ハイスクール・イレギュラー禁書目録 作:オイスター牡蠣愛好家
目が覚めたら、暗いところにいた。
どうやら冥界にいるまんまなようだ。
というわけで、人間界にいきます~!
「おっと!」
そんなことを思っていると、突然意識が持っていかれた。
そして、目を開けると・・・?
(精神世界なので目などないのだが、そこは語らないでおこう。)
『ふむ、汝が我の寄生先か。
一応いっておく。
たったいま、我の人格に自我が生まれた。
あ、忘れてたな、我の名はアポカリプスだ。』
なるほど、なんとなく把握した。
『つまり俺は二重人格だったんだね?
で、今は君が1つになった、と。
申し訳なさそうにしてるけど、ひょっとして悪魔が嫌いなのかな?
いや、人外が嫌い?
というか、無理しないで、一人称はそれでいいけど
俺のことはお前ってよんで?』
『いいだろう、そしてよくわかったな。
お前の友に悪魔がいただろう?
あと堕天使も。
もしかしたらそやつらを殺してしまうかもしれぬ。』
『いいよ、俺は神の味方だし。
日本神話と他の神話も人外は嫌いみたいだし?
ただ、天使だけは殺さないであげて?
聖書の神は悪くないんだ。』
『うむ、心得た。
それでは、またな。』
ちょっと待てよ、もうひとつ力を感じる。
『そこにいるんでしょ、聖書の神くん!』
『よく分かりましたね。
私は死んだはずなのですが・・・。』
『ああ、僕の施した魔霊神術のおかげだね。
君が死んだら俺に魂が来るようにしたんだ。
その代償で俺は何千年か寝ちゃったみたいだけど。』
『申し訳ありませんでした、お父様。』
『いやいや、過ぎたことだし。
これで実質三重人格ってことになるのかな?
じゃあ、俺は帰るねー!』
話が終わると、いつのまにか戻ってきていた。
まあいい、まずは原作キャラを救いに・・・
そっか、それは俺の半身がやってくれたか。
それじゃ、とりあえず天照たちに会いに行きますか!
高天原にて
「おーい、天照~、イザナミ、イザナギ、いるか~」
すると、一人の男が飛んできた。
「おい貴様、天照様を呼び捨てなど、どういうことだ!」
「うーん、近頃の八百万の神の一角は、この微弱な神力も感じられないか。」
「なんの話をして・・・確かに神力があるな。
一体何者だ、人間がこれる場所ではないが?」
そう言って衛兵は切りかかってくる。
僕はそれを軽々と避け、一撃で奴を仕留めた。
「くっ、この私が負けるなんて・・・。」
はあ、まだ気がつかないか・・・。
しかたない、神力の一部を解放するか・・・。
「まだわからねえのか?
俺はお前にヒントを与えたぞ?」
「まさか、あなた様は・・・!」
「そうさ、知識神さ。」
ミルミルと衛兵の顔が青ざめてゆく。
「大変なご無礼をいたしました❗」
どうも神力を解放すると『彼』の人格になるみたいだ。
「いや、僕は全然問題ないよ~!
イザナミたちがどうするかは知らないけど。」
まあこの『人間モード』の態度を見せるのはここだけにする。
まあ、心を許した相手だけってこと。
ちなみに、知識神というのは全体での役職。
それぞれの神話ごとに役職はあるよ。
日本神話では『倭国大尊乃神』という役職。
北欧神話では『ルオージャ』という役職。
中国神話では『盤古』という役職。
ギリシャでは『デミウルゴス』という役職。
ローマでは『プリモディアル』という役職。
冥府ではそれこそ『アポカリプス』とよばれている。
これと『彼』の名が同じなのだから皮肉以外の何者でもない。
ようは、全ての神話で最高神ってこと。
あと、それぞれの神話で姿が違うんだな。
神術で体を作り替えてるからね。
しばらくすると、天照とイザナギが飛びかかってきた。
「久しぶりです、お父様~!」
「会いたかったです、お祖父様‼
そして、初めまして‼」
「ヤッホー、久しぶりだね!
ところでイザナミは?」
あ、いけないことを聞いてしまった・・・。
僕は日本神話を思い出して、絶句する。
確か、こんな内容だった気がする。
イザナミが、火の神であるカグツチを産んだために陰部に火傷を負って死亡。
その後イザナギはカグツチを殺し、出雲と伯伎の国境の比婆山に埋葬した。
イザナギは、イザナミに逢いたい気持ちを捨てきれず、黄泉国まで逢いに行った。そこで「決して覗いてはいけない」という約束を破って見てしまった。
腐敗して蛆にたかられ、八雷神に囲まれたイザナミの姿を。
その姿を恐れてイザナギは地上へ向かって逃げ出してしまう。
追いかけてくる八雷神、黄泉醜女、そしてイザナミに、
髪飾りから生まれた葡萄、櫛から生まれた筍、
黄泉の境に生えていた桃の木のを投げながら難を振り切った。
イザナギは、黄泉国と地上との境、黄泉比良坂の地上側出口を大岩で塞ぎ、
イザナミと完全に離縁した。
岩の向こうからイザナミは
「お前の国の人間を1日1000人殺してやる」と言った。
それに対してイザナギは
「それならば私は産屋を建て、1日1500の子を産ませよう」と言い返した。
その後、イザナギが黄泉国の穢れを落とすために
「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」で禊を行なうと様々な神が生まれた。
最後に、左眼からアマテラス、右眼からツクヨミ、鼻からスサノオを生み、
彼らにそれぞれ高天原・夜・海原の統治を委任した。
と、まあ悲劇の話になっている。
・・・・・・・・・・・・神話では。
恐らく誰も気づいていないだろう。
イザナミは死んだのではなく吸収されたのだと。
そう、それは取り込んだ張本人であっても…。
「悪い、聞いた僕が無神経だったね。」
「いいんです、お父様。」
よかった、これで一件落着・・・
「「ところでその傷はどうしたんですか?」」
とはならず、衛兵がボコボコにされましたとさ。
それから僕たちは悪魔や堕天使の話をした。
『悪魔の駒』でひどい目に遭った人がいること。
それにより妖怪の数が減っていること。
『神器狩り』によって多くの人間が殺されていること。
悪魔共が勝手にふるまい、ここを領地だと言い張ることなどなど。
聞けば聞くほど、あいつらが憎くなってくる。
まあ、サーゼクスたちはかろうじて許すとしよう。
結局、その話は持ち越しとなった
そして、僕は帰ることにした。
「それではな、天照、イザナギよ。
また会おう。」
「さすがお父様、もう仕事モードですね。」
「また会いましょう、お祖父様‼」
というわけで、帰りました。