戦いが始まるという事はリストルニティにいた人々誰もがわかっていた。
「緊急出動だ!パイロットは格納ブロックへ向え!」
リストルニティにある本部から緊急出動命令が出た。ここままでは駄目だと判断したのだろう。
「おい!ここ規模がでかすぎてブァイス社の本部なんてどこにあるかわかんねぇじゃねぇかよ。」
「じょ、情報では、都市部から離れた所にあることしかわかりません 」
攻めて来たてきた敵達が会話している。
「んな事知ったんだよ!なら都市部に攻撃しねぇだろ。」
どうやら敵の目的はこの町にあるブァイス社の本社にあるようだ。
「友軍機だ!」
ユージがそう言った方向を見ると、緊急出動して来た5機のアレンダーがスラスターを使い飛行して、敵の方に向かっていた。アレンダーのスペックはごく普通。オーラとユージは敵に勝てるか心配だった。
「おい、お前ら!どこの部隊なのか知らないがこのリストルニティになぜ来た?都市部に無差別攻撃なんて真似をしおって.....」
友軍機の隊長機に搭乗していたパイロットが敵に問う。
「あぁ?じゃあ教えてやるよ。ブァイス社の本社ってのはここにあんだろ?その場所を教えろや。新型の機体ってのに用があってねぇ。」
「そんなの教えられるかぁ!」
隊長機は敵に向かいブレードを振り攻撃する。敵はそれをシールドでガードする。ガキーンとブレードとシールドが衝突した音が鳴った瞬間敵は攻撃に移る。隊長機のコクピット部分めがけてライフルを撃つ。
「ぐあっ」
「オラオラ雑魚がぁ」
機体の性能差が大きく出てしまった。隊長機はあっという間に撃破される。
「雑魚しかいねぇじゃねぇか。雑魚が何機いようとかわらねぇんだよ!俺は本当の戦いがしてぇんだよ!」
「忘れないでください。我らの目的はあくまで新機体の奪取。早くさがしださねば」
「その前にこいつら全員やんなぇと先に進めねぇだろ?」
敵は目的を早く達成し、この場から離脱したいようだ。
「た、隊長がやられたぞ。こ、こいつら何なんだよ.....」
隊員の1人が怯えている。自分らと比べ圧倒的強さを持つ敵に対して。
「うろたえるな!俺たちはこの町を、この町の市民を守らなければなんないんだ。仮に俺らの方が弱かったとしても、守り抜いてみせる!」
1人の勇敢な隊員が他の隊員に呼びかける。
「急に威勢よくなりやがって。お前らこいつらは俺がやる。さっさとブァイス社の本社を探せ。」
「了解」
敵も戦う気満々だ。
「さぁ行くぜぇ!」と敵が言った時、コクピット内のレーダーが反応する。
「来てくれたのか!」
リストルニティの本部が要請した援軍だった。
「敵の援軍です。その数、ざっと9機。」
「んだと?援軍だぁ?そんなん関係ありゃしねぇ!来たやつ全部やればいいんだよ!」
その言葉に来てくれた援軍が答える。
「町をこんな状態にしやがって。お前らの目的はブァイス社の新機体の奪取だそうだかそうはさせんぞ。」
敵は機体コード自動認証システムに出てきた結果を伝える。
「ま、まずいですよ。さすがにこの数相手に我ら3機では対応しきれません。しかも今喋ってたやつの機体は機体コードdr23プルフラス。数機しか製造されていないドラグーンの内の一機です」
ドラグーンとは竜騎士を模して製造された機体。その性能はそこらの機体をはるかに越していた。ドラグーンとはそこまで恐ろしいものなのか、敵も焦りを見せていた。
「目的達成不可能と判断し、撤退を勧めます。ここで全滅してはもともこもありません。」
「チッ、仕方ねぇ。ドラグーンの強さは身にしみてわかってるからこその撤退だ。おい、お前ら。今日は見逃してやる。」といい、撤退して行く。
「くそっ、逃がすか。」
隊員がそう言うと
プルフラスのパイロットが
「深追いはするな。ここで被害の規模を大きくしてはならん。」
敵の撃退に成功した。だが被害は大きかった。都市部は壊滅状態。多くの死者も出ている。先の敵との戦いの場が見える場所だった。幸い被害は少ない方だった。
「おいおい。こんな町にあんな機体いたか?」
ユージがそう言うと、
「多分援軍だろ。だけどあの機体だけは周りと違う。多分......」
オーラはドラグーンの存在を知っていたが、ユージは知らなかった。
ひとまず難は去った。オーラとユージの心の中に自分達にも戦闘用機体の操縦はできるだろうか、という思いが芽生えていた。