元鉄道運転士が転生して提督と運転所長を兼任する話 作:志威磨
『元鉄道運転士が転生して提督と運転所長を兼任する話』の第二話になります。
第一話の投稿後、同じ学校に通う良識あるオタクに見て貰った結果、艦これのキャラが登場しないのに原作欄が艦これになってるのはマズイのでは?とのご指摘をいただき、私としても確かにそれはマズイと気付かされたので、艦これのキャラが登場するまでは原作欄をオリジナル作品にして投稿していくことにしました。
この作品に対してご意見 要望などございましたら感想欄にて是非申し付けくださいお願い致します。
前回、主人公の相模 風雅がお亡くなりになる 転生モノあるあるな流れで終了しましたが今回はそんな相模が目覚めるシーンからスタートします。
目覚めたは良いものの彼の理解を超える出来事が続いて、彼の頭の中は疑問で埋め尽くされます。
今回も艦これのキャラは出てきません、ごめんなさい。
それでは第二話どうぞご覧ください。
とある場所にて
相模「ウ-ン(寝言)」
妖精「サガミサン!」
相模「ン-、オレニ ウンテン カワレ(寝言)」
妖精「オキテ!オキテ!」
相模「ン-…ん?」
妖精「シギョウジカンダヨ!」
ガバッ
妖精「ヤットオキタネ」
相模「んー?妖精さん? アレ?俺死んだんじゃ?ここは?何処?」
妖精「ココハ チンジュフ ッテトコダヨ!」
相模「ちんじゅふ?」
妖精「カイグンノ キチミタイナ トコダヨ」
相模「あぁ鎮守府ね、それなら少しだけど聞いたことならあるよ。旧日本海軍の施設だよね?…ん? なんで俺らがそんな大昔の施設に居るの?タイムスリップでもしたの?」
妖精「オニイサン スルドイネ!タイムスリップハ アッテルヨ ダケドカコニモドッタンジャナイノ」
相模「戻ったんじゃ無いなら俺は理解不能だよ。まさか未来に鎮守府があるわけでも無いし。」
妖精「ミライダヨ!」
相模「⁉︎まさか…そんなわけ」
妖精「ホントダヨ!」
相模「うーん 受け入れるしか無いのか?」キョロキョロ
相模が周りを見渡すと、彼の頭の中にはすぐに次の疑問が浮かんできた
なぜなら未来には居ないはずのあるモノが見えたからである。
相模「113?ウソだろ⁉︎」
彼が目を向けた先には丸ライトで緑とオレンジ色が目立つ電車が停まっている。そしてその車両の前にはグレーのスカートにオレンジ色のセーターの上からダークグリーンのコートを身につけた黒髪でロングストレートの女性がこちらを見つめていた。
???「あら?」
相模「?????????」
相模が目の前で起きていることを理解しきれずにいると、電車の前に居た女性がこちらへ向かって来る。
???「さ…相模…くん?」
相模「へ?なんで俺の名前を?」
???「やっぱり相模くんだ!久しぶり〜。私のこと覚えてない?」
相模「?いや覚えているもなにも、初対面ですよね?」
???「え〜?一緒にお仕事してたじゃない」
相模「え?仕事仲間?覚えがないんだけど。」
???「やっぱりこの姿だと分からないよね〜。私は元日本国有鉄道所属、解体される前まではJ○東海に所属してた。近郊型電車113系よ。」
相模「113?どう言うこと?あなたが113系なの?」
113「正確には後ろにある113系の魂が擬人化した存在かな?」
相模「魂が擬人化?」
113「うん!妖精さんの力で擬人化して貰ったんだよ〜。」
相模「妖精さんそんなことできるの⁉︎」
妖精「エッヘン!」
113「妖精さんは乗り物に宿る魂を擬人化させることができるんだよ。」
相模「凄いな妖精さん。…ん?車両の魂が擬人化したことは理解できたけど。なんで車体が残ってるの?解体されたんだよね?」
113「それなんだけど、妖精さんは解体された車体を再生することもできるんだよ。」
相模「妖精さん何者?」
妖精「(ドヤァ)」
相模「あれ?もしかして俺が今生きてるのも妖精さんのお陰?」
妖精「ソウダヨ! テンセイ サセタノ」
相模「ありがとう、沢山お礼しないとね。」
妖精「エヘヘ-」
相模「そういえば、どうして113系は俺のこと分かったの?最後に乗務してから俺は年も経って見た目が大分変わってしまったと思うんだけど。」
113「?相模くん転生してから自分の姿を一度も見てないの?」
相模「え?うん見てないけど。」
妖精「ハイ!コレ」つ(鏡)
相模「ありがとう…⁉︎」
相模は鏡で自分の姿を見て驚愕した。なんと20代の姿に戻っていたのである。
相模「コレも妖精さんが?凄い何でもできるね。」
妖精「ビックリシタ?」
相模「うん、めっちゃビックリだよ。そしてとても動きやすいね。やっぱり若いっていいな。」
妖精「カラダハ ワカイホウガイイデショ?」
相模「うん、前の年老いた体は重いもの持つのも大変だったからコレは助かるよ、何から何まで気を使ってくれてありがとうね妖精さん。」
妖精「サガミサンノ タメナラ チカラヲ オシマナイヨ!」
相模「何でそこまで俺の為に尽くしてくれるの?」
妖精「サガミサンハ キカイノコトヲ ヨク ハアクシテイテ キカイノ アツカイガトッテモウマイカラ キカイニ ヤドル タチバトシテハ ウレシイ ソンザイ ダカラ」
相模「機械の扱い上手い人ってそんなに嬉しいの?」
妖精「ブヒンガアマリ ショウモウ シナクテ コウカンスル ブヒンヲ スクナクデキルシ キカイノ ジュミョウモ ノビルカラネ」
113「あ〜確かに相模くんは優しい運転をするよね。」
相模「そんなに運転良かったの?」
113「そりゃ運転初心者の頃や回復運転とかで急がなくちゃいけない時はムチャしてる時もあったけど普段の運転はとても良かったし、他の車両達の間でも相模くんの運転は高評価だったのよ。」
相模「そうなんだ、なんか照れるな。」
相模「そうだ妖精さん、さっき未来にタイムスリップしたって話だけど 僕が死んだ年からどれくらい経ってるの?」
妖精「60ネンクライダヨ」
相模「60年⁉︎なんでまたそんな先の時代に連れてきたの?」
妖精「ジツハネ…」
〜続く〜
閲覧頂きありがとうございます。
目が覚めたら、未来にタイムスリップしてるわ 解体されたはずの車両が居るわ その車両が擬人化してるわ 体が若返ってるわ 妖精さん万能過ぎるわ と頭の処理が追いつかない出来事に囲まれる中で、なんとか理解しようと頑張る相模さん。
次回はやっと、鎮守府が存在してることに触れることになるかもしれません。
早めに投稿できるように頑張ります。
それではまた次回お会いしましょう。
閲覧ありがとうございました。