ソノオタウンのポケモンセンターで一夜を明かした。天気も快晴でこの上ないほどいい晴れ模様である。さて、今日こそは難解ともいえるハクタイの森を突破しておきたいんだが。・・ハクタイの森は天気がよくてもさほど見通しはよくないから、正直天気がいいうちには通り抜けをしたい。さて、ソノオタウンと205番道路を流れる川の境に立つ小さな橋を渡るとしようとした矢先
「あの・・トレーナーさん・・頼みがあるんです。」
ある小さな女の子が話かけてきた。
「どうしたんだい?」
さすがにいつものようにぶっきらぼうな返答をするわけにはいかないので、極力優しめに返した。
「あの・・あそこの発電所に働いているパ・・お父さんが変な宇宙人の人たちにつかまってしまって。その・・お願い!助けて!!」
どうやらあそこの大きな発電所たにまの発電所につかまっているお父さんを助けてほしいとのこと。変な宇宙人・・。またあのセンスのない集団か。
「わかった。いいだろう。でも、お兄ちゃんここのところ全然わからないから、案内してもらえるかな?」
女の子はうんと答えた後たにまの発電所に案内してもらった。しかし、やつらはなんのために発電所に・・・?そもそも、偽善とはいえ人のために行うのであればそんな監禁するようなことなんてしなくていいのに・・。
「あ、宇宙人みたいな人が入り口にいるよ。どうしよう・・。」
まぁ、当然誰も出入りはできないように見張りはいるだろう。とはいえ隠れてもらちが明かないし、とりあえず行くだけいってみようか。
「それと、お嬢ちゃん。お兄ちゃんが変な宇宙人と話している間は悲しそうにしててね。」
「なんで?」
「大人は小さな子供を乱暴にできないからね。特に弱い子供は。」
その女の子は半分わかったような形でうなずいた。まぁ、この子の父親が捕まった時いや俺とあった時から悲しそうな顔をしてたから大丈夫だろう。
そして俺は見張りのしたっぱに近づく。
「もしもしそこの方。申し訳ありませんが、この子がその発電所に忘れ物をしたらしくとりにきたいということで、一回入らせてもらえますか?」
こんなにした手に出たのはいつ以来だろうか。こんな連中にしたてに出るなんてむかつくが仕方ない。
「だめだ。いまここの発電所はわがギンガ団の幹部マーズ様がここの発電所の偉い方と会談してるため何人たるとも入ることは不可能だ。」
と意地でも開けてくれそうにない。困ったな・・・。
「それに、この入り口の扉の鍵はしまっててその鍵は俺は持っていない。」
は?なに言ってんだこいつ
「つまり・・あなたは今締め出しをくらってことですか?」
「そういうことだ。」
・・・・なるほど。これは状況が悪いというかどうすることもできない。鍵もないし、かといってその鍵は持っていない・・。ならもう強硬策しかないか。
「お嬢ちゃんちょっとでいいから、後ろ向いてて。ほら、このポケモンと一緒にいて。」
と俺は女の子にモウカザルを渡し、少しの間後ろに注意を向かせた。
これでよし。変な頭の男は何をしているのかといった様子で見てきたが、俺は近づいて
「こういうことだよ。」
と言いながらやつの顎を右ストレートのこぶしで打ち抜いた。バコンと物がへこむような音が鳴り響き、そしてあの男は殴られた勢いで吹っ飛び頭を壁にぶつけ倒れた。
・・・よし気絶できたな。
少々無茶だが仕方ない。ポケモントレーナーたるもの自分自身もある程度戦えないとな。・・とはいえ一発で気絶できるとは思ってはいなかったが、ヒコザルのマッハパンチを早い段階で仕込ませ、イメージができるためにも俺自身も練習してたからそこがうまく役立ったのかな。
そして俺はもういいよと女の子とモウカザルをこっちに向けさせた。何をしたのと聞いてきたが、できる限り悟られないようにはぐらかした。
「もう一度確認で聞くけど、本当にここでつかまっているんだよね?間違いない?」
と確認するように聞くと、うんとうなずいた。
ならいいな。これは今非常事態であるから手段は選ばない。鍵がなくて扉があかないんなら壊すのみ。
「モウカザル扉を焼け。」
モウカザルの炎でみるみる扉が熔けていき、入れるようになった。
こうして俺たちは突入した。当然何人かしたっぱはいるものの、そんな雑魚にかまってる暇はないし、こちらは小さな女の子がいる状態だ。無益な戦いは避け、さっさとお父さんを救出すべきだ。進んでいくと当然したっぱが止めようとしたが、時間がないのでけつり飛ばし、お父さんが捕まってる部屋に急いだ。
部屋に着くとある一人の赤い髪をした女の人が中年のおっさんを脅していた。
女の子がパパ!!と叫んだ。なるほどあれがお父さんね。
「あらあら。入れないようにしてたのに入るなんて悪い子ね。」
赤い髪の女はそういうとズバットの鋭いつばさでそのおじさんを攻撃しようとしたが、その刹那俺は空のモンスターボールをズバットに投げた。
