強化人間物語 -Boosted Man Story-   作:雑草弁士

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ア・バオア・クー燃ゆる

 とうとう連邦軍第2、第3艦隊は、ア・バオア・クーへと挑みかかった。第2艦隊がSフィールド、俺たちの第3艦隊がNフィールドから突入する。ドロス級の超大型宇宙空母から、敵MSが、敵MAが発進、周辺空域に展開するのが見えた。あれはドロス?ドロワ?……Nフィールドだから、ドロスだったかな?

 いつも通り、まず俺が発艦して周辺空域の安全を確保する。その後第1、第2小隊が出撃し、最後にバージルが出て来る予定だ。ペガサスの左右デッキの発艦ハッチが開く。

 

「ゼロ・ムラサメ、アレックス3、出るぞ!」

『進路クリア、どうぞ。』

 

 カタパルトが起動し、凄まじいGが身体にかかる。俺のアレックス3は、宇宙空間へと飛び出した。

 

「……凄いな。」

 

 周辺宙域には、それこそ無数と言っていいほどのジム系MSが展開していた。いや、少数だがガンダムタイプやキャノンタイプの姿も確認できる。おい、ボールは前衛に出るな。あそこの指揮官は何考えてやがる。

 ペガサスからは、既に第1、第2小隊、そしてバージルが発艦している。レビル将軍のアレックス1の、黒と銀でのプロトガンダム塗装は、周囲の味方の士気を弥が上にも盛り上げていた。

 ……来たか!レビル将軍機を墜とせば勝機はあると見たか、ビグロの3機編隊が突っ込んで来る。圧倒的多数の敵中に飛び込んで来る勇気は買うが、させない。

 俺のアレックス3は、まず先頭のビグロに挑みかかる。ビームライフルで狙い撃ち、90mmガトリングを撃ちまくりつつ接近、ビームサーベルで突き、離脱。爆散するビグロ。その爆光を背に、俺は2機目のビグロに襲いかかっていた。

 と、3機目のビグロが爆発する。ツァリアーノ中佐機、ラバン機、そしてバージル機の3機のジムスナイパーⅢによる狙撃だ。……あの馬鹿バージル、また機体の足を止めてやがる。

 

「バージル!機体の足止めてるんじゃない!ツァリアーノ中佐とラバン少尉の機動を真似しろ!」

『りょ、ザザッ解ですっ!』

 

 その間にも、俺のアレックス3は残ったビグロを撃破している。……バージルの奴の気持ちも、分からなくも無い。あいつはニュータイプ能力に覚醒したのがつい先ごろだったはずだ。あのシャアとララァ・スン他を捕虜にした戦いの時、俺の呼びかけで、だ。

 ニュータイプ能力に覚醒すると言うのは、良い事ばかりじゃない。MSの装甲ごしに、敵の断末魔が感じ取れてしまうのだ。けっしてゲーム感覚で敵機を撃墜する事なんか、できやしない。「自分が人殺しである事」を、否が応でも自覚させられてしまうのだ。

 ついつい機体の機動を止めて、それこそ必死で必殺の念を込めて狙ってるんだろうな。だが俺の様に、少なくとも表面的にはまったく動ぜずに、さくさく人殺しできる様にならなければ、生き残れないぞ、バージル。……俺も、ずいぶんと人殺しに慣れちゃったなあ。

 

「空を落とす奴は……。僕が抹殺する!……だったかな。」

 

 既にうろ覚えになってきている、本家ゼロ・ムラサメの台詞を呟いてみる。っと、敵のお替りが来た。今度は数が多い。今回はレビル将軍の手も、煩わせないといけないだろうな。

 

 

 

 敵も必死だ。それに単純な技量では、ジオンのパイロットたちの方が平均値では上回っているのだ。先ほど味方の中に見た、ボールを前線に出して盾に使おうとしてた部隊なんかは、もう既に大損害を出して敗退している。

