問題児+剣士が異世界から来るそうですよ? 作:HuseRocK
第01話
「悪いッスねぇ、桐ヶ谷君」
俺は今お茶の水病院にいる―――はずだったのだが、どういうわけか急な場所の変更により現在は六本木の研究施設のような場所にいる。
「急にあちらの都合が悪くなったんスよ。ーーーあぁ、ここッス」
俺がそこで連れてこられた部屋にはアミュスフィアではなく、ナーヴギアに似たような形のヘッドギア型のフルダイブマシンがあった。
「比嘉さん、なんなんですか、これ?」
紹介が遅れたが、俺が話しかけた人は比嘉タケルといって世界最先端のVRマシンを開発している主任研究員だーーけれど、外見からは全くと言っていいほどそんなようすを窺わせていない。
今日は菊岡の代わりにこの施設を案内してもらっていた。
「これは …まぁ、アミュスフィアの代わりと思ってもらっていいッスよ。一風変わ ったフルダイブマシンッスね」
俺はかなり怪しいと思いつつも、給料を貰うのだからーーと自分に言い聞かせて口に出さないように気を付ける。
「まぁ別にいいですけど…一応一つだけ確認させてください」
俺は怪しげなヘッドギア型のフルダイブマシンを一瞥してから質問した。
「ダイブするにあたって、危険なことはない……んですよね?」
「もちろんッスよ、桐ヶ谷君!
桐ヶ谷君はSAOサバイバーなんだから疑う気持ちも分かるッスけど僕の開発した マシンに危険性なんてこれっぽっちくらいしかないッスよ!」
「そうですか、それを聞いて安心し」
俺は、ましたと言おうとしてその言葉を呑み込んだ。
「……《これっぽっちくらいしか》?」
「いやいやいや、大丈夫大丈夫大丈夫!」
比嘉さんは三回ずつ言ってから、早口かつ小声で続けた。
「………ただ、ダイブ中にいきなり電源が落ちたりするとちょーっとアレなのと…」
「アレ、ってなんですか……」
「いやいやいや無問題!補助電源二系統と、緊急用バッテリーもバッチリ装備して るッスから!」
「アレなのと、の続きは何ですか……」
「いやいやいや、ノープロブレム!実害はないッスよ!
さぁ寝転んでくれッス!」
かなり怪しいどころか、もう100%に届きそうなくらいの怪しさなのだがしょうがないかと思い、ヘッドギアの下へ頭を滑り込ます。
「いつでもいいですよ」
俺は比嘉さんに伝えると目を閉じた。
ヘッドギアが降りてくるようなモーター音が響いていると、それに重なり比嘉さんの忠告が聞こえてきた。
「いい忘れていたけッスけど、これ一応国家機密なんスから誰にも言わないでほしいッスよ。よろしくッス」
ーーちょっと待て、そんなものになぜ俺が乗っているーと言いたかったのだがその前に俺の意識は暗闇へと落ちていったーーーー
今回は微妙にオリ設定入ったかな?
次回からはキリト君が異世界に入ります。
キャラ崩壊しないように気をつけていきたいです(笑)