チャンピオンに憧れて   作:ユンケル

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第7話花の町ソノオタウン

 「ふぅ・・・やれやれ。コトブキシティに戻ったのはいいが、やはり落ち着くな。」

 クロガネゲートを抜け、そして203番道路を通過し、再びコトブキシティに戻ってきた。コトブキシティは一番栄えているからこそ、交通の便も優れている。北に行けばハクタイに、東にいけばクロガネ、さらにその先のヨスガであったり、西に行けばミオにいけて、南にいけばフタバに行くことができる。まあ、今回は北に行くが・・。

 「さあさあナナカマド博士。ワレワレにあなたの研究成果を渡すのです!さもないと・・あなたの助手がどうなるかわかりませんよ??」

 ある男二人が町の北側付近でなにか大きな声で話している。というか、恐喝に近いか。

 正直関わりたくないんだけどなぁ。とはいえこのまま見過ごすのも・・・

 「ん?おおハルトではないか。すまんがこの宇宙人みたいなやつらがうるさいからちょっと懲らしめてくれんか?」

 見つかった。

 「あぁ・・まぁいいですけど。なんでこんな変な髪型して、センスのない服を着てる宗教集団みたいな連中に絡まれてるんですか?」

 「センスのない・・?宗教集団???クソガキ大人をなめてんじゃなーぞ!!」

 ついでてしまった言葉に過剰に反応してるの大人もどうかと思うが。しかし、この程度のしたっぱなら軽く倒せるだろう。

 「ちょっと待ってよ!あたしも参加するわよ。助手だからたいしたことないって思われてるのもしゃくにさわるし。」

 ナナカマド博士の助手のことヒカリも参加してくれるようだ。・・ってポケモンバトルか。2vs2のタッグマッチか。まぁさっさと終わらせよう。

 男二人はズバットとケムッソを繰り出しだ。ヒカリはナエトルを繰り出し、俺はモウカザルを繰り出した。

 「ふはは!相性上は我らの有利!!ズバットやっちまえ!」

 相性が有利??こいつ本気でいってんのか??

 「・・モウカザルひのこ。」

 ズバットが動くよりも先にモウカザルのひのこが命中した。ヒコザルからモウカザルに進化したというのもあり、パワーやスピードが確然と上がってる。あの程度のズバットごときなら一撃だ。

 「なん・・・だと・・。」

 「ナエトルケムッソにかみつくよ。」

 ヒカリのナエトルもケムッソにかみついて攻撃。かみつく攻撃は一見弱そうに見えるがそうではない。

 「なにやってるケムッソ!ひるんでどうするんだ!!」

 そう追加効果で相手をひるませることができる。これはもう勝負あったな。

 「モウカザルとどめだ。」

 モウカザルのひのこがケムッソに命中し、完全K.O.。終わってみれば無傷の圧勝だった。

 「お、お子様二人にわれわれが・・。」

 男たち二人は唖然としているが、すぐに正気を取り戻し走り去っていった。

 「なんだあの薄気味悪い集団は。」

 「ギンガ団よ。ほら、テレビでも宇宙開発事業団としてよく取り上げられているでしょ。宇宙の力をみんなのためにって。」

 ヒカリがそういってくれたおかげでようやく理解した。しかし尚更そんないいひとぶってるような連中がどうして恐喝なんてする真似が必要なのか。

 「ハルト、ヒカリすまないな。助かった礼をいう。」

 博士がきっちりとお辞儀をする。へぇ、この人も礼をすることなんてあるんだと失礼ながら思ってしまったが、根はいい人そうだし当然だな。

 「いやいやとんでもない。たまたま通りかかっただけですので。しかし・・あの程度ならヒカリ一人で大丈夫じゃなかったんですか。」

 少しイタズラっぽく笑いながら聞くと、ヒカリが食いかかってくるように

 「ええ!?あんな恐喝されてるのに私一人で戦わせようとするなんてひどいじゃない!」

 少々怒り気味だが、そのあとすぐにいつものヒカリに戻った。ナナカマド博士の咳払いで一呼吸おいたところで、彼らとは別れた。俺はまず、ハクタイシティに向かう必要があるが、道のりは険しい。まずは、204番道路を超えたところにあるあれたぬけみみちを通る必要がある。あれた抜け道もクロガネゲート同様にどうくつ内に水が流れているが、地下水脈というわけではなさそうだ。しかし、ここの名前は昔あったらしいが、今では忘れさられたのかどうなのかわからないが、あれた抜け道と定着した。

