ダークライダー黙示録   作:希望の忍者

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一夏が扉へと入って行った後の話です。どうぞお楽しみ下さい。



すみません。投稿した時は時間がなかったので、短く投稿したので編集させてもらいました。


神の列車×今後の方針×そして過去へ

INFINITE(インフィニット)STRATOS(ストラトス)』通称『IS』が篠ノ之(しののの) (たばね)と言う名の女性開発者によって開発されるが、それには致命的な欠点があった。それは()()()()()()()()()()()と言うことである。

そのせいで社会は、男女平等社会から一変し男尊女卑(だんそんじょひ)ならぬ……女尊男卑(じょそんだんひ)へと変わってしまった。

その社会の中で、1人の少年の姉のである織斑(おりむら) 千冬(ちふゆ)がドイツ モンド・グロッソで開催されたISの世界大会で優勝を果たし、世界最強の女性....《ブリュンヒルデ》の称号を手にし、その1人の少年であり織斑千冬の実弟である織斑(おりむら) 一夏(いちか)はその最強の姉と常日頃に見比べられ、

例え人より出来ても「織斑千冬の弟なら当然!」「織斑千冬の弟なら出来て当たり前!」

例え人より劣っていても「織斑千冬の弟の癖に何故これくらいの事もできない?」「織斑千冬の弟の癖に手を抜いているのか!?」

 

人達は誰も彼を認めようとせず、そればかりか存在その物を否定する。〝出来損ない〟と言われ続けた。そして織斑一夏は姉の織斑千冬の第二回IS世界大会の最中、姉の優勝妨害を(くわだ)てる誘拐犯に誘拐された。しかし、誘拐犯と一夏は予想を裏切られる事になった。何故なら・・・織斑千冬が大会に出場していたからだ。

任務が失敗し、織斑千冬も女尊男卑だったと言う中で誘拐犯の女がISを纏い、一夏を始末するも・・・

一夏は精神世界で『ダークライダー』と呼ばれた者達から力を受け継ぎ、現実世界で誘拐犯達を虐殺した。そして一夏は金色のパスを持って扉を開け、この世から姿を消す。

 

これは、“元”織斑 一夏が【ダークライダー】として女尊男卑に染まり腐りきったこの世界を破壊する破壊者として、戦い、殺し、勝ち、そして生きる物語である。

_________________________

 

 

一夏は誘拐された廃倉庫から金色のパスを持って扉を開けて、そこで目にした光景。それを言葉で形容するならば・・・()。辺り一面には白い砂漠。少し目を細めるとボンヤリと見えてくる、遠くの岩山らしきもの。決して青とは言えない、若干虹色がかかった空。見える物はそれぐらいで、一言で言えば〝異空間〟だ。辺り一面の場所の表現をするならば、荒野(こうや)が最適だろう。

 

そんな白い砂漠の荒野を一夏は暫く歩いていると・・・

 

???『止まれ、一夏』

 

一夏の身体から40代後半程の、渋い男性の声がした。

 

 

一夏「えっ!?だッ誰だ!?」

 

一夏が突然の声に驚いて声のする者を誰かと尋ねると、一夏の身体から銅色の光が現れ、それは徐々に人の形になっていく。

それは、山賊のような出で立ちに、殆ど肌を見せない継ぎ接ぎの黒や茶色の服に腰ローブを纏った、壮年の男だった。

その姿は、まるで何時も飢えた野生であるかのような雰囲気を纏っている。

 

???「あぁ?俺が誰かって?俺は牙王(ガオウ)だ」

 

一夏「牙王?」

 

牙王「ああ。お前にこいつを操縦してもらう為に出て来てやった」

 

一夏「こいつ?」

 

牙王「ふっ……はあッ!!」

牙王は右腕を上に掲げると強い光が放たれ、一夏は思わず目を瞑る。

一夏が瞑った目を開いて()の当たりにしたのは、車両色がオレンジ色でその先頭は(ワニ)の頭部を象った()()だった。虚ろな眼はくすんだ緑色をしているが、それでも尚その顎は全て噛みちぎり喰らい尽くす様な圧倒的捕食者の威圧感が感じられる。

