英仏召喚   作:Rommel

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今回の第10話は、2019年初投稿となります。
2019年も、「英仏召喚」を宜しくお願いします!


Chapter Ⅲ : 安定と平和
第11話 ―マイラスの訪英―


1941年4月5日午前10時

ロンドン、クロイドン空港―

 

ムー連邦の特使であるマイラスは、「イギリス」と云う国を訪れていた。

 

マイラスは朝にクワ・トイネ公国のマイハーク空港を出発し、航空機でロンドンへと向かっていた。

 

暫く飛行していると、陸が見えてきた。

 

「当機は間もなくロンドンのクロイドン空港に着陸いたします―」

 

機内放送が流れると、彼は窓の外に目を遣った。

 

「かなり大規模な都市だな―」

 

彼がそう考えていると、旅客機が着陸した。

 

タラップを降りると、イギリス側の迎えが来ていた。

 

「マイラス殿、お待ちしておりました。イギリス外務省のラルフ・パストンです。」

 

イギリス外務省の職員が握手を求める。

 

「ムー連邦外務特使のマイラスです。今回は訪問を快く承諾して下さり、ありがとうございました。」

 

と、マイラスが握手をした。

 

空港の外には、多くの自動車が停まっていた。

 

『自動車があるのか!かなり発展した国かも知れないな!』

 

マイラスの期待が高まる。

 

マイラスらを乗せた自動車は、1時間ほどかけ、中心街へと向かった。

 

 

中心街に入ると、自動車は大きな建物の前で止まった。

 

「マイラス殿、ここが今回ご宿泊頂く「リッツ・ロンドン」ホテルです。」

 

職員がそう言うと、ポーターが来て、荷物を運んでいった。

 

「立派なホテルですね。」

 

マイラスが呟いた。

 

「ロンドンでも5本の指に入るホテルです。満足して頂けることと思います。」

 

パストン氏が言う。

 

 

その後、マイラスらを乗せた車は、ロンドンの名所を訪れた。

 

特に大英博物館では、収蔵品の多さとその素晴らしさに感銘を受けた。

 

『技術だけでなく、文化面でも発展している、この国は一流国家かも知れないぞ!』

 

更にタワー・ブリッジでは、技術力の高さに驚いた。

 

『この国は我が国より技術が発展しいてるかもしれないな―』

 

マイラスはそう思いながら、翌日の会談に備えて、ホテルへと戻った。

 

 

翌4月6日午前10時

ロンドン、イギリス外務省庁舎―

 

ここ外務省庁舎では、ムー連邦特使・マイラスとイギリス外務大臣・イーデンの会談が行われていた。

 

「この度は会談を開くことを承諾して下さり、有難うございます。」

 

マイラスが握手を求める。

 

「いえいえ、我が国としても貴国との友好関係を築きたいと思っていましたので―」

 

イーデンがマイラスと握手をした。

 

「さて、単刀直入に申し上げます。我が国は貴国に大使館を開き、国交を締結したいと考えています。」

 

「成る程、一度国会で審議しなければなりませんが、恐らく上手くいくでしょう。我が国は貴国と同じ機械文明国ですから、親近感が湧くのですよ。」

 

「承諾有難うございます。こちらは国王陛下と連邦議長の親書です。」

 

「大切に頂戴します。親書などがありますと、審議も有利に進むものです―」

 

その後は国際情勢についての情報交換などをし、会議終了後は昼食会が開かれた。

 

昼食会ではイギリスならではの料理が出された。

 

特にその中でも、「フィッシュ・アンド・チップス」という、魚とジャガイモを揚げた料理は絶品だった。

 

こうして、初の会談は友好的に終わった。

 

 

その後マイラスは、イギリス一の工業都市であるマンチェスターや、北部のエジンバラ、南部のドーバーを訪れた。

 

マンチェスターでは、軍需工場を訪れた。そこで見た兵器の威力に、マイラスは驚いた。

 

『これらの兵器の殆どは、我が国と同等、いやそれ以上かもしれないな。パーパルディアの支援を受けていたロウリアでも負ける訳だ!』

 

マイラスはそう考えるのと同時に、この国が好戦的でなくて良かったと思ったのだった。

 

 

南部のドーバーでは、イギリス海軍の歓迎を受けた。

 

そこにある艦船も、マンチェスターで見た兵器と同じく、非常に進んだものだった。

 

艦船を見ていて、一つ気になった物があったので、技師に訊いてみる事にした。

 

「この「潜水艦」というのはどのように攻撃するのですか?」

 

彼が訊くと、技師はこう答えた。

 

「海中に潜って魚雷と云う物を発射し、敵の船底に損害を与えるのですよ―」

 

マイラスはその「魚雷」と云う物を始めて訊いたので、中々想像が付かなかったのだが、推進していって爆発するものだと聞き、幾らか想像が付くようになった。

 

『これは凄いな!我が国でも実用化したいところだな―』

 

彼はそう考えると、報告書をまとめる為、ロンドンへと戻ったのだった。

 

 

マイラスがロンドンに戻ると、イギリス外務省の使者が来た。

 

要件は、大使館開設の許可が出たと云う物だった。

 

彼はその報告を受けると、報告文の作成に取り掛かったのだった―

 

 

1941年4月20日(中央暦1640年2月9日)

ロンドン・旧駐英アメリカ大使館―

 

この日、旧駐英アメリカ大使館はムー連邦の大使館となった。

 

初代大使はマイラス氏が就任、イギリスとムー連邦の国交が締結されたのだった―




今回はムー連邦がイギリスとの国交を締結するまでを書きました。
コメントや評価、お気に入り登録も沢山頂いています、皆さん、ありがとうございます!


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