 くっそ、戦いはこの一戦で終わるとは思えない。それなのに、この調子で戦力をすり減らしてちゃ……。やはりソロモン戦で、敵がソロモンを放棄したのは悪い方向に転がった様だ。敵を侮って軽率な行動の結果、撃破される味方が多い。

 

『ゼロ少ザザッ、次はあちらだ!』

「了解、将軍!」

 

 レビル将軍直卒部隊は、戦場の火消し役的に飛び回っている。敵のエース級を叩き潰し、味方を生き延びさせ、それにより士気を保っているのだ。

 ちなみに紅い高機動型ゲルググとか、白い高機動型ゲルググを撃破した覚えがある。あれ、もしかしたらジョニー・ライデンとシン・マツナガか?ただ断末魔の声は聞こえなかったから、おそらくは脱出には成功してるんだろう。少なくともしばらくフショウチュウで退場しててくれれば、ありがたいが。

 

『ザッそろそろの、はずだが……。』

「……もしかして。」

『うむ、気付いザザザかね?』

 

 レビル将軍の言葉がこちらに届いたか否か、と言うタイミングだった。強烈な光が、ア・バオア・クー周辺を薙ぎ払う。ドロス級が一瞬にして沈んだ。後で知った事だが、俺たちの反対側、Sフィールドを護っていたドロス級ドロワも、この時に光に焼かれて沈んだらしい。となると、こっち側にあったのはネームシップのドロスか。

 

「凄いな……。ア・バオア・クーが焼かれて行く……。ソーラー・システムか……。ソロモンで使わなかったからな。」

『ゼロ少尉、しばらくザザッ護っていてくれんか!ペガサス経由ザッ、私の声を全軍に届ける!』

「了解!」

 

 将軍のアレックス1がレーザー通信でペガサスに向けて言葉を発信する。その隙を見て襲いかかって来る敵を、俺のアレックス3が次々に爆散させる。ペガサス経由で、レビル将軍の声が味方に届いた。

 

『全軍に告ぐ!ザザッ密兵器、ソーラー・システムにより敵戦力は減退、今ザッ好機だ!全軍突入せよ!』

((((((ウオオオァァァ!!!))))))

 

 俺の人工的ニュータイプ能力で幻聴の様に、連邦軍全軍の戦意の高まりが感じられる。正史のア・バオア・クー戦ではソーラー・システム搭載艦が「ソーラ・レイ」で焼かれたんだったかな。そのためソーラー・システムは使えずに、しかも半減した戦力での消耗戦になった。

 だが今は違う!ソーラー・システムでア・バオア・クーの上半分が焼かれた今、敵の士気は落ち、連邦軍の士気はこれ以上なく高まっている!

 

『レビル将ザザッに続けえぇ!!ザザザ!!』

『おおお!ザザッ行けええぇぇ!!』

(見える、俺にも見える!)

(くっ……。この「殺す」感覚はキツいけど……。でも!!)

(死なせない!仲間を、味方を!)

 

 ノイズ混じりの声が聞こえる。連邦軍将兵の声だ。そしてクリアな「声」も聞こえる。以前の俺の呼びかけで覚醒した、そして今この戦場でのプレッシャーで覚醒した、ニュータイプ能力者たちの声だ。

 通常型のジムの群れが、ア・バオア・クー内部へと突入していくのが見える。それを阻止しようと迫る高機動型ザクの集団を、俺とレビル将軍が叩き落とす。……ザクⅡ初期型!?やばい!

 

(将軍!防御を!バージル、奴を撃て!!)

(わかった!)

(りょ、了解!!)

