side翔
なのはとはあれからちゃんと友達になることができた。
家が近所だと知ると毎日のように遊びに誘いに来るようになった。
余程友達が出来て嬉しかったらしい。
よく二次創作物で女の子と友達なった転生者を見るが、思いのほか辛いものがあった。
遊ぶものとしてトランプや鬼ごっこなどをしたがやはり女の子だからか、おままごとをよくやりたがった。
体は子供でも中身は大人なので精神的に辛いものがあった。
さらに親バカな士郎さんやシスコンの恭弥さんがなのはと遊ぶ俺を微笑ましく見ていた。
ただ恭弥さんはそれは見た目だけで目が笑っていなかった。
なのはに手を出したらわかってんだろうな?脅と語っていた。
遊んでいる間汗が出まくってなのはに風邪?と心配された。
そうしたらさらに俺を凝視してきた。
いや、どうしろっていうんだ。
それから数年経ち小学校入学をする年に俺はなのはと同じ私立聖祥大付属小学校に入学することになった。
神様が入学手続きをやっておいてくれたらしく面倒はなかった。
なのはと同じクラスになった。
なのはは俺以外の友達を作れてホッとした。
ただ、なのは文系科目苦手だからって俺に教わりにくるのはやめてくれ。国語は本を読むぐらいしか、社会科目は暗記だから自分の努力しか解決方法がないんだ。諦めてくれ。
小学校では、なのはとは別のクラスになってしまった。
なのはが落ち込んでいるようだったが、別にすぐ会えるだろ。別の学校になった訳ではないんだから。と言ったら、「そっか!」と言った。
気づいていなかったのか、やっぱりなのはドジっ子ってやつなのかと思った。
それから二週間後くらいになのはには二人の仲のいい女の子の友達が出来たらしい。
1人目は金髪のツンデレ、アリサ・バニングス。
2人目は紫っぽい黒髪の優しさ子、月村すずか。
出来たきっかけはアリサがすずかのカチューシャを取って、すずかが泣いているところになのはが入って行ってアリサの頬を叩いて、注意して、そこから喧嘩して結果的に友達になったらしい。
なのははジャンプの世界の住人らしい。
ここ数年アナザーライダーが出てこないのが平和でいいが逆に不安になってしまった。
なのでせっかくタイムマジーンというタイムマシーンがあるのだから未来に行って何か怪しい出来事が近いうちにないのかを調べてこようと思い、大人の姿になってタイムマジーンに乗り込んだ。
時間の道を普通に進んでいると、突然時間の道が嵐のように荒れて、
タイムマジーンが制御不能になった。
前後左右、斜め、上下に揺さぶられた。
「なんなんだ!これは!?」
1分ほどこの状態が続くと誰かに導かれるようにタイムマジーンが進み。どこかの時代に着いた。
「なんなんだ?ここは?」
そこは周り一面が砂漠化し植物による緑が無く、町があったと思わしき場所には廃墟が広がっている荒れた世界だったら。
いや、よく見ると1人、廃墟の道に立っている人物がいる。
全体的に黒だか所々に金色の装飾がされたスーツをまとった、1人の男だった。いや、あのスーツは仮面ライダーだ。
「久しいな。翔よ。」
俺がいろいろ考えていると、あの仮面ライダーが年老いたおじさんのような低い声で話しかけて来た。俺の名前を呼んで。
俺の名前?なんで俺の名前を知っている!?
俺はタイムマジーンを着陸させ降りた。
「お前は何者だ。なぜ俺の名前を知っている!?」
「ふむ、これを見せればわかるな。」
俺が聞くとアイツは1つのライドウォッチを手に取り見せてきた。
俺が持っていないウォッチだった。俺が何も反応しないのを見て、
「これを見て分からないだと、なるほどお前は俺と出会う前の翔か。
アイツは変身魔法が使えたな。なら、今はこうと名乗っておこう。
私は、この世界を滅ぼした最高最善の魔王だ。」
「お前が世界を滅ぼした魔王だと!?なら、なぜ俺のことを知っているのかは知らないが!お前は危険だ。ここで倒す!変身!」
ライダータイムッ!
仮面ライダーゲイツ!
「ウォォォーー!」
俺は変身して殴りかかった。ドンと俺の右の拳が奴の胸に当たったが奴はビクともしなかった。
俺が驚き一瞬固まっていると、奴が腕をただ振り上げてきた。
俺がそれを躱すとドン!っと音が鳴り大気が震え奴の腕から風が強く噴き出し俺を吹き飛ばした。
俺は直ぐに態勢を立て直し、再び奴に突撃してラッシュを打ち込み続けた。
奴は避けもせずただくらい続けていた。
俺は効かないとわかり後退した。
俺は、ブレイブライドウォッチとジカンザックス取り出しウォッチをはめ込んだ。
それを見たアイツは1つのウォッチを取り出した。
そのウォッチはエグゼイドライドウォッチだった。
「なんで、お前がそのウォッチを持ってんだ!?答えろ!」
「なるほど、それは私がお前が言う未来で高町なのはを殺したからだ。」
「覚悟しろ!オォォォーー!」
フィニッシュタイム!
ブレイブザックリカッティング!
青い斬撃を奴にはなった。
アイツはエグゼイドウォッチを起動するとピンク色の光線を放ってきた。それは、青い斬撃を打ち消し俺を吹き飛ばした。
そこで、俺の意識が途絶えた。
意識が戻ったのは2時間後だった。頰に生暖かいものを感じたからだ。
身体中が痛む中、目を開けると廃墟のビルに突っ込んでいた。
生暖かったものは桃色の子供のダックスフント?らしき犬が俺の頬を舐めていたのだった。
ピンク色なんで違和感しかないが未来ならありかと無理矢理納得した。
こんな世界でも精一杯生きている生物もいるんだなと少し感動した。
ウィザードウォッチを使って自分にベホマをかけて体を治療した。
そして、ピンク色の犬の方に向いて、
「ありがとう、助かった。唐突だが一緒に来ないか?」
と聞くと、ワン!と元気よく鳴いたので了承したと判断してその子を抱き抱えてジクウマジーンに乗り込んで現代に戻った。
絶対にこんな未来にはさせない!奴が強くなる前に殺してやる!
と心に誓いながら。
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