〜ラバウル近海〜
「こちら零水偵。貴官らの所属を答えろ」
「こちら特務第三艦隊。セイレーンの艦載機から空襲を受けている。ラバウルに一時退避させて欲しい」
「こちら零水偵から司令部へ、友軍の艦隊が退避させて欲しいと…了解。こちら零水偵から特務第三艦隊へ、許可が下りた。補給物資も用意しておくとの事だ」
「こちら特務第三艦隊、感謝する」
「さあ聞こえたなお前ら。全速力でラバウルに行くぞ!」
「「了解」」
「ヨークタウン、艦載機の収容を急いでくれ」
「分かりました」
「にしてもセイレーンのやつもしつこいな…しつこい女は嫌われるぞ」
「指揮官にゾッコンなんじゃない?」
「ホーネット君よ…あんなのにモテたくない。死んでもやだ」
「翔鶴から指揮官へ、前方に戦闘機!友軍です」
「ふー…助かった」
零戦がセイレーンの艦載機と空中戦になる…次の瞬間、次々とセイレーンの艦載機が火を噴いて落ちていく。
「汚ねぇ花火だぜ…にしても流石ラバウル航空隊、練度が違うな」
「私たちも横須賀に帰投したら訓練しないとな」
「…だな」
ラバウルに到着したあと、ラバウルの司令官にお礼を言うことにした。
「補給物資まで用意してくれてありがとうございます」
「いや、いいんだ。君達が珊瑚海の米艦隊を追い払ってくれたおかげでここら辺に爆撃機が来なくなったからな…これくらいはしてやらないと」
「では、私たちはそろそろ行きます…今度何かあったら是非私たちに連絡してください。必ず駆けつけます」
「そうならないといいが…まぁそうなったら頼りにするよ」
「全艦、敬礼!」
こうして我々のMO作戦は本当に終わった。
1942年 6/1 横須賀基地
「全員集まったか?」
第三艦隊全員を集めた。次の作戦の説明をするためだ。
「揃いました」
綾波が答える
「よし、6/5から新たな作戦が開始する…その作戦名はAL作戦だ」
皆がざわつき始める。
「…気持ちは分かる。君達は知ってるからな…この作戦の最後を」
ミッドウェー海戦。俺の前世では日本軍の空母4隻、巡洋艦1隻を失った。しかし、この世界では違う。
「この作戦はユニオンのミッドウェー島を空襲し、ミッドウェー島を占領するのが目的。重桜の1、2航戦の空母4隻を主力だ…というのが表向きの理由だ。1、2航戦がミッドウェーを空襲しているうちに我々特務第三艦隊がユニオン本土、マンハッタンの原爆工場を破壊する…これが本当の目的だ」
「指揮官、質問です」
「瑞鶴、発言を許可する」
「原爆って何?」
ああ、そうか。知らないのか。旧日本軍の子たちは。
「原爆…原子爆弾はユニオンの新型爆弾で、1発で一都市を破壊するほどの威力がある…さらに放射線というものにより爆発後も人に被害を与える…ヤバイ爆弾だ」
「じゃあこれをなんとしても破壊しないとね」
「…そうだな。マンハッタンまでの航路は、ヨークタウンとエンタープライズ、ホーネットの3艦が教えてくれる…全艦、出撃準備」