 

 俺はザクⅡ初期型が撃ったバズーカの弾頭を狙撃する。それは凄まじい爆圧を、周囲に発生させる。……核弾頭って、爆発させるの難しいんじゃなかったか?いや、衝撃で爆発しないとバズーカ弾頭には使いづらいか。仕組みはわからんが。ザクⅡ初期型の核バズーカ装備機は、バージル機の狙撃で爆散する。

 何にせよ、ジオンの奴らはまた核バズーカを使用してきた。俺はペガサスに急ぎ連絡を入れる。

 

「ペガサス!また核バズーカ装備機が出た!ザクⅡ初期型は、優先して墜とせ!繰り返す!ペガサス!また核バズーカ……。」

『こちザザッペガサス、了解ザザザ!!全部隊に通達する!』

 

 俺はところどころに目につくザクⅡ初期型と思しき機体、バズーカ装備のそれを、レビル将軍と協力して急ぎ叩き潰す。だが流石にア・バオア・クー全域をカバーできるわけも無い。そう多くも無いが、数か所で阻止に失敗して、核攻撃を受けたマゼラン後期生産型やサラミス後期生産型が沈む。

 

(うわあーっ!来るな、来るなー!)

(バージル!)

 

 バージル機がリック・ドム3機の1個小隊に追われている。射程距離ぎりぎりだったが、俺とレビル将軍が狙撃して、リック・ドム2機を撃墜する。

 

(バージル!落ち着け!機体性能はお前の方が上だ!落ち着いてやればそんな奴、敵じゃない!)

(は、はい!)

 

 バージル機のビームライフルが、リック・ドムを撃ち抜く。爆散するリック・ドム。

 

(うわあああぁぁぁ!痛い、熱い!母さあああぁぁぁん!!)

(!!が、学徒兵……。)

(ひるむなバージル!……殺さねば、お前が死ぬ。殺さねば、俺が、将軍が、皆が死ぬ。今は、今は殺すしか無いんだ!

 ……くっそ、俺だって好き好んで殺してるわけじゃない。だけど、今は殺すしかないんだよ!)

(……了解ッ!!)

 

 なんか、念話するのに思いっきり慣れてしまった気がするな。だがその時、「視え」た……。

 

(!?……なんだ?焦点が3つ、3つある?……そうか、1つがギレン、1つがキシリア、1つがドズルか!!

 ア・バオア・クー領域から離脱しようとしてる。どれだ、どれがギレンだ?)

(ゼロ少尉!)

(将軍にも「視え」ましたか……。)

(ああ、だがエネルギー、残弾とも厳しい。我々はどれか1つを追撃するのが精一杯だ。予備戦力も要塞に投入してしまっており、乏しい。残りの動かせる戦力では、もう1つを追撃させるのが、ぎりぎりだ。)

 

 ……1つは気配が薄い。たしかにアニメでアムロ曹長がドズルの後ろに「視た」様な異様な雰囲気は纏っているのだが……。だがそれは強弱はあれど、3つの焦点のどれもが纏っている。この戦いの中心である、と言う事だな。

 この気配の薄いのは、ドズルじゃないかと俺は思う。脱出を拒んで、部下に気絶させられでもして運ばれているのではないだろうか。となると、残るのがギレンとキシリアだ。俺はその推測を、レビル将軍に語る。

 

(……うむ。ではドズルと思しき気配は無視する。そして我々は……。)

 

 レビル将軍は、徐に通信回線を開いてレビル将軍直卒部隊に、そして予備戦力となっていたアントニオ・カラス中佐の小艦隊に、次々に命を下す。

 

『レビル隊に告ぐ!我々はザザッれよりEフィールド方面に逃走しつつある小艦隊を追撃する!これザザッ、グワジン級が含まれており、ザビ家もしくはそれに準ずる将がいる可能性が高ザザザ!!

 アントニオ・カラス中ザザッ!貴官は麾下の戦力を率い、Wフィールド方面に逃走しつつある小艦隊を追ザッせよ!含まれているグワジン級を逃がしてはならザザザ!!』

『こちらツァリアーノ中佐、了解ザザザ。お前ら、ザザ行くぞ!!』

『こちらカラス中佐、ザザ了解しました。』

 

 俺たちレビル将軍直卒部隊は、最大戦速でEフィールドへと向かった。逃げるグワジン級から、MSが発艦してくる。それらの内には、すでにかなり損傷している機体も含まれている。

 そしてリック・ドムやゲルググの数は少ない。正史では、新型のリック・ドムやゲルググは学徒兵が操縦してる場合が多く、戦力になってなかったらしいな。だからさっさと墜とされて、残っているのは歴戦の強者が乗っているザク系列が多いって事……か?