 

 

一夏「わ、鰐の電車!?」

 

一夏は驚愕と困惑を露わにしている間に、牙王は再び銅色の光となって一夏の中へと入っていった。

 

牙王『コイツは〝神の路線〟を走り、〝神の列車〟とも言われた。その顎は時間を喰らう列車。〈ガオウライナーキバ〉だ』

 

一夏「ガオウライナー・・・キバ・・・」

 

牙王『そうだ。これからお前には、これに乗って操縦してもらう。行先は俺達が指定するから、お前はコイツを自在に動かせる様に専念しろ』

 

一夏「えっ!?でも電車なんて操縦したこと無いけど・・・それに電車の資格免許だって取って無いし・・・」

 

牙王『心配すんな。普通の電車のとは、操縦の仕方が全く違う。まぁ、取り敢えず中に入れ』

 

一夏「あっはい……分かりました」

 

 

一夏は牙王に言われて車両先頭の操縦室に入ると、そこには電車の操縦室では無く、一輪のバイクがあった。それも、鋭い牙のような装飾の付いたバイクである。

 

 

一夏「えっと・・・これは?」

 

牙王『ああ。コイツは『ガオウストライカー』っつってな。この列車は()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだ。イイだろ?』

 

一夏「え?え〜っと・・・」

 

牙王『まぁ、お前はまだ青くせぇガキだからな。電車の操縦なんてできる訳ねぇと思ってた。そう考えたら、()()の方がマシだろ?違うか?』

 

一夏「えぇ・・・?」

 

一夏はこの解答に困惑しどう答えていいかわからなかったが、ガオウの言う踊り、普通の電車の複雑な操縦よりはおそらくマシだろうという事を理解した。

 

 

 

牙王『とりあえず、ガオウライナーを動かせなきゃ、ダークライダーの力・・・ましてや世界を破壊する事なんぞ話にもならん。今は俺の力を使え。そして、()()()()を口に出すんだ』

 

すると、一夏の腰辺りから突然炎と共にベルトのバックルの様なモノが現れ、自動的に装着された。一夏「あ、そうか!」言外に込められた意思を察した一夏は金色のパスケース、『マスターパス』を上に掲げる。すると、ガオウベルトはパイプオルガンのような待機音を奏で始めた。そして一夏は、とある言葉を口に出す。

 

一夏「えっと・・・変身ッ!!」

 

一夏は牙王に「あの言葉を口に出せ」と言われ、その言葉を思い出した一夏は持っていた『マスターパス』を腰にあるベルト、『ガオウベルト』に翳す様に近づけた。すると・・・・

 

GAOH(ガオウ) FORM(フォーム)

 

パスをベルトに付けると音声が鳴り響き一夏の体を硝子の欠片のようなエネルギーが包みこんでプラットフォームスーツとなり、銅色の装甲に白い牙の付いたアーマーが胸や肩に装着する。最後に(ワニ)の口のようなデンカメンが頭部で複雑な変形をしてV字型の仮面に変形、噛みつくように装着された。

 

一夏が変身したダークライダーは、全ての敵を時間さえも喰い尽くす暴食の牙────【仮面ライダーガオウ】

 

 

牙王『よし。さっきも言ったように、ガオウライナーは〝神の路線〟を走る〝神の列車〟と言われていてな。お前が扉を開けた際に持っていたこの金色のパス〈マスターパス〉をバイクのメーター部分の(くぼ)みに装填すれば起動する』

 

一夏「これか…………」

 

牙王にそう説明され、一夏は再び懐から金色のパスを取り出し、メーター部分の窪みに嵌め込んで掌で押し込んだ。

 

───GAWWWWAAAAAAAAAYYYYYYY───

 

