なんだこの白いだけの世界は?
俺はやっと死ねたのか?
やっと解放されたのか?
クソみたいなあの現実から。
回想
俺の家は母一人の母子家庭で兄が一人いた。
母は一人で俺と兄を仕事をしながら家事をして、精一杯育ててくれた。愛情もしっかり注いでくれた。
兄は俺と違い頭が良かった。地元で有名な高校を卒業し大学にも行って公務員になった。俺ともよく遊んでくれて楽しかったのを覚えてる。
こんな立派な家族が俺にはいたが、俺はダメダメだった。
頭は良くなく、運動も普通ぐらいしかできず、地元で悪い意味で有名な高校に進学した。だけど母に楽して欲しいと思い大学進学を目指して頑張った。でも落ちてしまった。母と兄は励ましてくれたがそんな慰めが辛かった。心に余裕がなかったその時の俺は二人に
「心にもないこと言うんじゃねぇ!どうせ心の中で馬鹿にしてだろふざけんな!」
ような事を言ってしまった。俺は怖くなって部屋に逃げ込んだ。
それから母と兄がいろいろ慰めの言葉を言ってくれていたようだが、俺は無視して部屋から出なかった。出る気もなかった、飯は持ってきてくれたし他の事は二人がいないときにできた。
しかし、そんな生活も一週間で終わった。母と兄が事故でしんだのだ。俺は慌てて服に着替え警察署に急いだ。
冷たくなった母と兄の体、俺はもう泣き喚く歳でもないのに警察の人に話かけられるまで泣き続けた。
警察の人は母の最後の言葉を聞くことができたらしく、教えてくれた。それは、「ゴメンね」だった。
それを聞いて俺は警察署を飛び出した、ものすごい後悔に駆られたのだ。俺は出来る限り走り続けた。その間俺はどうして母と兄が死ななければならなかったのか、死ぬなら俺がよかったのに。
気づいたら近くに大きな廃墟が見えた。俺は迷わず廃墟に入っていった。1番高いところについて俺は
「母さん、兄さん、ごめん。こんな糞な世界辛すぎる。」
そうつぶやいて飛び降りた。
回想終了
俺は死んだのか?
(その通りだ)
俺は声に出していない言葉への返答驚きつつ
「誰だ‼︎」
(うるさい、しゃべるな)
そう聞こえた後、一瞬白い世界が光ったと思ったら声が出なくなっていた。
「⁉︎」
(そうそのまま静かにしていろ。私はお前達人間が神と言っている世界のシステムだ。あまり時間をかけたくないから手短に言う。
お前にはある世界に転生してもらう。そこで本来無かった世界の歪みを正してもらう。心配さなくとも力とその使い方は教えてやる。
ちなみに拒否権はない)
ふざけんな!俺はもう生きたくない!
(お前は母と兄の命を背負う責任がある、あまったれるでない。)
責任....
わかった行ってやる、俺は母さんと兄さんの分もいきてやる!
(決意したのは結構。では力をやろう。)
また一瞬光ると俺の手には、変なベルトと時計があった。
(大切な仲間の仇を取るために力を振るった仮面ライダーゲイツの力だ。それと歪みを元に戻すと新たな力が手に入る。それにタイムマジーンもやろう。使い方は、ほれ)
頭が一瞬痛くなると知らない知識が頭に入ってきた。
(これでいいだろう。ではいけ黒木翔よ)
俺は、クラっと感じると目の前が真っ暗になっていき、意識が途切れた。
どうだったでしょうか。まだプロローグなので寛大な心で見守っていただけると有難いです。
感想なども頂けると嬉しい幸いです。