 げ。MS-06Zサイコミュ試験用ザクに、MSN-01サイコミュ高機動試験用ザク、それに……MAN-08エルメスにジオング!?エルメスにMSN-02ジオングだ!!シャアとララァは捕虜だから乗ってるわけないが……。

 あ、エルメスがビット射出した。1基だけだ。ガタガタと、制御もおぼつかない様子だ。他のニュータイプ専用機群は、オールレンジ攻撃はやらない。ニュータイプ能力を持っていないか、そのレベルが低すぎてサイコミュを扱えない……?

 

(お前らぁ!何故ジオンに力を貸す!ジオンはスペースノイドを虐殺した、スペースノイドにとって裏切り者だぞ!?)

(ひ!?だ、だけど!戦って勝てば……。自由に、自由にしてくれるって!)

(なんだ!?ガキども、だと!?)

 

 こいつら、フラナガン機関のモルモットどもだ!俺はビットを撃墜し、エルメスに接近してキャノピーに90mmガトリングの砲口を突きつけてやる。

 

(降伏しろ!俺がレビル将軍に掛け合ってやる!お前らを保護してもらえる様に!

 だが、徹底抗戦するって言うなら、引き金を引かざるを得ない!これが最後通牒だ!)

(……!!)

 

 あ。マット中尉みたいな事しちまった。……!!ゲルググがビームライフルで、エルメスを狙ってやがる!督戦隊か、下衆が!!

 俺はシールドを背中に回し、左手の90mmガトリングでゲルググを穴だらけにして撃墜する。それに追随するリック・ドムも、レビル将軍たちが撃破してくれた。

 と、エルメスが降伏信号を発信すると共に、降伏を意味する信号弾を打ち上げる。他のニュータイプ用の機体たちも、それに続き降伏信号を発信した。

 

「バージル!降伏したこいつらを、ペガサスまで連れてけ!」

『了かザザッ!』

 

 エルメスから思念が響く。

 

(あなたを信じるわ。たぶんフラナガン機関が約束した、自由にしてくれるって言うのは嘘だと思うもの。わたし、それぐらいならわかるのよ。)

(……そうか。そこのバージルのジムスナイパーⅢについてけ。降伏信号を発信し続けるのを忘れるなよ。間違って撃たれるからな。)

 

 それだけ伝えて、俺はエルメスを離れる。そして即座に高機動型ザク後期型を3機まとめて撃ち抜き、叩き潰し、なで斬りにして撃破。そのままグワジン級に向かう。だが俺はこの時、少し落胆していた。

 

(レビル将軍、この艦はおそらく……。キシリアのグワジン級グワジンです。フラナガン機関のモルモットにされてたガキどもが、強制的に戦わされてました。)

(うむ……。ギレンのグワデンであって欲しかったが。情報ではグワデンは通常のグワジン級よりも大きい440mのはずだからな。これは明らかに違う……。

 モルモット扱いのニュータイプたちについては、保護を約束する。さきほどの声、聞こえていた。)

(ありがとうございます……。)

 

 グワジン級グワジンは、第2小隊のG-3仕様ガンダム3機に取り付かれてエンジン部分を中破させられていた。そこへ後方からペガサスが艦砲射撃を行う。次々に被弾するグワジン。だが砲塔を回して、ペガサスを撃とうとする。

 俺はビームライフルで狙撃して、砲塔を1つ破壊する。次にビームサーベルで別の砲塔の砲身を斬り落とし、役立たずにした。ツァリアーノ中佐機とラバン機の2機のジムスナイパーⅢが援護する中、ブリッジにレビル将軍のアレックス1が取り付く。オープン回線で、グワジンの指揮官と思しき相手が叫んだ。

 

『レビル、きさザザッ!』

『やはりキシリア・ザビか!もはザッ終わりだ。降伏を勧告するザザザッ。』

『く……ザザザ。』

 