一夏、いや、【仮面ライダーガオウ】がマスターパスを差し込んだと同時に、ガオウライナーの頭部が眼を光らせる。そして待ち望んでいたように起動し・・・大きく咆哮を轟かせ覚醒した。時間を早く喰らいたいと渇望する様な咆哮が、周りの物を吹き飛ばした。封印からの解放に対する歓喜からの咆哮だ。

 

 

一夏「よし!いくぞ!!」

 

───GAWWWWAAAAAAAAAYYYYYYY───

そして一夏は覚悟を決めたようにガオウストライカーに跨り、そのアクセルグリップを目一杯捻った。

ガオウライナーキバもそれに応える様に咆哮し走り出す。するとどうだろう。ガオウライナーの前に骨でできた炬火(きょか)の路線が(ことごと)く現れてゆくではないか。そしてガオウライナーはその突き進む様に走る。

 

一夏も最初の内は初めてのバイクの操作に手間取ったが、元より順応性が高かったのか直ぐに慣れる様になった。

 

 

 

 

暫くガオウライナーを走らせていると、牙王がある事を教えてくれた。

 

 

牙王『ガオウストライカーのメーターの処にマスターパスを入れただろ。そのパスの力を使えば、ガオウライナーはどの時間でも自由に行き来する事ができる。例え、江戸時代の時間だろうと、太古の恐竜の時代の時間だろうと。そして─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────I()S()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・』

 

 

 

一夏「………えっ!!?」

 

一夏にとってそれは、〝出来損ない〟と烙印を刻まれた辛い苦痛の生活の始まり。しかしその時間へ行くと言う事は、過去の自分自身の時間を変えるという事。それどころか、自身の時間が無かった事にもなるという事である。

そして同時に、『白騎士事件』が今の世界の始まりとなっている今の世界の全ての時間を変えると言う事だ。

 

 

牙王『しかし、今のお前では絶対に白騎士には勝てない。お前は戦った事も無ければ喧嘩をした事も無い。それ処か、喧嘩の“けの字”すら知らないようなガキだ。そんな奴は戦場では役に立たず、真っ先に相手に喰われる』

 

一夏「ッッ!!!!」

 

一夏は牙王の言葉に理解し納得してしまう。当然だ。一夏は戦闘処か喧嘩もした事が無い平和ボケした子供。出来損ないと言われても、只々唇をかみしめて泣き寝入りするしかなかった、弱いガキだったのだから・・・

 

 

牙王『だから今お前がすべき事は、ダークライダーの力で戦えるようになるレベルまで鍛え上げる事だ』

 

一夏「・・・だけど、どうすればいい?」

 

牙王『取り敢えず、後は俺が行先まで操縦してやる。お前は、後ろの車両で他のダークライダー達と挨拶して来い。そして、今後どうするかも決めろ』

 

一夏「はっ?……うぉッ!?」

 

牙王がそう言うと、一夏の身体だけがガオウから切り離された。身構える事も出来なかった一夏はガオウストライカーの横で投げ飛ばされる様に放り出され倒れる。

 

一夏「イテテ……って....えっ!!?」

 

強かに打ち付けた腰をさすりながら立ち上がった一夏が目にしたのは、さっきまで自身が跨っていたガオウストライカーに【仮面ライダーガオウ】がまだ跨っているという光景だった。自分はさっきガオウストライカーから投げられた様に離れたのに・・・一夏(これじゃ()()()()()()()()()()()()()()()()()()って事に・・・・?)混乱を隠せない一夏。

 

 

ガオウ「オイオイ、何混乱してやがんだよ。さっきお前も見ただろ?俺はお前の身体から出て実体を持てるんだ」

 

一夏「ああ、そうだった」

 

思い出したかのように納得する一夏。ガオウは呆れたとばかりに溜め息を吐く。

 

 

ガオウ「だったら、早く行って来い」

 

一夏「あぁ 分かった」

 

 

