思ったより構成が糞で駄文だから注意してね!
あとクトゥルフ神話TRPGのルルブ買ってしばらくTRPG練習するからまた更新頻度おちるよ……ごめんね!
(´・ω・`)
3083字
まだ寒さが厳しい春先。
居間の炬燵───十人は入れる長方形の電気加熱式だ。電気は妖力か霊力を変換して使用している───に入りお茶を啜る。
お茶を飲む音がやけに響く。
「なにもやることないな……」
バリッと、お茶請けの煎餅を齧る音がより大きく聞こえる。
「そうだね……」
同じく炬燵に入ってる赫がそう答える。
永琳は自室で調薬、輝夜は竹林で妹紅と喧嘩、鈴仙は人里、てゐは日課の散歩。
「結界の修復は……散歩がてらに永琳誘って行くかな」
三日に一回、竹林を巡っては結界に綻びが無いか点検する。本当なら月一回でもいいのだが、散歩のついでである。
それに自室で篭ってる永琳も気分転換にちょうどいいだろう。
「君といいてゐちゃんといい、なんでこんな広い竹林を迷わず歩けるんだろうね。妹紅ですらここと人里の行き帰りが限界なのにね」
呆れたように呟く赫を放っておき、お茶請けの煎餅に手を伸ばす。
その時、何やら違和感を感じる。空気の流れが変わったというのか、何か視線を感じるというのか、言葉に出来ない奇妙な違和感。
「赫」
「わかってるよ」
どうやら赫も違和感を感じているらしく、いつでも行動出来るように妖力をチャージしているようだ。
「はぁい♪」
「お邪魔するッス」
空間が割れ、不気味な目が覗く割れ目から飛び出してきたのは女性と男性。女性は流れるような金髪に、中国で見かけそうな道士服。顔立ちも整っており、永琳の次ぐらいには美人だろう。
「サラッと惚気けないでくれる?」
「赫、お前はさとり妖怪か何かか?」
対する男性は短く刈り揃えられた水色の髪に、黄色のバンダナを額に巻いて、濃い紺色に黄色のラインが入ったツナギを来た、工事現場とかにいそうな若いお兄さんと言った感じである。
「初めまして、私は幻想郷の賢者、八雲紫と申しますわ。彼は友人の
「雷牙ッス!先輩方、よろしくおねがいしますッス!」
八雲紫 通所妖怪の賢者はこの幻想郷を作った張本人で、「人間と妖怪の共存 妖怪の絶滅防止」を掲ている。実際人里の方でもモノ好きの妖怪はチラホラいるし、妖怪間でも
「どうも、朧と申します。まあ立ち話もなんですので炬燵へどうぞ」
「赫でーす。八雲さん達がここに来たのは永遠亭のメンバーと話すため? 僕お邪魔だったら席を外すよ」
そう言って席を立とうとする赫を八雲は手で制す。
「いいえ、その必要はありませんわ。今日は幻想郷のパワーバランスの一端を担う方々の元を巡っているのです。それと、八雲さんなどという他人行儀な呼び方ではなく、紫とお呼びください」
八雲、いや 紫は優雅に一礼すると、するりと炬燵に入ってきた。それに習って雷牙も紫の隣に座る。
「さて、単刀直入に申します。現在、幻想郷のバランスは非常に不安定ですわ。幻想郷が結界によって現世との隔絶され、互いの陣営はいがみ合い、いつ全面戦争に陥ってもおかしくない。いえ、戦争だけならまだしも人里が壊滅するという事態になれば妖怪は共倒れです」
基本的に妖怪は大なり小なりプライドを持っている。さらに他種族を排斥するような言動は日常茶飯事であるし、彼女が言う通り全面戦争ともなれば余波で人里が壊滅してもおかしくはない。幻想郷は隔絶された地 人里、ひいては人間が全滅すれば畏れは喰えず、妖怪も全滅。
「で、理想は互いを尊重して穏便に済ますこと……でもそんなこと出来たらゆかりんはここには居ないよね〜」
と、早速ゆかりん呼びする赫。相変わらず軽い。
「ええ、ですから私が作るのは拮抗状態。動くに動けない状態です」
