彼は月迅竜である。   作:一般的な犬

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閑話その三 まだ平城京にいた頃の話

モンハン要素いる?って言われたのでモンスターバトルさせます。
ちなみに戦闘訓練というのは、作者の戦闘シーン練習のためでもあります。つまりはガバ分多め

10/23 サブタイトル忘れてたので追加

1626字


模擬戦

「赫、今日お前暇だろう。模擬戦するぞ」

「模擬戦?」

 

オウム返しに問い返す赫に、俺は説明する。

 

「そうだ。他の怪物(モンスター)達が必ずしも友好的とは限らない。対人戦ならいくらでも出来るが、大型獣同士の戦闘は経験を積むのが難しい。よって、月迅竜と火竜の模擬戦だ」

「んー、まあ一理あるか。いいよ、っても京周辺で目撃されたら面倒臭いし、適当に離れたところまで飛ぼうか……君の場合は跳ぶ、かな?」

 

 

 

 

 

 ─────────────────────

 

 

 

 

 

何処を見渡しても鬱蒼と木々が生える中、朧と赫は対峙していた。

 

「ルールは簡単だ。殺すような傷を与えないこと、モンスターの状態で戦うこと、敗北条件は気絶するか降参するか。ここまではいいか?」

「OK」

 

言うやいなや、朧は美しい色合いの月迅竜へと変化する。

 

「ひゅーっ!ナルガクルガ希少種って初めて見たけど綺麗だねぇ」

 

朧は速くモンスターになれ、と目で促す。赫は一号の変身ポーズをとると、ミキミキと音を立てて力強い火竜へと変身する。

彼の名誉の為に説明するが、変身ポーズは精神統一の為のものである。決してふざけてるわけではないのだ。

 

「gyaaaaaaaaa!!」

「gaaaaaaaaaa!!」

 

お互い大きく威嚇の声を上げ、牽制し合う。それだけで地面はビリビリと震え、辺りの生命体は逃げ出してしまう。

 

 

先手必勝、という思考の元 赫は朧へと飛びかかる。しかし、朧の速さは疾風の如き速さで、横に跳ぶことであっさりと避ける。

 

もちろん赫はそれだけでは終わらずに、飛び上がって空から火球を撃ち込む。朧は尻尾を鞭のようにしならせて、火球を()()()()

 

火球を凌いだ朧は反撃開始と言わんばかりに、妖力を使って辺りに霧を発生させる。もちろん赫は抵抗のために大きき翼を打った風で霧を霧散させようとする。しかし、朧の妖力で作られた霧は意志を持つように空中の赫を包む。

 

完全に視界が使い物にならなくなった赫は、呆気なく地面に叩き落とされた。

 

だが、地面に落ちただけでは気絶までは追い込めない。赫も妖力を利用し、自分体に焔を纏わせる。

普通の生物ならば、甲殻とはいえ焔を全身に纏わせようものなら焼かれて死ぬだろう。しかし、リオレウスの身体は耐熱性 耐火性に優れ、高温下における長時間の活動や溶岩上の歩行をも可能にする。

 

焔の防具を纏った赫にはいくら朧といえども近接格闘は不利。ならば近付かずに攻撃すれば良い。

 

尻尾を降って、猛毒の針を飛ばす。しかし、超高温の焔と頑丈なリオレウスの甲殻は針を弾く。それどころか針が飛んできた方向へ極大の炎を吐き出す。

 

このまま消耗戦に持ち込んでも朧の有利は揺るがない。しかし、彼はあえて自分から動く。

 

脚にありったけの妖力を込め、全力で尻尾を横向きに凪ぐ。

 

霧も、木も横に割れ、赫にも紅い鮮血が迸る。

 

「ストップ!降参!リザイン!」

 

赫が人の姿に戻っても傷は消えておらず、首元から右脇腹にかけて一文字の傷が入っている。

 

「朧君、いまのはどうなったの?というか君最後殺すつもりだったでしょ……」

「そんなことはないぞ……今のはいわば短期決戦用の必殺技みたいなもんだ。脚に妖力を集中させて、尻尾で切り裂く。言葉では簡単だけどミスると凄い尻尾が痛くなる……それよりお前の焔のアーマーの方が気になる」

 

そんな雑談を交えている間に、いつの間にか赫の傷は消えていた。リオレウスはブレスの度に喉を焼いては瞬時に再生するという能力があるが、妖怪になってからより強化されてると言えよう。

 

「あぁ、あれね。単純に焔を妖術で出してから纏わりつかせてるだけ。リオレウスの耐熱性があって初めて出来るから、真似はしない方がいいよ」

 

そんな感じで勝負は直ぐに決まったが、情報交換をしたり、お互いの弱点を洗い出したりしていたらいつの間にか夕暮れになっていた。

 

「さて、帰ろうか。あんまり遅いと妹紅に悪い」

「ん、わかった。またやろうぜ」

「……次はもう少し抑えめで来てくれよな」

 

 

赫は少しだけ冷や汗をかいた。

 

 

 

 




まーた低評価か悲しいなぁ……(´・ω・`)

悲しいのでしばらく評価欄見ないようにしよ
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