YD病の教師とDYな生徒   作:天導 優

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他の話もまだ完結していませんがアイディアが浮かんだので投稿させてもらいます。
誤字、脱字が有れば教えて下さい。


0限目 天才少年

主人公side

いつの頃からだろうか?。勉学がつまらないと思うようになったのは。

俺は1冊のライトノベルの表紙を見ながらそう思っていた。

このライトノベルに出てくる会長に言わせればつまらなくなったのは世の中ではなく自分自身がつまらなくなったとのことらしい。

俺がそのライトノベルを本棚に納めると俺の双子の妹、望夜(のえる)がやって来た。

「お兄ちゃん、やっぱり前の高校、辞めたの?」

「ああ、つまらなかったからな」

すると望夜は鞄から1つの紙を見せてきた。

「だったらさ、私と同じ高校に通う?」

「お前の高校って確か銀杏学園だったか。確か偏差値が高い学校だったな。まぁ、受けてみるよ。予定があるから、行くのは明日の9時位になるって校長か理事長に伝えといてくれ」

「うん、分かった」

 

望夜side

私には双子のお兄ちゃん、朔夜(さくや)がいる。昔からお兄ちゃんは完璧だった。

勉強も運動も得意だった。だけどお兄ちゃんは中学の頃から学校に通わなくなった。

理由は2つ。1つは学校がお兄ちゃんの知能について来れない事。

そしてもう1つは、教師を殴った事だ。

だが、これは冤罪だった。

後で分かった事だがこの教師は自分の経歴、及びに親のコネを使い、生徒に手を出すような人だった。

当然この事は裁判になり、この教師は証拠不充分、及びにここでも親のコネを使い逃れようとした。

けどお兄ちゃんはそれを覆し、その教師の証拠を叩きつけた。それを見てその教師は消去したはず等と口に出してしまった。

それを期に自身の経歴は親の脛をかじり、金品を使った賄賂で得た、出鱈目な証拠だと分かった。

更には手を出された生徒達の赤ん坊のDNAがその教師の物とも当てはまった為、解雇処分、及びに教師免許を含むあらゆる権利を剥奪された。

だがそれで終わる筈もなくその男は残された親のコネを使うつもりでいた。

けどそれさえもお兄ちゃんは封じた。

この事を既にその男の両親に報告しており、親子の縁を勘当させられていた。

犯人となった男の両親はせめての物として産まれた子供たちを養子として引き取ったらしい。

裁判の結果、その男は15年の刑期を与えられた。

その事件解決はお兄ちゃんが中学を退学させられてから1か月後だった。

これを知った校長は私の両親とお兄ちゃんに謝罪し、中学に戻って来るように頼みに来た。

理由としてはお兄ちゃんがいた頃は学校のテストの平均点が常に90点前後だった物がお兄ちゃんの退学後に行われたテスト結果が平均点が大きく下がり1つのクラスで赤点を採る人が続出しだしたからだ。

これにもお兄ちゃんの影響が出ており、お兄ちゃんが一人一人の特徴を見抜き、勉強を教えていたからだ。

だけどお兄ちゃんは勿論、私やお父さん達が復学をさせる事はなかった。

その中学は来年で閉校になる。

当然だと思っても仕方ない。無実の生徒を退学にし、賄賂やハラスメントを行っていた男がいた学校に通わせようって思う親がいるはずもない。

そんな事よりも私はまたお兄ちゃんと一緒に学校に通える事を楽しみにしながら眠りについた。




原作キャラとは次話で邂逅します。

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