 一瞬、グワジン級から巨大な影……アニメで、ソロモン戦においてドズルの後ろから立ちのぼったアレと同質の物が、ぶわぁっと広がった。だがそれは急速に大きさを縮め、消滅して行った。……キシリアが、諦めたか。

 

『……降伏する。ザザッ…部下達には、寛大な処置を望ザザッ。』

『それは戦後の裁判ザザッ結果次第だ。だがそれまでは、南極条約に則ったザザ当な扱いを約束すザッ。』

『……。』

 

 まだ散発的な戦闘は、ア・バオア・クー内で行われている様だが、実質的にこれでア・バオア・クー攻略戦は終了した。……ギレンを追った部隊?……失敗しましたよ。グワジン級が2隻いて、片方がエギーユ・デラーズ大佐だったらしい。狂信的な部下たちが死を賭して戦って、2隻のグワジン級を逃がしたんだ。

 あげくにアントニオ・カラス中佐のマゼラン後期生産型ルザルが、ザクⅡ初期型核バズーカ装備機の核攻撃で大破、カラス中佐は脱出に成功するも負傷し後送となった。なんてこったい。

 

 

 

 ペガサスは、ア・バオア・クーの宇宙港に入港した。陸戦隊により占拠された司令部で、レビル将軍は指揮を執っている。副官役のツァリアーノ中佐は付いて行ったが、俺たちレビル将軍直卒部隊の面々は、とりあえずの短期間の休みが与えられた。

 ちなみに俺は、ガンガンと痛む頭を抱えて、ペガサスの自室で寝っ転がっていた。戦闘中は頭痛を精神から切り離す技術を身に着けた物の、戦闘が終わって緊張が解れると、切り離していたはずの頭痛が襲い来るのだ。ああ、頭の中でヘビがうねる……。

 と、端末が呼び出し音を鳴らす。俺は頭痛を堪えて端末のスイッチを入れた。

 

『ゼロ少尉?お休みでしたか?』

『ああ、伍長。急な用事でなければ、もう少し休んでいたいんだが……。何だ?』

『いえ、降伏した捕虜が、あなたに面会を求めているのですが……。なら断っ……。』

『待て!会う。あの鹵獲した試作機群に乗っていた奴らだろう?』

『あ、はい。ではブリッジに来て下さい。』

 

 あのガキどもの中で、エルメスに乗っていた女パイロットは、幾ばくか年長の様だった。もしかしたら、ほぼ俺たちと同年代かも知れない。俺は必死に頭痛を堪え、ブリッジへと急いだ。そこで待っていたのは、手錠をされた、1人の少女。その娘の名前は……。

 

「……!?君は……。レイラ・レイモンド!?」

「!?……凄いわね。そこまで読み取れるの?連邦のニュータイプさん。」

「……いや、俺はニュータイプじゃない。ニュータイプじゃないんだ……。」

「?」

 

 衝撃の出会いだった。やばい。何を言っていいのか、わからない。そうか……。実戦に適さない、能力の低いニュータイプ能力者を、無理矢理に実戦投入してまで……。俺たちがキシリアを追ったのは、結果として良い方向に動いたのだろうか。

 そうでなかったら、この娘を含むモルモット扱いのニュータイプたちは、皆殺しになっていた可能性も高い。いや、全体の戦局からすれば、ギレンを逃がしてしまったのは……。やはり……。それはともかく。

 俺は、目の前にいるレイラ・レイモンドのきょとんとした表情から、目を離せなかった。




ア・バオア・クー攻略戦は終了しました。あと一年戦争編で残るは、グラナダとサイド3ですね。ああ、あとギレンの最後の悪あがき、再度のコロニー落としがありましたね。……どうしよう。やっぱりテキサス・コロニーあたり落とすのが楽かなあ。今のジオンで、落とせるコロニーと言ったら……。サイド3のコロニーは、いくらなんでも落とせないし……。
ところで、ついに登場しましたレイラ・レイモンド。でも強化されてないので、「跪いて泣き叫びなさい!」とか「わたしがやったの?いやあああぁぁぁ!」とか、叫びません。はてさて、どうなることやら。

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