「ちょっと!人のポケモンにボール投げてどうすんのよ!」
と怒ったが、その瞬間ズバットからおじさんは解放された。
「いまだ!モウカザルひのこで窓ガラスを壊せ!」
そしてモウカザルの攻撃で窓ガラスを破壊し、逃げ道を作った。幸い、外の見張りはさっき殴って気絶させた一人だけなので問題ない。
「おじさん!お嬢ちゃん!あの窓からさっさと逃げな!」
おっさんと女の子はなんとか脱出を図るものの、当然むこうが黙ってみてるわけにはいかない。なので、おれはヒンバスをだし、辺り一面こごえる風を吹かせることによりズバットを妨害し、二人の脱出のアシストをし見事成功した。
「やってくれたわね・・。」
そう怒り心頭の様子である女・・ああこの女がさっきいってたマーズか。なんだ、あのセンスのない集団だからもっと品のない女かと思えば、普通に美人に分類されるタイプじゃないか。・・・これはやりにくいな。
「まぁそう怒るなって。せっかく顔が整ってるのに、カリカリしてたらしわだらけで不細工に見えるぞ。」
その言葉で反応したのかマーズは発狂した。が、自分を落ち着かせるように何度も必死になにかをつぶやいてた。
「まぁいいわ。こんな年下の子に怒っても仕方ない。あたしはギンガ団幹部の一人マーズ。この世界をよりよいものにするためにいろいろ頑張ってるのになぜか理解されないのよね。あなたもわかってくれないんでしょ?」
と語ってきたため
「理解できるできないんじゃなくて、まず理解しやすくするために説明してくれ。あとはっきり言ってあんたらの思想なんてまったくもって興味ない。」
と返答をした。だって正直どうしようがどうでもいいしな。
「な・・・生意気な子ね!!なによ!ちょっと顔が整ってかわいい感じのイケメンだからって調子乗らないでよ!!!」
いやイケメンじゃないから。と突っ込む。生意気なのは否定しないし、今日はいつもに比べたら饒舌というか頭の回転がいいから、次から次へと言葉が出てくる。
「まぁ生意気なのは否定しない。あとは一応否定しておくが・・。とはいえ、このまままだとおたくのしたっぱがめんどいから、話はそいつらを片付けてからでいいか?」
マーズはは?と不思議そうな表情をしていたが、ここは発電所内。さまざまな機械がおいてある。なので、大きな機械も当然ある。
その中でも俺は大きな機械というか電子機器か。それを倒し、大きさが今いる部屋と通路をちょうど遮るぐらいなの大きさであるためうまく挟まった。これで万が一下っ端が介入するようなことがあっても不可能にした。
「あんた無茶するわね。」
とさすがのギンガ団の幹部ですら呆れられた。
「ま、ここ来るまで相当無茶したからな。で、どんなことをしているのか説明してもらえるかな。状況とはいえせっかく美人のお姉さんと話せるんだ。少しでも長く居たいとは思うだろ?」
そういうとわかったわとマーズは納得しギンガ団の理想について話し始めた。ギンガ団は宇宙エネルギーを開発することにより、新たな力を得るということ。そして、新たな世界を創造することということがわかった。この女がべらべらとしゃべってくれたことにより、ギンガ団の連中の目的がわかった。なんだただのオカルト集団ではなかったのかとは思った。
「破壊なくして創造なし・・・・か。まぁ間違ってはない。」
「あらわかってくれるの?」
と上機嫌のように聞いてきた。
「・・・だが、新たな世界を造ろうなんてそうやすやすとできるわけがない。その思想はあまりにも利己的すぎる。下手したら、あんた消えるちゃうよ。」
そう。新たな世界を創造するということになると、とにかく巨大な力が必要となる。また、本気で創るのなら今いる世界を壊す、となるとほとんどの生命は消えてしまうだろう。
「もしかして心配してるつもり?でも残念ね。わたしはアカギ様についていくから。」
アカギ様・・おそらくこいつがやつらのトップなのだろう。
「そうか・・俺はさっさとこんなところから足洗って普通の女に戻ればいいと思うがな。」
そうと答えると少し残念そうな表情を見せた。
「・・じゃあお互いの主張が違がったということで、そろそろポケモン勝負で決着つけましょ。あなたが勝ったらわたしはこの発電所からでていくよ。」
というとマーズはブニャットを繰り出してきた。ブニャットか・・・確か素早さがそこそこ速いポケモンだったな。
俺はタイプ相性のいいモウカザルを出す。
「・・・正直に言うけど、わたしあんたのこと気に入ったわ。顔もいいというのもあるけど、意外と女性に優しいのね。だから、この一匹倒せばわたしの負けでいいよ。」
なるほど・・そうきたか。逆に言えばそれだけ信用しているってことか?いやいずれにせよ、チャンスだな。
そういえば、ここのしたっぱの連中ざっと見たところポケモンに対しての扱いが結構雑な印象があったが、この人はそうではないか。なかなか厄介になるな。