「なるほど、動くに動けない状態を作るってことね。でもそれは問題の先送りじゃないのかい?」
確かにその通りだろう。たとえ拮抗状態になっても、何年も経てば状況も変わる。どこかの陣営に強力な妖怪が産まれるかもしれないし、新たな陣営が入って来るかもしれない。結局、いつ爆発するかも分からない時限爆弾を懐に抱えてるようなものだ。
「ええ、まったくもってその通りです。ですから、その間に強い妖怪や陣営が必要以上の力を出さないようなルール制定。妖怪や人間の意識改革。課題はいくつもありますが、それはコチラで解決します」
「で、結局俺達に何をさせたいんだ?」
単刀直入に訪ねる。そろそろ散歩に行きたい。
「あらあら、せっかちな殿方は嫌われますわよ?」
クスクスと笑いながら皮肉る紫。
「生憎こんな俺でも愛してくれてる人がいるんでね。……回りくどい話はいい。大事なのは動機ではなく行動だ」
うーわー盛大に惚気けてる。という赫は放置し、紫に核心を話させる。
「……雷牙、赫、そして朧。一人一種族という従来の妖怪の枠に当てはまらない貴方達が好き勝手動き回られると困るのよ。かと言って完全に引きこもっていても困る。理想を言うなら私の支配下に置いて抑止力に立てること」
支配下、ね。
「そんなに殺気立たなくてもいいじゃない。一人でも勝てるかどうかすら分からないのに、それが二人に増えて蓬莱人も参戦するとなら手が出せるわけないじゃない」
「……まあ信じよう。ところで雷牙はどうなんだ?」
さっきから全く喋らない雷牙に目を向ける。
「zzzZZZ…………うーんむにゃむにゃ、そんなにたべられないよらん…………」
雷牙は炬燵に突っ伏して寝てた。紫はこめかみをヒクヒクさせながら扇子を構え、
「……ていっ!」
「ふぎゃっ!」
幸せそうに寝ている雷牙に、紫が扇子を叩きつける。悲鳴が上がり、雷牙が跳ね起きる。
「いきなりなりするんスか紫さん!いたいッスよ!」
頭を抑えながら抗議する雷牙に対し、紫は瞳に炎を燃やして詰め寄る。
「あなた、一応私の護衛よね?なんでそんなにぐっすりなの?」
「お、おこたの魔力に抗えなかったんスよ……それに話が難しくてちんぷんかんぷんッスし……」
はぁ、と紫がひとつため息を着くと、冷たい目で雷牙を見る。
「……今からでも藍との件はなかったことに「大変申し訳なかったッス!だからそれだけは何卒ご勘弁ッス!」……はぁ、まあ貴方はやる時はやるって分かってるのだけど、何処か抜けているというかなんというか───」
突然説教が始まり、まるで親子だな と思っていたのだが、赫も同じ思考に至ったらしい。口を抑え顔を背け笑いを堪えている。
「ぷっ!ちょ、速くw話ww進めようよww」
全然堪えられてなかった。
「そ、そうッスよ紫さん!お説教は帰ってからでも出来るッス!ですから話を進めるッスよ!」
それに便乗して話題転換する雷牙にジト目を向ける紫だが、それも最もだと思ったのか話を戻す。
「えーと、どこまで話しましたっけ?」
「雷牙君の立場の話だったと思うよ〜」
そうでしたわ、と姿勢を正す紫。
「んー、そうね。一応私達の陣営というか、幻想郷の
「そうッス。だから藍の主人である紫さんには頭が上がんないッスよね〜」
「そう言う割には大分呑気よね」
「いや〜照れるッスよ〜」
「…………」
俺は漫才を繰り広げまた話を逸らしていく二人を放置し、永琳の自室へ向かった。なんかもうアホらしくなってあいつらを放置した俺は悪くない。
あとから赫に教えて貰ったが、「ルール制定まで、幻想郷の危機の時以外は大々的に動かないように」だそうだ。動く気もないので聞き流した。
あと、あれ以降たまに雷牙……その実は雷狼竜ジンオウガらしいが、威厳もクソもない……が遊びに来るようになった。
さて、次回はいつになるやら……