一夏はガオウに言われて操縦室から後ろの車両へと足を運ぶ。しかし一夏が見た車両の中には誰も居なかった。だが次の瞬間、一夏の身体から光の塊が幾つも溢れ出て来た。それらは人の形へと変化し、各所に散らばる。それぞれが車両の椅子に自由に座ったり、壁にもたれたりしていた。

中には好戦的な目で一夏を見ている者もいれば、退屈そうにする者、不敵に笑う者、ギラついてた目で一夏を見て品定めしている者、一夏に興味もなさげに優雅に(くつろ)いでいる者もいる。

 

 

──やってやる!どれだけ弱くて挫折して惨めになって絶望する事になっても………………俺の目的の為に自反吐を吐いて芋虫みたいに這いずりまってでも………絶対に誰よりも強くなってこの世界を破壊してやる!!!!!

 

 

────────────────────一夏は鍛えられたダークライダーの紹介とその過去の振り返り、強くなる為にしてきた事を思い出す。

 

不死身の傭兵として構成された戦闘集団のリーダーを務めていた【仮面ライダーエターナル】こと“大道(だいどう) 克己(かつみ)”。彼にはそれは厳しく実戦を想定した戦闘訓練をされ、何度も死にかけた。だが、一夏は決して途中で投げ出そうとはしなかった。大道克己はそれを評価して訓練に励んだ一夏に様々な訓練を施した。

 

大道克己本人は、この程度の地獄は生温い・・・更に深い本当の地獄を見せる為に、更に訓練をさせるとの事で、戦闘訓練に関しては一夏は逆らえないようになっていった事は、

ある意味よかったけど哀しい結果であった。

 

 

 

飛行戦闘訓練では、唯一〈フライングアタッカー〉と言う飛行能力が備わっているバックパックを持つ【仮面ライダーサイガ】こと“レオ”に実戦的な浮遊訓練を受けさせられた。

【仮面ライダーエターナル】も『NASCAR(ナスカ)』や『BIRD(バード)』のメモリを使用して空中飛行し、【仮面ライダーサイガ】と空中戦をやって巻き込まれて死ぬかと思ったことは今となっても忘れたくても忘れない出来事である。

 

 

 

 

会社経営運用や経済的事業等に関しては一時社長を任された【仮面ライダーオーガ】こと“木場(きば) 勇治(ゆうじ)、ゲンムコーポレーションというゲーム会社の社長をしていた【仮面ライダーゲンム】こと“(だん) 黎斗(くろと)”、そしてその父親でありゲンムコーポレーションの創設者でもある【仮面ライダークロノス】こと“(だん)正宗(まさむね)”、に特に檀親子には連日徹夜で、経済についてを教え込まれた。一種の恐怖(トラウマ)も植え付けられてしまったが・・・・

 

 

 

 

 

ライダーシステムの開発に関しては【仮面ライダーデューク】こと“戦極(せんごく) 凌馬(りょうま)”と、“檀黎斗”というマッドサイエンティスト2人から、一夏を楽しそうに()()した。

2人はいい実験動物(モルモット)を見つけた、という風な眼をしており、それに気づかなかった一夏は、最終的に一種の洗脳を受けたかのようになり、ライダーシステムに関しては狂気に侵された様に嬉々として開発に取り組むようになっていた。2人曰わく、『『ヤりすぎちゃった♪』』との事。

 

 

 

【仮面ライダーリュウガ】はミラーワールドの住人で、本人は変身を解除すると一夏の姿をそのまま写した姿であった。彼曰く、彼自身が鏡の様な存在で、一夏の姿をコピーしないと現実世界では実体がもてないそうだ。

リュウガは一夏に自身の契約モンスターである“ドラグブラッカー”を戦わせ、そいつに認めさせて契約させるとの事。

 

そして永い激闘の末、ドラグブラッカーは一夏を認め、一夏は【仮面ライダーリュウガ】に変身する事が出来るようになった。

 

