彼は月迅竜である。   作:一般的な犬

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第三者視点=作者なので普通にメタります。
言わば全てを見透かす第三者が観察してるようなもんです。

それ以外はメタを控えめにしときます 
東方キャラは次回からでます


古代編
プロローグ


 深い霧の立ち込める森の中、

 

 とある異形がいた。

 

 それ……いや、彼は妖怪である。

 

 ある二点を除けば、この世界にはあまり珍しくない種族?である。

 

 が、しかしながらそのある二点というのが曲者なのである。

 

 まず一点、彼は人間だった頃の……いわゆる()()の記憶というものが残っている。

 

 そしてもう一点、それは彼の姿形にある。

 

 前腕に生えたブレードのような翼、体長の半分ほどもある長い尻尾 そして全身を彩る月白色。

 

 もう描写が面倒なので読者に分かるよう書いてしまおう。

 彼はナルガクルガ希少種、もしくは月迅竜と呼ばれる飛竜種である。

 

 

 これは、そう。

 そんな彼の物語である。

 

 

 

 

 ─────────────────────

 

 

 

 

 気が付いたらナルガクルガになっていた。

 しかも希少種の方。

 

 死んだわけではないが、神様?には会った。

 

 曰く「ちょっと平行世界の古代日本に転生してね☆」だそうだ。

 まあ今の生活にうんざりしていたので軽い気持ちでOKしたら、あっという間にこの身体に。

 

 いくら直前に某狩ゲーをやっていたからって酷くないか?

 

 

 

 で、今の状況を簡潔に纏めるならば

 

 ・既にナルガクルガになってから20年

 ・周りはかなり広い森

 ・謎のファンタジーな生物を食べて生き延びてる

 

 という所だろうか。

 

 

 霧と月光だけで透明になり、人間どころか太い木すらも真っ二つにする超生物が現代日本にいたら大騒ぎどころの話じゃないが、生憎ここはファンタジックな世界観なので問題ない。

 

 通常よりも一回り大きい狼の群れ、蜘蛛の体に牛の頭をもつ奴、でかい蛇、黒い鶴、etc(エトセトラ)……中には小さな火球を飛ばしてきたやつもいた。

 たぶん妖怪とか言うやつなんだろうか 日本だし。

 

 最初の頃こそは逃げ回ってたが、今となっては霧に紛れ全身を駆使して狩りをする生粋の狩人だ。

 人間の適応力って凄い。

 いやもう人外と化してるのだが。

 

 

 

 

 

 さて、なんだかんだ言って20年も生きてきた訳だが未だに人間や(会話出来るという意味で)知性あふれる妖怪とかと会ってみたい。

 生肉とよく分からない木の実は飽きたし、今の俺は会話に飢えている(´・ω・`)

 

 後者の知性あふれる(以下略についてはあまり期待してない。

 野生の獣はテリトリーを侵さない限り積極的に襲ってなんて来ないが、前述した妖怪共は見つけ次第襲いかかってくる。

 だから知性(以下略なんかは会話は出来ても笑顔で「こんにちは!死ね!」とかしてきそうで怖い。

 

 前者の現地人は十分に可能性があると踏んでいる。

 というのも何度か人間の死体を見つけたりしている。

 あるものは下半身の欠けた白骨死体であったり、またあるものは猿の妖怪に貪られていたり……

 

 だからという訳では無いが、ほほ確実に人間の集落又は町があると思う。

 

 という訳で今から寝床を後にして森を出よう。

 

 そんじょそこらの妖怪なら相手にならない……というか今日は満月が綺麗に出ているので、光学迷彩もびっくりなステルス性能を発揮しつつ移動出来る。

 

 

 

 さて、取り敢えず川を目指すか。

 人類の起点は川に有りってな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、しかし。この時彼はある事を見過ごしていた。

人間の白骨死体には齧られた後があり、また猿妖怪が人間を貪っていた意味を。

 

人間と妖怪の関係性を示唆するヒントはあったのだ。

 

彼は果たして人間と無事和解出来るのか。

 

答えは神のみぞ知る。

 

 




There are no facts, only interpretations.

事実というものは存在しない。
存在するのは解釈だけである。byニーチェ

次回は来月1杯までには⋯⋯
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