楽しみにしてくださった方、お待たせ致しました。
1940年11月20日早朝
ロンドン・
「首相!首相!戦争省から緊急連絡です!」
チャーチルの秘書が大急ぎで紙切れを持ってやって来た。
「何事かね?」
チャーチルはそう訊くと、
「おお!
チャーチルはそう言うと、戦争省に向かう為、準備を始めた。
中央暦1639年9月12日
ロウリア王国首都、ジン・ハーク―
イギリスはロウリアとの戦争が始まると、諜報員をロウリアに潜入させていた。
そんな中、海軍基地に潜入した班から、連絡が入った。
「こちらアシュトン、何か見つかったか?」
「こちらローウェル、海軍の作戦計画書を入手したぞ!」
「おお!よくやった!直ぐカメラを持ってきてくれ。」
「了解!待ち合わせ場所は"獅子の巣"だ。頼んだぞ!」
「
翌9月13日午前10時(11月21日)
ロンドン・海軍本部―
ここ海軍本部では、MI6からの情報を受け、ロウリア艦隊撃滅作戦を練っていた。
「作戦に参加する艦船・航空機は以下の通りです。」
と、ライオネル・コール中佐がパウンド元帥に言った。
資料にはこう書いてあった。
空母「イラストリアス」
戦艦「キング・ジョージ5世」
「プリンス・オブ・ウェールズ」
重巡洋艦「エクセター」
軽巡洋艦「ベルファスト」
「フィービ」
駆逐艦「メンディップ」
「ガース」
「ハンブルドン」
潜水艦「ソードフィッシュ」
「ヘクター」
「ハミルトン」
艦上戦闘機「シーファイア」50機
パウンド元帥は資料を見ると、作戦許可を出した。
その日の午後
ホワイトホール・戦争省―
エジェイ防衛戦に勝利したイギリス軍は、ロウリアに対する大規模攻勢を計画していた。
そんな中、チャーチル首相が、将校達を労いに来ていた。
「将校諸君、エジェイ防衛ご苦労だった。しかし、戦いが終わったわけでは無い。クワトイネとクイラの国民、そしてイギリスの運命が、この戦争に懸かっている。まだ忙しい日々が続くと思うが、イギリスとその友人の為、頑張って貰いたい。勝利するのは、我々であると、私は信じている!」
チャーチルは演説を終えると、勝利のVサインを掲げた。
演説を終えたチャーチルの元に、海軍の若い将校が来た。
「チャーチル閣下、パウンド元帥が―」
「分かった。直ぐ向かおう。」
チャーチルはそう言うと海軍本部に向かった。
10分後
ロンドン・海軍本部―
「チャーチル閣下、お待ちしておりましたぞ。」
と、海軍卿のパウンド元帥が出迎えた。
「パウンド元帥、如何されましたので?」
チャーチルが訊いた。
「まずこちらをご覧ください。」
パウンドの部下がそう言うと、作戦計画の資料を渡した。
チャーチルは説明を訊くと、作戦を許可した。
「閣下、作戦名は如何しますか?」
パウンドが訊いた。
「そうだな―」
「
こうして、シャチ作戦にゴーサインが出されたのであった―
9月14日午前6時
マイハーク沖・ロウリア無敵艦隊、旗艦「ハーク・ロウリア」艦上―
4400隻から成る大艦隊、「無敵艦隊」の司令官、シャークン提督は、副官からワイバーン隊の偵察結果を訊いていた。
「敵は全く居ないじゃないか、余裕だな。」
シャークン提督がそう笑っていると、突然ワイバーン隊から緊急連絡が入った。
「こちらワイバーン隊である!敵艦5隻発見!更に敵の鉄竜も確認!現在攻撃されて―」
通信はそこで途絶えた。
「何っ!?敵の鉄竜だと!?」
そのやり取りを聞いていたシャークン提督が驚く。
「おそらくイギリス艦隊でしょう。しかし、数も少ない模様。我らの敵では無いかと―」
副官がそう言った。
しかし、その考えは直ぐに破られることになった。
ズドォォン!
「何だ!?今の爆音は!」
シャークンが音のした方を見ると、船が真っ二つになり、燃えながら沈んでいった。
「なっ!?」
ズドォォン!ドォォォン!
彼が驚いている間にも、次々に船が沈められていった。
「何事だ!?敵は魔法でも使っているのか!?」
ゴォォォォォォ
爆音だけでなく、轟音も聞こえてきた。
「ん?」
タタタタタタタタッ
「拙い!敵の鉄竜が来たぞ!!」
「回避行動を取れ!」
彼は咄嗟に命令を出した。
しかし、多くの船のマストが、イギリス軍のシーファイアによって使い物にならない状態にされた為、動く事が出来なくなってしまっていた。
「5番艦、マスト破損!」
「8番艦もマストが破損した!」
各艦から次々にマスト破損の連絡が入った。
更に追い打ちをかけるように、イギリス軍の戦艦が向かってきた。
「イギリスの戦艦か― まるで化け物じゃないか!」
彼は全艦に反撃命令を出した。
しかし、バリスタが敵の堅い装甲に効く筈も無く(そもそも矢が届いてすらいなかった)、イギリス軍の砲撃を受け、次々に沈められていった。
ズドォォォォン!
ズドドォォォォォン!
「このままでは全滅してしまう―」
彼は魔信を取ると、指令を出した。
「こちらシャークンだ。全艦撤退せよ!」
彼が命令を出したその瞬間、イギリス軍の砲弾が「ハーク・ロウリア」に命中した。
一方、「キング・ジョージ5世」艦上―
燃えながら沈んでゆく敵の旗艦を、総司令官アンドルー・カニンガム元帥が双眼鏡で眺めていた。
「無敵艦隊も呆気無かったな―」
彼はそう言うと、指令を出した。
「こちらカニンガム、敵艦隊を追撃せよ!」
その後も海戦は1時間ほど続き、日がすっかり昇る頃には、敵艦隊のほとんどが海の藻屑と化していた―
ロウリア海軍は、この海戦での敗北で再起不能になったのだった―
シャークン提督は、イギリス軍の駆逐艦に救出され、捕虜となった。
こうして、シャチ作戦は、大成功に終わったのだった―
同刻
ロンドン・海軍本部―
イギリス首相チャーチルは、海戦が始まったという連絡を受け、固唾を呑んで報告通信を聞いていた。
すると、通信が入った。
「こちら"キング・ジョージ5世"、ロウリアの無敵艦隊を撃滅しました!敵旗艦、"ハーク・ロウリア"含め、4400隻中4120隻を撃沈、276隻を拿捕しました!」
通信が終わると、海軍本部は歓喜に包まれた。
「素晴らしい!」
「これでロウリアも終わりだ!」
そう言った声が、次々に挙がったのだった―
そして、チャーチルが演説を始めた。
「将校諸君、本当に良くやってくれた!この勝利は、全てのイギリス国民やクワトイネ、クイラの国民に、希望を与えるだろう!さあ、共に解放を進めようではないか!」
演説が終わると、拍手と歓声が起きた。
そして、チャーチルが勝利のVサインを掲げると、拍手と歓声が一段と大きくなったのだった―
遂にイギリス海軍が活躍しました!
次回はいよいよ陸の決戦が始まります!
コメントも頂いています。ありがとうございます!
※11月は結構忙しくなりそうですので、大分投稿が空いてしまいそうです。ご了承下さい。