チャンピオンに憧れて   作:ユンケル

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第2話ダイブボールヒンバス

 「定刻になりましたので、実技試験を行います。再度ルールについて説明しますが、A,Bそれぞれのグループでリーグ戦形式に進めていきます。また、首位が同率だった場合は直接対決で順位を決めることになります。使用ポケモンは二体までで、一体が戦闘不能になればその時点で終了となります。」

 リーグ戦か。5人いるから、単純に4勝辺りを目処にすれば十分か。だが、あいつもそうだが俺は負けるわけにはいかないな。・・・全勝する。そのためにポケモンと共に鍛えたんだ。そうやすやすと負けない。

 「では、始めます。まずフタバタウンのハルトさんと塾帰りのマナブさんお願いします。」

 「よろしくな。お手柔らかに頼むよ。」

 「こちらこそ。」

 こうしてバトルはスタートした。

 むこうはケーシィか。もらったな。

 「・・ひ、ヒンバス?君僕のケーシィをなめてるのかい?」

 「そうさ。オシャレにダイブボールで捕まえた大事な大事なヒンバスさ。御託はいいからかかってきな。」

 相手は安い挑発にかかって攻撃してきた。めざめるパワーか。いい攻撃だが、相手は自分のケーシィの能力について知っているのかな。

 「ヒンバス・・水の波動で迎え撃て。」

 なみのりとめざめるパワーがぶつかる。お互い特殊攻撃がメインのポケモンだ。しかしながら、やはり若干ヒンバスの方が弱いか、押されかけていた。むこうも当然パワーで押しきれると考えたのだろう。

 「押し切れる・・。そう思ってたら大間違いだぞ。ヒンバス雨ごいだ。」

 ヒンバスの雨ごいでフィールドには雨が降ってきた。こんな寒い中に雨なんてきつすぎる。さっさと終わらせよう。

 相手は再びめざめるパワーを放ってきた。だが、雨天中のヒンバスのスピードはケーシィでは追い抜けない。

「ヒンバスが急に速くなって驚いてるのか。それなら勉強不足だな。ヒンバス水の波動。」

 相手のケーシィはよけようとするものの、スピードが追い付かず、直撃する。

「ケーシィ戦闘不能!勝者フタバタウンのハルト!」

 ふぅと一息安堵を入れた。まず出だしで勝てたこと、ヒンバスのコンディションもよかったことが幸いした。

 「いやー君のこと正直なめてたよ。君のヒンバスとてもよく育てられてるね。」

 雨ごいのせいで眼鏡が水滴だらけのマナブが話しかけてきた。

 「ありがとう。こいつは特別なやつだからな。野生のヒンバスとは技も違うところがあるからな。まぁ、タマゴから生まれてたからだけども。」

 「そうなんだ!だからそんなに強かったんだ。君のヒンバスならきっと勝てるよ!僕が保障する。」

 お世辞でもうれしいことを言ってくれる。だけど、どうせならもっとかわいい女の子がよかったかな。その後彼とはお互いベストを尽くそうといい別れた。

 その後、幸いにも俺は相手がヒンバスのことをあまりよく知らず雨ごい→水の波動戦法で連勝街道を走り、あと一人のところまできた。相手もここまで全勝だから侮れないな。

 相手はエリートトレーナーと語ってるやつか。確かに、スクール内でも成績トップクラスだったから実力は間違いないだろう。だが・・・

 「ふん。なんだ相手はヒンバスしか使わないやつだったのか。残念ながらそんな貧相なポケモンではぼくに勝てないよ。ハハハハ」

 とこんな態度をとるやつだからだ。こいつだけには負けられないな。

 「どうせヒンバスなんだろう。いけルクシオ!つぶしてこい!」

 相手はルクシオか。タイプ相性も最悪だが・・・ルクシオなら勝てる算段はある。俺は迷わずヒンバスを投げた。

 「ふははは!タイプ相性もわからないのかい?基本だよ!基本!!」

 しかし、さすがにここまで言われるとむかつくな。少しおちょくるか。

 「そうか。基本だもんな。ふつうルクシオなら威嚇なはずなのに威嚇しないということは闘争心か?おいおい性別が違ったら弱体化する特性を使ってどうすんだ。ルクシオに威嚇は基本だろ?」

 と、カウンターを決めるとみるみる相手の顔が赤くなっていく。

 「後悔しても知らないからな。ルクシオスパーク!」

 勢いよくルクシオのスパークが直撃したかのように思われたが、なんとかすんでのところでかわし、ワンターンK.O.を回避した。どうだと言わんばかりに勝ち誇っているが、こちらはまだ倒れていない。