 当然ここには何も用はないわけだし、長居する必要もない。トレーナーもこの抜け道内では、見通しもよくないためまったくと言っていいほどいない。

 そして、抜け道を通った後少し高い場所にでる。これがハクタイシティに続く道のりであり、そして花の町ソノオタウンに到着するための道である。 

 ソノオタウンは花の香りが辺り一面に漂い、その甘い匂いに誘われて草や虫タイプのポケモンがよくやってくる。代表的なのはミツハニーだったかな。もちろん人も寄ってくる。

 この近辺までくるとトレーナーもよくいるため、道中しばしポケモンバトルを挑まれることになった。しかし、ソノオタウン周辺地域ということもあるのか、使っていたのはほとんど草タイプや虫タイプのポケモンであった。・・そういうことなので、さほど話すことはないだろう。

 そうしているうちにソノオタウンに着くことができた。ソノオタウン・・・実は初めて来るのだが、噂通り花の香りがすごい。心や体を癒してくれる・・そんな感じだな。

 そういえば・・・

 「ソノオタウンに行くんでしょ?なら花とか買ってくればいいんじゃないの?草とは無縁メンバーだけど、木の実ぐらいならあそこたくさんありそうだし。ほら、あそこの花屋さんとっても有名だし!」

 なんて別れ際にヒカリが言ってたな。どおせなら行ってみるとしよう。

 確かフラワーショップいろとりどり・・だったかな。あああれか。

 中に入ると多種多様な花々に囲まれていた。

 「すごいな・・。」

 つい言葉にでてしまうほど辺り一面花があるのだ。・・とはいえ、何を買おう。いやそもそも買ってどうするんだよ。って話だし・・しかし何もしないわけにはいかない。

 「あらお兄さんお困りですか?」

 ふと金髪の女の人が話しかけてきた。なるほど、ここの店員さんか。

 「ええとそうですね・・。ここの花屋さんは有名なので、記念になにか買おうと思ったのですが、なにせどれがいいかわからなくて。」

 苦笑いをしながら説明すると

 「なるほど~。そういう方は結構いますからね~。・・・ちなみに、誰に渡すつもりでいるんですか?家族?友人?ポケモン?それとも・・・・」

 「それとも?」

 「か・の・じょ・」

 予想にしなかったことをいわれ、吹き出してしまった。が、

 「彼女なんていないですよ!!!!」

 とはたからみたら焦ってるようにしか見えないが、そう返答した。

 店員さんはふーんイケメンだしいるかと思ったとかさらっとつぶやいたのでおいおいかんべんしてくれよと心の底で思った。女性と話すことは苦手ではないし、むしろ話すのは大歓迎だけど、外見のことであったりのことを不意打ちで言われると少しこたえるな。

 しかしながら、さすがはプロというべきか。すぐさま店員さんはおすすめの花を持ってきた。

 「ならこれはどう?グラシデアの花。」

 「グラシデアの花?」

 ええ。とうなずきグラシデアの花を説明してくれた。どうやらこの花はシンオウ地方のある花畑にしか存在しない貴重な花だが、最近ソノオの花畑でも栽培に成功し、一時期に比べると買いやすくなった。が、以前と貴重であることは変わりないし、そもそもこの花は大事な人への感謝の気持ちや、誕生を祝うためのに使われるということだ。

 しかしどうしてそれを俺に勧めるんだろう。

 「・・君はクールというかシャイな部分はあるけど、ものすごく優しい人だということがよくわかるよ。だって君のポケモンたちものすごくなついているんだもん。」

 そういわれると、いつの間にかモンスターボースから勝手に出てたポケモンたちがこちらに戻ってきた。どうやら花の匂いに誘われたようだ。

 「なるほど・・。」

 「それにイケメンだもんね!」

 いやイケメンは関係ないから。

 「ふふ・・でもあなた旅人でしょ?グラシデアの花はものすごく長持ちするから、そう簡単には枯れないわよ。」

 へぇ枯れないんだ。それなら確かによさそうだ。

 「よし買った。それをひとつお願いします。」

 毎度あり~とご機嫌そうにしてたが、これまんまと買わせるように煽ったのではと思ったが、買ったものは仕方ない。

 こうしているうちにいつの間にか日が暮れてきた。ふむ今日はもうここで泊まるべきだな。

 ・・・・それにしてもグラシデアの花か・・・どこかで聞いたことあるんだけど気のせいか。まぁいいや。




お久しぶりです。今回はソノオタウンまで書きましたが、今回に限っては補完内容というかあとがきの内容が思いつきません。
 とはいえ、何かしろ説明する部分はあります。例えば、ダイヤモンドパールやプラチナのゲームではグラシデアの花なんてもっとほかの条件があるだろっとなりますが、今回は話をうまく入れたいため、普通にいれました。
そんな感じですね。ではまた次回もよろしくお願いします
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