「へぇ・・大した自身だね。モウカザルマッハパンチ。」
「ブニャット猫だましよ。」
猫だまし・・それは最初のターンにおいて効果が発揮される技。威力は低いものの、そのターン相手の行動を封じるいやらしい技だ。
「・・ノーマルタイプだから結構入るな。」
「ふふふ・・。モウカザルで受けきれるかな?ブニャットだましうち!」
「モウカザル足元にひのこだ。」
ブニャットが仕掛けるところで足元にひのこを放つが、思った以上にすばやいので当たらない。
だましうちは食らったものの、ダメージはそんなに多いわけではない。しかし・・
こちらもダメージが与えられないとなるといささか分が悪いな。
「手こずってるわね。じゃあどんどん攻めよっか。ブニャット恩返し!」
「チ・・ひのこで迎え撃て!」
ひのこと恩返しがぶつかるが、恩返しの火力が大きいため威力相殺にはならなかった。しかし、
「・・もしかしてこれ狙ってた?狙ってたのなら大したものね。」
そうやけどだ。ひのこにはやけど状態にさせることがある、やけど状態にすれば物理技を大幅に弱体化することができる。だが、恩返しの火力からみてあのブニャット相当なついているな。恩返しはトレーナーに対するなつき度によって威力が変化するが、あの威力はもしかしたら最高クラスかもしれない。だが、攻めるのならここしかない。
「モウカザルマッハパンチだ。」
マッハパンチがブニャットに直撃する。そして、攻撃力をつぶしたあとはなんとかして機動力をつぶさなければ・・。
「そのまま膝にみだれひっかき!」
ブニャットの足元に何度もひっかきダメージを与えていく。これに対してマーズはブニャットに振りほどくように指示し、なんとかふりほどいた。しかし、俺は攻撃の手を緩めない。
「まだだ!足元にマッハパンチ!」
ブニャットの足元にヒットするが、その瞬間マーズのブニャットはだましうちをモウカザルにぶつけた。そして、モウカザルはブニャットにマウントをとられるような恰好となった。ダメージも三分の一以下にも減り、もう一度ダメージ食らえば終わりとなる。しかし、身動きがとれないのならこれはもう厳しいか・・・。いや待てよ。三分の一??・・・ならばいけるかもな
「ふふふ。やられる覚悟はできたかな。ブニャット恩返し!」
「それはどうかな。モウカザルかえんぐるまだ!」
かえんぐるま・・自ら火を纏い、攻撃する炎タイプの代表的な技だ。しかし、通常時では威力も低いうえに、相手の恩返しを超えるような火力はない。
だが、今のモウカザルの体力なら・・・・
「お、恩返しが押されてる!?そんな馬鹿な!いくらやけどでもそれは・・」
そう特性もうかだ。業火をまとったかえんぐるまがブニャットの攻撃を跳ね返し、そのまま直撃した。そしてそのままブニャットは倒れた。
「・・・戦闘不能俺の勝ちだな。」
マーズは信じられないといった表情をするが、さすがは大人の女性というべきかすぐに落ち着きを取り戻した。
「あーらら。負けちゃったか。ま、あんたとのポケモン勝負面白かったし。じゃあわたしらはここからバイバイしますか。」
戦って負けたのに軽いな。・・・始まる前の余裕やこの終わったあとの余裕からみてさては既に本来の目的は達成していたな?
そう考えているうちにズバットの攻撃で先ほど倒した機械を壊して帰ろうとした。
「ま、やるべきことはやったしいいよね。ね、帰る前にあんたの名前教えてよ。」
「ギンガ団から足洗ってくれたら言ってやるよ。自分の名前わざわざ素性がわからない相手にいうとでも。」
「前いった言葉撤回するわ。あんたほんっと生意気な子ね!もう知らない!次あったらギッタギタにしてあげるんだから!!」
・・・・ほんとにギンガ団やめてくれた方がいいんだけどなぁ。
ギンガ団が発電所から離れた後、あの二人の親子から礼を言われたと同時に、ドアや窓を破壊したことについて聞かれたので、ギンガ団がやりましたとなすりつけた。
いや・・・ほら帰り際にマーズも壊してたし。うん。大丈夫大丈夫。
その後二人から再度お礼をされたあと、ここからハクタイの森への道を教えてくれた。さて・・あとはここを今日中に突破するだけだ。
さて、今回は通常より長くなりました。が、ゲーム序盤の難関の一つであるマーズとの戦闘です。原作では苦戦した方もいると思います。かくいう私も相当手こずりました。
今回の補完の内容ですが、本来原作では一度ソノオの花畑にいってしたっぱから鍵を奪い取る・・失礼しました。したっぱが落とした鍵を拾って、それで発電所内に入って、マーズとの戦闘といった形となりますが、本稿では強行突破のような形となりました。これについては、いちいちソノオに戻る描写が大変であるということで少し改良させてもらいました。
余談ですが、筆私はDPに登場する女キャラのほとんど好きです(小声)。今回登場したマーズもそうです。
それでは次回もまたいってくれたら幸いです。