 「ふん。首の皮がつながったところで何ができる。虫の息じゃないか。」

 「それはどうかな。こごえる風だ。」

 冷たい風がルクシオを襲う。ダメージこそはそんなにないものの、機動力を失う働きがある。 

 そんな小細工なぞきかんと言わんばかりか、もう一度ルクシオはスパークをぶつけてくる。

 だが、素早さはこちらの方が上だ。水の波動でお見舞いしてやる。

 「ヒンバス水の波動だ。」

 ルクシオに水の波動がヒットする。確かにこれでもあまりダメージは期待できないが・・

 「こしゃくな・・ルクシオ一度充電だ。・・ルクシオ?おいルクシオ??」

 そう・・水の波動は相手を混乱させる追加効果がある。それを狙っていた。普通ならここで変えるだろう。だが、相手はヒンバスをなめ切ってる。それを利用する手以外はない。

 「ルクシオ混乱して自傷してんな。おいおい、ヒンバスごときなら勝てるんじゃなかったのかな。まさか、ここで変えるなんてことはしないよな。」

 「ほざけ!ルクシオ!!しっかりしろ!あと一発撃てば勝てるんだ!!ルクシオ!!!うごけぇぇぇ!!!!」

 やつの叫びもむなしくこちらはフィニッシュの準備を整えていく。

 「ならば、フィニッシュのカウントダウンスタートだな。ヒンバスまずは、黒い霧。」

黒い霧・・それは相手のステータスを下げることができる技。これで充電した力も元通りになる。

 「さらに雨ごいだ。」

 雨ごいで自身の特性すいすいをより活かしスピードを上げつつ、メインウェポンである水の波動の威力を高める。

 さぁ水の波動をうとうかという場面でようやくルクシオが正常に戻った。

 「ふふふ・・。正常に戻ったぞ。今は雨降ってるよな。それが仇となったな!ルクシオかみなr」

と言いかけた瞬間ルクシオが膝ついた。相手は何が起こったんだと動揺を隠しきれない。 ・・きっと冷静なやつなら見抜けただろうにな。

 「頭に血が上っているからわからないのさ。ヒンバス水の波動。」

 今日一の威力ともいえる水の波動がルクシオに直撃する。そして、ルクシオは戦闘不能。

 これで俺の全勝。相手はショックを隠すことができずにただただ呆然してるのみ。

 「ルクシオに放った技どくどくだな。そうだろう。」

 といきなり白髪のいかつい感じの老人が話しかけてきた。

 「ええ。ヒンバスのようなポケモンが相手を倒すにはこれぐらいしかありませんから。ばれずにどくどくを放つ練習をこれまでに何度もやってきましたからね。」

 「そうか。やはり最初の攻防の時にか・・。ふむ決まりだな。」

 その老人はついてこいといい後を追った。どれくらいたったのか。ついた場所はトレーナズスクールのある教室。学長室みたいなところか?すると、ある男が待っていた。

 「お!ハルトじゃん!その様子ならお前も・・。」

 「当然。ヒンバスで全勝して勝ち上がれたぜ。てことは、お前もか。」

 「そうだぜ!さすがはライバルといったところだな。な、じーさん言ったろ。むこうのグループはハルトが勝ち上がるって。」

 じーさんの単語に過剰に反応してにらみつける老人。ああ、この人は間違いない。シンオウ地方で最も有名なポケモン博士。進化について研究をしているナナカマド博士か。

 「まぁいいだろう。・・ここについてきたということは知っての通り、お前たちが今回のポケモン研究プロジェクトに選ばれた。そして、私の名はナナカマド。ポケモンの進化について研究している。二人とも、バトルの腕前を見させてもらったが、非常にポケモンのことを信頼している。なにより、お前たちのポケモンのなつき方でわかる。無論、成績もみたがな。このくらいなら問題ない。そこでだ、これからお前たちにこのポケモン図鑑を渡し、そしてシンオウ地方に生息するすべてのポケモンに出会ってきてほしい。頼めるかな。」

 俺たちは二人揃えてもちろんですと答えた。ナナカマド博士はうむとうなずき、図鑑を渡した。

 「そして、新トレーナーには新たなパートナーとして御三家と呼ばれるポケモンを渡すようになっている。草タイプのナエトル、炎タイプのヒコザル、水タイプのポッチャマだ。どれでも好きなやつを選べばいい。」

 俺が欲しいポケモンは最初から決まっている。だが、あいつもそうだろう。

 「・・なぁ、ジュン。お前もヒコザルが欲しいんだろう。」

 「あーばれてたか。じゃあどうする?なにで決める。」

 「ジュン俺たちはポケモントレーナーになったんだ。そして、ちょうどここにはナナカマド博士もいる。・・・もうわかるだろ。」

 ニヤリと笑いながら言った。ジュンも不敵な笑みを浮かべながらやってやるよと返答した。

・・・・かくしてヒコザル争奪戦が行われようとしていたのであった。

 

 

 

 




今回はこの辺りで。前回見返したときにちょっと内容が薄いような気がしたので、気持ち濃くしました。やはり文章書くのは大変ですね。
さて、今回の補完ですがバトル進行とヒンバスについてですね。
この話のバトルではゲームをベースにした立ち回り、どちらかといえばターン制ですね。これらを重視しながらも、ポケモンバトルならやはりアニメのような臨場感やリアル感がないとうまくかけれないので、ややアニメのような展開を取り入れました。
本稿の展開であれば、ルクシオのスパークがヒンバスにあたったときですね。ゲームだと直撃すればルクシオの攻撃力、ヒンバスの物理耐久面から耐えるなんてほぼ不可能に近いです。しかし、アニメではご存知かわせというコマンドが存在するため、技をかわすことが可能になります。したがって、今回のように今後技をかわしていったり、致命傷を避けるような描写を使っていくつもりです。けれでも、かわせのコマンドはポケモン界最強ともいえるぐらいのものですので、極力は避けて使っていきます。
ヒンバスについてですが、現段階ではお話することは技構成程度でしょうか。これもまたネタバレギリギリのラインともなりますが、このヒンバスについては今後のストーリーに関わる重要な存在となりうる可能性があります。ですので、その日が来るまで楽しみにしておいてください。・・もっともこの駄作を見てくれる方がどれだけいることやら・・。
さて、今回はヒンバスの技構成についてまとめて締めさせていただきます。よろしければ、次回もご覧になってください。




ヒンバス・・・ダイブボール入り。技 水の波動、どくどく、こごえる風、黒い霧
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