リリカル・ゲイツ   作:仮面ライダーゲイツ

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今回は少し短めです。


スポーツは観るよりやる派

side翔

 

アナザーライダーとの戦闘の終盤、後トドメを刺すだけというのに偶然アナザーライダーが手にしていたジュエルシードを使い、アナザーは巨大な樹木と化し成長を続けながらふとい根を複数振り回しながら暴れていた。そして、樹木の天辺に近い幹に上半身だけが出ているアナザーライダーがいる確認できた。まずは結界を張る。

 

アーマータイム!ウィザード!

 

赤い宝石を模した仮面でローブを装備した鎧が目の前に現れる。

 

「さぁ、ショウタイムの始まりだ!」

 

俺のセリフがトリガーとなり鎧が分裂し俺の身体に装着される。

 

バリアフィールド!プリーズ!

 

ジクウドライバーから魔法名が発せられ結界が発動される。さてどうするかとアナザーライダー(樹木)に向き直る。

 

「おーい!翔!助太刀に来たぜ!」

 

「私達も手伝いなの!」

 

鍵となのはも変身した姿で現れた。これならやれるか?俺は鍵となのはに分かりやすく簡潔に事情を説明した。そしたら、なのはが

 

「あの木を吹き飛ばせばいいの?なら、私多分できるよ?時間が5分くらいチャージに必要だけど。」

 

「本当か!?なら、頼む。なのはがチャージしている間、俺と鍵であいつの気を引いて時間を稼ぐぞ。生半可な攻撃はすぐ再生されるから気をつけろよ。では、いくぞ!」

 

「嗚呼!」

 

俺と鍵はアナザーライダーに向かって走り出した。

 

ジガンザックス!YOU!ME!

 

ジガンザックスを弓モードにしてウィザードライドウォッチの力も上乗せして炎の矢として打ち出す。

 

当たった箇所がドン!と爆発し、燃やして再生を阻害する。

 

「ガァー!?」

 

アナザーライダーが悲鳴をあげて根による攻撃が激しくなった。効果はあるようで安心した。根を燃やしたり躱したりしながらいると、鍵が意気込みを大声で言い、見たことのない白いライドウォッチを起動した。

 

「翔には負けてらんないぜ!あいつは信用できないけど使える物は使わせてもらうか!」

 

フォーゼ!

 

「いくぜ!」

 

アーマータイム!フォーゼ!

 

鍵の前に現れたのはミサイルだった。いや、ロケットか?鍵はそのロケットに蹴りを入れるとロケットが分離して装着された。手にロケットを1つずつ装備した米のような形をした姿だった。

 

「おりゃ〜!」

 

手のロケットが着火したと思ったら鍵が飛び上がりアナザーライダーに向かって突進していった。根による妨害が途中あるが躱さず突進で突き破り続け遂にはアナザーライダー本体にまで辿り着き幹に突撃をして穴を開けていた。しかし、どうやら鍵が狙ってやっているわけではなく先程から、「と、止まらねぇー!誰か止めて!」とか「痛い!痛い!頭がタンコブだらけになるー!」とか聞こえてくる。俺は、その光景を見て自然に頭を抑えて溜息をついた。

 

鍵がこうして遊んでいる間になのはから「いつでも撃てるよー!」と聞こえて来た。退避しようとするが鍵を置いていくとなのはが撃てないなと思い、爆走している鍵に向けてジガンザックスの矢を放ち撃墜し、落ちたところを拾って共に退避する。

 

俺たちが退避した後に、直ぐ桃色の太い光線が放たれアナザーライダーを桃色で包み込んだ。樹木が消滅していく中、アナザーライダーが脱出しているのが見えた。

 

「さらっと逃げてんじゃねぇよ!逃すか!」

 

ジクウドライバーについているゲイツライドウォッチとウィザードライドウォッチのスイッチを入れドライバーを1回転させる。

 

フィニッシュタイム!

 

俺は天高く飛び上がりキックの構えを取る。足の裏に赤い巨大な魔法陣が展開される。俺はその魔法陣を通り炎を纏いながらライダーキックを放つ。

 

タイムバースト!

 

ライダーキックはアナザーライダーに見事命中し、身体全体が炎に包まれた。

 

「我が一生。戦いだけだったが、悔いなし!」

 

その一言を残し爆散した。地上に降り立った俺は目の前に落ちて来たライドウォッチをキャッチして懐にしまった。なのはと鍵がいる方へと歩いていると何か硬く変な形をした物を踏んだ。拾ってみると、なんともう1つライドウォッチがあった。なぜここに?と疑問もあったが疲れたから休みたかったため気にせず帰った。

 

すずか達と合流したら、アリサから小言を言われたが何も覚えていない。もう、サッカー観戦なんて懲り懲りだ。やっぱり、スポーツは観るものじゃなくてやるものだ。

 

side翔end

 

 

side哀れな転生者

 

ヒッヒヒッヒー!サッカーのグランドの近くで巨大な木が発生したということはあそこになのはがいることは間違いない!

 

早速行ってこの仮面ライダードライブの力を使ってなのはを俺の物に!

 

おっとそろそろ変身しておくか?確か、ここのスイッチを押すんだっけ?お、押すぜ!?いっせーのーせーで!

 

俺がウォッチのボタンを押そうとした時、木を貫通して俺に向かってくる桃色の光が見えた。その光に包まれた瞬間、俺の意識と同時に2度目の命も消え去った。

 

side哀れな転生者end

 




哀れ仮面ライダードライブの転生者笑

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