リュウガからは、契約出来た事の賞賛と別の事を考えてい件について一夏を伝える。

 

リュウガ曰く、他のミラーモンスターとも契約し、別の仮面ライダーに変身できるかも知れないとのこと。(リュウガ)は試しに、ミラーワールドから様々なミラーモンスターを呼び出し、一夏と戦わせた。

 

すると案の定。一夏は様々なミラーモンスターと契約する事に成功。

鮫型のミラーモンスター:《アビスラッシャー》と《アビスハンマー》その2体が融合し新たなミラーモンスターとなった、メガロドンのようなミラーモンスター《アビソドン》

 

その《アビソドン》との契約デッキで変身する【仮面ライダー】の名は───

 

───【仮面ライダーアビス】

 

 

コブラ型のミラーモンスター:《ベノスネーカー》

その《ベノスネーカー》との契約デッキで変身する【仮面ライダー】の名は───

 

───【仮面ライダー王蛇】

 

中には契約出来たものの、【仮面ライダー】に変身するよりも契約モンスターだけをそのまま使用する方がいいモノもいた。

 

 

エイ型のミラーモンスター:《エビルダイバー》

水中活動だけでなく飛行能力を合わせ持ち、ライダーを乗せての飛行も可能である。エビルウィップやコピーベントを用いたトリッキーな戦いを得意とする。

専用武器は──エビルダイバーを模した鞭型の武器『エビルウィップ』

 

(サイ)型のミラーモンスター:《メタルゲラス》

サイなのに二足歩行で巨体を活かした凄まじい突進力を持ち、自身にも頭部のドリル状の角「メタルホーン」や両手の鉤爪「メタルネール」を持つ。頑丈なボディは軽乗用車との正面衝突程度なら難なく耐える。

専用武器は──メタルゲラスの頭部を模した角のある突撃盾の様な『メタルホーン』

 

 

白虎型のミラーモンスター:《デストワイルダー》

コチラも二足歩行で、特徴はかなり無骨な外見をしていて白地に縞模様。刀のような巨大な爪が武器を持つち、リュウガ曰く、100tの物体を持ち上げるほどの怪力の持ち主だと言う。

専用武器は──デストワイルダーの両腕を模した、巨大な鉤爪『デストクロー』

 

カメレオン型のミラーモンスター:《バイオグリーザ》

同じく二足歩行で、保護色により周囲の背景に溶け込み、「バイオマウス」と呼ばれる口から最大600mまで伸ばせる長い舌での不意打ちする戦法を得意とするモンスター。また、「バイオスプリング」というバネが逆関節の足の部分に仕込まれている為、高いジャンプ力を有している。

専用武器はホールドベントのヨーヨー型武器バイドワインダーだが、主に「コピーべント」で相手の武器をコピーして戦う。

 

リュウガはミラーモンスターは他のミラーモンスターのエネルギーもしくは人間の生命や人間自体を餌とする事も伝えた。

それを聞かされた一夏は、女尊男卑の女性を殺しては証拠隠滅の為に食わせたりしていた。

一夏の中で、殺した女尊男卑の死体は人間と思わなくなり、最早……契約ミラーモンスターの餌としか認識しない様になった。

 

 

ただ、気になる事もあった。

 

闇の鎧たる【仮面ライダーダークキバ】を管理している“キバットⅡ世”が『世界の破壊者となるか、世界の救済者となるか楽しみだ』と傍観者の様な事を言っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからどれだけ時間が経ったのかは解らないが、

一夏は歴代ダークライダー達に様々な事を教わった。そして今では〝出来損ない〟と言わ続けられた只のガキの面影は何処にも見当たらず、そこに居るのは数々の人達によって鍛えられた百戦錬磨の戦士であり,

ライダーシステムを開発する研究者兼科学者であり,

世界の破壊を目的とする破壊者であった。

 

 

そして今現在、一夏はガオウストライカーの横に立って、マスターパスを握っていた。それは【仮面ライダーガオウ】になる準備でもある。

 

