いやぁ~書き溜めがあるって便利ですね(笑)
今回からはヒロインと言うか、女主人公視点で進んでいきます。
それでは第二話をどうぞ!!
廊下を歩いて教室に戻って来た私を教室中心よりやや後ろ側から私を待ち構えていたように声をかけられる。
「あっ。由佳子やっと戻って来た〜遅かったじゃ〜ん」
「何処いってたの〜」
「ごめんね皆〜。ちょっと先生に呼ばれてて……」
勿論うそではないが真実とはややかけ離れている
「先生だったのか〜由佳っち頭いいもんね〜」
「ほんとにね〜。あたしに分けて欲しいもん」
「そんなこと無いよ〜」
「あッもうすぐ授業始まんじゃん!」時間を確かめた一人が慌てたように言う。
「次何だっけ?」
「確か化学だったよ」
そう言いながら三人で廊下のロッカーに慌てて教科書とノート等を取り出して席に戻る。戻ったと同時に先生が教室に入って来て授業が始まった。
「やっと終わった〜長かったね〜」
「ほんとだよね〜そう言えば今日暇だしバイトのお金入ったからどっか遊びいかない?」
「おっいいね〜!由佳っちも行く?」
「う〜ん。まだ宿題とか残ってるし、家の手伝いも有るから、今日は遠慮しとくよ〜。今度は私も行けると思うからまた今度誘って〜」
「そっか〜。由佳っち真面目だね〜」
「それじゃ明日ね〜」
「うん。ごめんね〜」
こんな会話をしながら駅に着いて、友人たちとは反対側のホームに降りて行く。すると、ホームには同じのような服を着ている数人で立ち話をして居た。
そしてその少し階段から離れた所に彼が立っていた。彼を見た時彼に声をかけようと逡巡したが、友人の一人が向こうで手を振っていてスマホを指差していた。
すると早速着信が入って来て、画面を覗いて見ると明日の専門科目のことがいくつかコメントが入っており、それを見た瞬間に彼女らが私を呼んだ理由が分かってしまった。
それは彼女らが打ち込んでいた文で、ほとんど疑問符がついていたからだ。勿論私はそれに半笑いしながら打ち込んで行く。電車が向こう側にちょうど滑り込んで来ていたから微笑みながら手を振って見送った。
そしてこちら側にも電車が到着し、彼を見失った。
「そろそろ課題やらなきゃなぁ〜面倒くさいな〜」
そう呟きながらファイルからプリントを取り出す。
チロン。
「あれ。着信?こんな時間に誰?」
それもそのはず今は土曜日の夜中も夜中。もうすぐ日曜日に迫ろうとする時間。普通の人なら寝ている時間の筈だ。
何故私が起きているのかって?それは……うん……いや〜今日は深夜アニメの番組多いし、分かってくれるでしょ?皆もほとんどの人がオタクなんだし……ねぇ。
『この前のデッサンのときの某Hさんの絵凄かったよね〜w』
『ほんとそれ!!あたしたちにはあんなの逆に出来ないよw』
『それはそうでしょ〜。いつも辛口の評価をしない先生に彼処まで言わせるんだもんね〜。あの時なんて言っていたんだっけ〜?』
『確かあの時は、この絵には有ってはいけないことが起こっている。それは物体の影の長さの比がバラバラでしかも、ココの部分がねじ曲がっているからこの絵は流石に無いね。って言ってたはずw』
『あぁ〜そうだった。そうだった!!彼処まで言われるのとか凄すぎでしょw』
こうして次々と入ってくる着信は最早恒例となりつつ他人に対する皮肉だ。これの面倒くさい所はここのグループにその皮肉の対象が居ない事。明らかにバカにしている発言なのに軽口を叩いている様に見える事。
そして何よりまず本人にバレないせいもあっていつの間にかその人の噂としてほぼ一瞬にして広まって行く事が非常に厄介なのだ。
やっと着信の嵐が収まった。
「あっ。課題……そろそろやらなきゃ。確かここに置いたはず……」
ゴソゴソとファイルから取り出したままにして脇に追いやっていたプリント群から目当ての数枚を探り当てる。
「これ月曜日までだったんだ〜。気がついて良かったな」こう呟きながら結局着信にかまっていたせいでバックから取り出していなかった筆箱からシャーペンを取り出して問題に向かう。
「あぁ〜やっと最後の問題だ〜。って、まだ残り一枚残ってたんだ……流石に枚数が有ると大変だなぁ」
最後のやたらと長い計算を地道に解きながらぼやく。こうしてプリントの束も終わりを告げ、最後のプリントにたどり着く。
どの位時間が経ったか気になって机の上にこじんまりと置いてある時計を見ると0:45を示していた。
「うわぁ、こんなに時間たってたんだ……かれこれ30分くらいやってる」
手を止めて伸びをする。しばらく同じ姿勢で作業を続けていたせいもあってか肩周りがパキパキと音を立てて後ろにのびてゆく。
「さてと、残り一枚。ちゃちゃっと終わらせてアニメ見よ〜。こっちは木曜日提出か……ん?木曜日?」
自らが発した言葉に何か引っかかりを感じた。
「木曜日、木曜日……何かあった……なんだっけ?」
そう呟きながら考えるときの癖でペンを回す。
授業……放課後……休み時間。
必死にこの原因になりそうな出来事を思い出す。
「ん〜?休み時間?昼休み?昼休み……あっ!平川君!?」
この時何か引っかかっていた物がポロッと落ちた気がした。
けれど、彼の印象は思い出すのに時間がかかるくらいにしか覚えていない。それもたまたま自分が教室に戻るときに居たという偶然から話しかけただけだった。
しかし今は彼の名を口にした途端にあの時の彼のやや冷めた態度や、どこか重みのあった話し方を妙にはっきりと覚えていた。
しかし何故だろう?私は何故あの時声をかけ、今思い出したのだろう……
結局彼の事をそこまで覚えていたのか分からないままだった。
「もう良いや。考えるのを止めないと先に進みそうにないや」
こうして問題を解きに戻るべくペンを動かすことにし、私は考えるのを止めた。
読了ありがとうございました!!
オリジナルとなるとどうしても短くなってしまって、なんだかなぁ~と。
本当はこの倍くらいの5千字くらいあった方が良いのでしょうが、何故か書けない哀しみ。
まぁ、そんなことより物語の方では段々不穏な感じになってきて盛り上がってきてます。非常にスピーディーな展開なので5話分行くかどうか怪しくて少しビビってる作者です(笑)
これで書き溜めはほぼ無いので更新頻度が落ちるかもしれませんが、可能な限り早く出しますのでお楽しみに!
それではまた次回お会いしましょう。アデュー!!