかけてこなかったし 。

天辻君……だったかな?あの子は白亜君や轟君みたいな子じゃなかったし。

……ちょっと酷い事しちゃったかな……。

 

 

ーーー誰か……た…すけて………

 

 

「………あれ?」

 

 

誰かの声?気のせいかな?

 

 

「ん?どうしたのよなのは。学校に忘れ物?」

 

「ううんなんでもないの、アリサちゃん。」

 

 

ぼうっとしてたらアリサちゃんが肩を叩いて話しかけてくれたの。

気のせいかなぁ

 

 

ーーー誰か…助けてください……

 

 

……うーん、私疲れてるのかな…?

 

 

「ほらなのはちゃん、塾に遅れちゃうよ?」

 

「あ、待ってよすずかちゃん!」

 

 

…やっぱり、ちょっと疲れちゃってるのかな?私。

最近白亜君と轟君のせいで嫌な事ばっかりだったもん、そうだよね。




ユーノ、すまぬ…すまぬ……!!

次回からやっとの事原作入ります
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