問題児+剣士が異世界から来るそうですよ? 作:HuseRocK
「好きなものを頼めばいいよ、キリト君」
俺は今喫茶店にいる。
なぜ俺がここにいるのかというと、今俺の目の前にいる男、菊岡誠二郎に呼び出されたからだ。
この男には、俺たちが二年間、あの浮遊城に囚われていた間にお世話になっていたらしいので、たまに今日のようにこの男の依頼や質問を聞いているというわけだ。
話は戻るが、好きなものを頼めばいいよといわれてもどうしても遠慮してしまうのが人のさがというものだろう。
なぜなら今いる喫茶店で一番廉価なのが《シュー・ア・ラ・クレーム》千二百円也で思わず、飲み物一つで済ましてしまいそうになってしまう値段――なのだが、よくよく考えればここでの料金は国民の税金によって払われるのだ、と割り切ってみたもののやはり気が引けるので一番安い《シュー・ア・ラ・クレーム》にしておく。
「それで、何のようだ?今度のALOのアップデートに関係のあることか?」
「おお、君は話が早くて助かる。今度のアップデートで旧SAOのアインクラッドを導入することは知っているとは思うが、そのテストをキリト君にやって欲しいんだよ。」
菊岡が軽く三千円を超えるであろうケーキを食べながら答えた。
「それをなぜ俺に?」
「愚問だね、SAO
なるほど、つまりこの男が言いたいことは、僕はVRMMOのことをよく知らないから僕の代わりに行ってきてくれ――ということか。
「あ、言い忘れていたけどアバターは前の―つまりSAOの頃のアバターでやってもらうから」
「ちょっと待て、SAOの頃のアバターがまだ残っているのか?」
「あれ、言ってなかったかな。アバターだけでなくアイテムやステータス、スキルもそのままだよ。」
初耳なのだがよくよく考えてみればALOはSAOのコピーだし、運営者側もゲームが好きな人ばかりなのだから、現代技術では作れそうにないほどの出来栄えを持つあの浮遊城やその中身を消せないという気持ちはわからないでもない。
「なるほど、面白そうな話だな。」
俺が答えると菊岡はにやりと笑い、
「来週の土曜日と日曜日、場所はお茶の水病院で泊まり込みでやってもらいたい。その間寝たきりになってしまうが、もちろん点滴はこちらでしよう。報酬ははずむよ」
そう言って菊岡は俺にその報酬であろう金額を提示してきた。
いち早くあの浮遊城を目にしたかった俺は―決して報酬に目がくらんだわけではない―二つ返事で了承した。
「では、来週の土曜日にまたここへ来てくれ」
―――――そして俺は後悔する。この話を断っていれば、と。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
素人の文章なので読み疲れた人がいるかもなので謝ります、ごめんなさい!
ダメなところや誤字・脱字、もちろん良かったところも教えてくれると嬉しいです。
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