2冊目
今日の天気は悪く、洗濯物も部屋干しするしかなかった。
このマンションは昔の入居者がごねたおかげでペットを飼うことができるようになったため、一度何らかの改修を加えられているらしい。我が家の
彼女は俺と同じように天気が悪い日に御機嫌斜めに、天気が良い日に御機嫌よさげになる可愛い奴で、いつも同じ時間に同じことをしたがる几帳面な奴でもある。
俺が洗濯物舗装と悪戦苦闘している中、彼女はリズムよく声を上げ扉にある鈴を鳴らした。ジークが散歩に行きたがる恒例の相図だった。
この御機嫌斜めになる天気にもかかわらず彼女はいつもより激しく鈴を鳴らし、いつものように俺についてくるように言っているように見えた。ジーク専用の扉にカギはかけてないし、俺の方をじろりと見て鳴き声をしきりにあげていることからとかくそう思わされた。
この悪天候の中に。と愚痴りながらレインコートと雨靴の用意をし、しまいには床をたたき始めた彼女をしり目にみてニューロリンカーを確認する。
準備が整った。さあ行こうと扉を開け彼女が我先にと外へ飛び出るのを見、後を追った。
「今日は雨か」
晴れている日の彼女はなぜか俺と一緒に散歩をしたがる。お母さんはそんな様子を見せる彼女に「独り占めしたいのよ」と笑顔を見せていた。
いつものルートではなく新しいルートを自由気ままに歩く彼女はどこか満足げである。雨に全身を打たれているにも関わらず。
そうして着いたのが見知らぬ公園、「サンサン公園」である。昔ながらの公園の面影を残すここに彼女は強い好奇心を示し、目を輝かせているようだ。マンションから自転車をこがせて着く「ワクワク自然公園」とはどこか違う、昔のテレビで見られる「公園」のイメージに最も近かった。
二つのブランコに回転するまあるいアミアミ、砂がどこか少なくまばらな砂場に取っ手のない水場、鳩に餌をやる見慣れたおじいさんの様子がそこにあった。
ふと足元に目をやると彼女がシーソーのほうに歩きだしていたから、俺は一応その後を追った。途中変なもの、ここにあるはずもないものを見かけた。黒い首輪のような物体、どこか傷ついているニューロリンカーがそこに堕ちていた。おじいさんは首にギプスをはめているようで、おそらくおじいさんのものではない。つまり落し物だ。
ひとつ溜息を吐き「ジーク!」と声をかけて彼女を呼び戻し、ニューロリンカーを拾って公園から出て名前を呼ばれて戻ってきた彼女を先導しながら、最寄りの交番へ行き落し物として出しておいた。
家に帰ってきたころにはもう遅い時間だった。お母さんももう少しで帰ってくる頃だろう。
少し不機嫌になった彼女を見ながら何をするか考え
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2冊目
今日は微妙な天気になった。買い物に行くにもどこか腑に落ちない天気だったからか、僕はいつの間にかソファーベッドで寝てしまっていた。洗濯物を干していない!と返ってきたお袋には怒られた。
一日家を出ないでじーっとしていたからか、全身がボキボキと音を立てた。
テレビではおふくろがニュースを見ていた。いつも行く公園で地割れが発生したらしく、当分使えないらしい。専門家も首をかしげるその現象に「あまり外に行きなすなよ?」とお袋が言っていた、
こんな天気では何をする気も起きない。ニューロリンカーにいれておいた、この前リマスターが発売されたRPGで遊んで残りの時間を過ごす。こんな天気の中だ、外出する用事はなかった
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2冊目
今日はいい天気になった。今日の予定は特にないが、こんなにいい天気になったんだ。運動がテラ自転車に乗って公園に行かなければならない。ニューロリンカーがあることを確認し、天気がいいから上着も羽織る必要もないだろう。この季節にしては暖かい。
さっと自転車を下ろして調子を確かめ、ニューロリンカーと無線接続が完了したことを確認して外に出る。「ワクワク公園」を目的地に設定して画面に映る通りに自転車を走らせる。
八分ほど走らせると目的地が見えてくる。いつ見ても大きく、あのおんぼろ狭々「サンサン公園」とは比べ物にならない。
違和感を感じた、何かが足りないと直感が囁く。虫が頭上をぶんぶんと飛び回っているような感覚が離れていかない。頭を振ってそんな奇妙な感覚を頭から追っ払って何で遊ぼうか考えよう。
そんな感じで前もろくに見ずに歩いていると、何かにぶつかった。鳩に餌をやるじいさんだった。すぐに前を見ずに歩いていたためにぶつかってしまったことを言って頭を下げ、前を見る。
じいさんは気にした様子もなく「鳩が無事でよかった」とだけ述べて元の鳩への餌やりに戻っていった。ちょっと思ってたのと違った。
下げた頭をあげ公園の入り口近くに見えた警察の視線から逃れるようにして公園の奥の方に向かう。あそこにはよくわからない本みたいなものを置いてある、入場料無料の博物館のような建物があったはずだ。
彼は唐突に誰の視線も感じなくなった。あの辺りでは多くの人がいたにもかかわらず、このあたりには誰一人もいない。うっそうとした木々を抜けてちょっと走る。噴水と鏡のある小さな広場に出た。
そこに赤い、ところどころ何か黒い装飾が入ったニューロリンカーが落ちていた。
それを見て何を思ったか首に手を伸ばし
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