ちょっと違ったアクセルワールド   作:単褐孤剣

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2冊目

 今俺が住んでいるのは東京の中でもちょっと端っこの方、八王子だ。母が単身働く会社に程よく近く、又俺の状況に結構あってるとこと言ったらそれくらいしかないと母は言っていた。

 いまだ開発が続けられているこの町は、まだ自然が自然自然していて、それに自転車を走らせるにちょうどよい幅の道があった。

 

 マンションから自転車をうんとこしょと引っ張り出し、そのまま大通りに出る。ニューロリンカーがそのまま俺が進むのに都合がいい道や形式がいい道などを勝手に選別して目の前に映し出す。混んでいる道や事件があって危険だと判断された道を避けて考えてくれる優れものである。

 自転車はそれに連動してギアを変動させたりして俺の走行を手伝うこれまた優れものである。ちょっと走らせるだけでこいつのすごさが俺でもわかる、こいつを中古屋で見つけてきた母には(いつもの事だが)頭が下がる思いである。これまでが何の補助もない普通の自転車で会ったことも相まって、すごさを際立たせている。話がそれた。

 

 マンションから十分くらい走らせると目的地が見えてくる。最近マンションをつぶしてできた「ワクワク自然公園パーク」である。

 まず単純に広く、遊具や場所の種類も豊富で、ドッグランはもちろんホースラン(?)や野球場、サッカー場にラグビーの棒が立ってるやつ(ラグビー場?)なども感備えている。

 色々な目的を持って多くの人が訪れている。ただ遊びに来た親子連れや日ごろの疲れを癒そうと来たおじさん、遅めの昼休憩なのかスーツ姿の男性に、いつの時も見かける鳩に餌をあげているおじいさん、それぞれが思い思いの時間を過ごしていた。

 俺はこの風景が好きだった。いつもこの公園にはこの風景が広がっている。須賀近くにあるのだろうか、そこらで地面をついばんでいる鳩もいつもの風景だった。天候が悪い日ばかりはその様ではないが、これがこの町でのみんなの日常だった。

 

 こう感じた理由はひとつ、「公園の真ん中あたりに落し物がある」ことから思い出されたから。

 みんなが見える位置に落ちているにもかかわらず、誰一人として反応しないのが奇妙だった。まだニューロリンカーを買ってもらっていないだろう子供も、普段は何にだって興味津々な野良猫でさえ反応しない。

 

 そんな奇妙なものは見なかったことにして俺は自転車を駐輪場に置き、その近くを通り過ぎた。しかしあんな高価でずっとつけっぱなしなものをそうそう落とすだろうか?俺なんてニューロリンカーは生まれた時からつけていた

 

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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