 

 

一夏は少し前の事を思い出していた。それは・・・・

 

【仮面ライダーコア】から少し借りた“記憶”に関するガイアメモリ『MEMORY(メモリー)』を使い、()()()()()を知る事になった事。

 

そのとある真実。それは・・・

『白騎士の搭乗者(とうじょうしゃ)の正体』

 

 

 

一夏「まさか白騎士の搭乗者の正体が・・・千冬姉だったなんてな」

 

 

 

 

一夏は再びガオウライナーへと乗り込み、操縦室のガオウストライカーの隣に立つ。

 

一夏「変身!」

 

GAOH(ガオウ) FORM(フォーム)

 

 

一夏は最初にこの操縦室で変身した【仮面ライダーガオウ】となってガオウライナーキバを操縦する専用バイク『ガオウストライカー』に(またが)り、マスターパスを挿入し、ガオウライナーキバを起動させる。

 

 

仮面越しであるが、一夏の眼には強く覚悟をキメた決意の光が宿っていた。

 

 

 

 

─────自身の敵は全て殺す。──────

 

 

 

 

 

─────例えそれが・・・─────

 

 

 

 

 

─────過去に血を分けた姉弟であっても─────

 

 

 

 

 

 

一夏「待ってろよ千冬姉....いや白騎士!俺が・・・イヤ、俺達が!お前等とIS誕生の時間を喰らって、歴史を変えてやる!行くぞ!ガオウライナー!!」

───GAWWWWAAAAAAAAAYYYYYYY───

 

 

一夏は神の列車、ガオウライナーをISの始まり女尊男卑の社会の原因となった『白騎士事件』が起こった時間へと走らせる。

ガオウライナーキバも一夏の意志に応える様に、そして(ようや)く時間が喰えると歓喜の咆哮を轟かせた。

ガオウライナーは神の路線を走り、時の門(ゲート)の光の入り口へと入り、その姿を過去の時間へと消した。




次回は神の路線を使ったガオウライナーは、IS 女尊男卑の始まりの元凶となった『白騎士事件』の時間へと走らせる。次はあのダークライダーとなる。
次回予告『白騎士VS黒龍騎士』

『仮面ライダージオウ』に『仮面ライダー555(ファイズ)』の(いぬい) (たくみ)役の半田(はんだ) 健人(けんと)草加(くさか) 雅人(まさと)役の村上(むらかみ) 幸平(こうへい)さんが出て来ました。
てっきり、如月(きさらぎ)弦太朗(げんたろう)が出て来ると思ってました。(後ろ姿だけだったけど)
さてさてどうなるんでしょうかね?


実は今……新たな『ハイスクールDxD』と『多重クロスオーバー』作品を考えているんですが、希望の忍者が活動報告で『オリジナル仮面ライダー』を募集した
【仮面ライダーディジャック】を使う予定なんですが、
『ハイスクールDxD』作品の場合では、原作の主人公が転生したクズ転生者に体を乗っ取られ、魂は彷徨い転生させた神が仮面ライダーディケイドとディエンド模したをオリジナルのライダーシステムを魂に宿して、ライダーワールドへと肉体を持たせて送り出して、数々の歴代仮面ライダーと出会い強くなって、元の世界へと送還されて偽物を倒す物語である。
『多重クロスオーバー』の場合では、オリ主が仮面ライダーディジャックの資格を手にし、ライダーワールドに飛ばされ数々の歴代仮面ライダーと出会い強くなって、元の世界へと帰還し人間の自由と平和の為に戦い、立ちはだかる敵となる者を倒して行く物語である。
※『多重クロスオーバー』となる作品の意見を募集。
主に多重クロスオーバーを読んだ作品の中では……
《ダークライダー》関連で『ハイスクールDxD』『ストライク・ザ・ブラッド』のキャラクターがよく見かけました。
読んでくれた皆さんに意見を求めます!!!

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