〝花音に弟がいた〟
物語の都合上、これからオリキャラがたくさん?出ます。
こ、今回の話はひ、必要なんだ(白目)
次話は真面目な回です
高校に進学した。
入学時って不安にならないか?中学校はまだ小学生の友達がいたからいい。公立だし、中学受験して私立に行くなんて事がなければ同級生の半数以上は同じ公立中学校へ行くから。
中学校では小学校と変わらず友達関係が続き、違う小学校からの新しく友達が加わる。
しかし、それが高校となると話は別である。
1からスタートすると言っても過言ではないだろう。中学校で友達関係や環境が途中から始まっていたものが高校ではリセットされるのだ。
同じ高校へ進学する人もいるだろうが一学年30〜40人みたいな少人数の学校でない限り、同じ中学校だとしても全員が全員が知り合い・友達というのはありえない。
つまり・・・
第一印象 大事!
第一印象を悪くすると終わる・・・・・というのは冗談で第一印象が良ければ馴染みやすいし、人受けが良くなる。
まあ、不安だったけど友達できた。
フッ、コミュ力には自信があるんでな。
自分から話しかけることが大事だ。とても大事。
出席番号順で自分は戸山の「と」だから少し後ろの方だ。前の塚山と後ろの西岡とすぐに打ち解けた。くんはどうしたって?くん付けなどいらん。同級生だし。
そんな感じで入学と友達作りは無事に終了した。
高校入学から3週間、4月があと数日で終わろうとしていた。俺は順風満帆と言える高校生活を送っている。
「なあ、光夜。ライブ行こうぜ」
俺の名前を呼ぶ、前の席の塚山勇次。彼とは互いに名前で呼び合う仲になった。勇次だけでなく、他の友達とも名前で呼び合っている。
高校入学して一月でここまで行けば上出来だと思う。
「ライブ?その前にチケット当選しないと無理だろ?」
「あ、わりぃ。言い方が悪かった」
「言い方?」
「ああ。アイドルとかのライブじゃなくて、ガールズバンドのライブだ」
そっちか!
この
特にプロ、解散の理由が不仲や音楽性の不一致よりも結婚や子育てが主な理由って・・・おかc
『結婚は女の究極の幸せ』って言うしな。それに反して男は『結婚は人生の墓場』だと言う。
うん、なんだこれ笑
俺も10年後には人生の墓場行きかな?(白目)
「光夜?ちゃんと話、聞いてる?」
おっと、いけね。思考が『人生の墓場』で埋めつくされるとこやったわ。
「ああ、ガールズバンドがどうしたって?」
「ガールズバンドのライブに行こうぜ」
「それは別に構わないけど············なぜ?」
「俺が行きたいからだ!」
「············」
「ちょっ!?だんまりはやめてくれよ!」
ドヤ顔で言われたら誰でもそうなるわ。もうすぐ勇次との付き合いも一月になる。そのため、勇次の性格はだいたい分かってきた。
ちょっとからかってやろう。
「一人で行けって言ったら……どうする?」
「お願いしますお願いします!どうか俺と一緒に来て下さい!俺、一人じゃ女の人だらけの場所なんて無理なんです!」
彼はなんというか・・・・・ヘタレだ。
女子に対する興味は人一倍あるのにいざ女子と話すとなるとヘタレと化す。
先週、クラスメイトの女子と話した時なんて酷かった。
折角、女子からのお誘いがあったのに・・・
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
〜先週〜
「私たちこれからカラオケ行くんだけどさ。塚山君と戸山君も一緒にどう?」
「えっと……その、お、俺は……」
「お、おい。勇次」
顔をトマトみたいに真っ赤にして俺の背中に隠れた。
まだ顔を赤くするのは分かる。誘ってくれた赤羽さん、クラスで一番可愛いと噂されてるからね。
でも、なぜ俺の背中に隠れる?そして、袖を引っ張るのはヤメロオォォォォォ!!!それをしていいのは香澄か明日香だけだ!男がやっても誰得だよ。腐女子しか湧かねぇぞ、おい。
何より俺と同じくらいの身長でそれはないぞ。
「悪い、勇次と約束があるからまた今度、誘ってくれ」
「う、うん。」
気づけば、赤羽さんは顔を真っ赤にしていた。
おい、まさかキミ、
さっきからオイしか出ないぞ、おい。
周りの女子?俺と勇次を見てキャーキャー言うの止めてくれませんかねぇ。俺も勇次も性格はどうあれ、容姿はいいからそれがさらに女子たちの妄想を助長させているらしい。
てか、勇次はさっさと俺から離れろ!
お前、そんなんで小・中学校どうやって過ごしてたんだよ。小中学校って女子と席が隣同士になるから関わり不可避だよな?今度、聞いてみよ。
その日、帰りのHRが終わるまで視線が痛かったのは言うまでない。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
「な?頼むよ」
「まず、勇次は女子と目を見て話せるようにした方がいいぞ」
思わずジト目で勇次を見る。
「ウッ、難易度が高い……」
高くねぇよ。
「とりあえず、話は分かった。ガールズバンドのライブに行こうじゃないか」
「シャァァァーーー!光夜、愛してるぜ!」
「「「「「キャーーー!」」」」」
うん、そういうのは女子に言ってやれ。いや、マジで。それとそこの女子共、湧くんじゃないよ!
ダメだけどもういいや(諦め)
いろいろと諦めの境地に達した俺は気にないことにした。
「んで、いつどこへ行くよ?」
「今日、SPACEにだ!」
今日は土曜日、土曜授業で学校に来ている。土曜授業は午前中で終わりだからこの後行こうってことか。
まさかのSPACEか。
SPACEと言えば・・・
「ガールズバンドの聖地にか?」
「お、知ってんのか」
「まあな、行ったことはないが」
「なら、話は早い!午後に行こうって事だ」
「いいぞ、昼持ってきてないから、どっかで食べてから行くか」
「会場まで時間あるからカラオケかゲーセンで時間潰すか」
おk把握
L○NEで母さんにダチと遊んでくるって送った。
一日中家にいないけど我が妹たちは大丈夫だろうか?香澄ももう小学校高学年の5年生だし、明日香は小4だ。
さすがにそこまで・・・
ブーブー ブーブー
…………ん?
携帯のバイブレーションが鳴っていたから確認すると・・・
げっ、これって家電やん!絶対に香澄ですわ。母さん、携帯貸さなかったな。まあ、貸したら俺が帰ってくるまで延々と電話とメッセージが来そうだな。
とりあえず、気になるし一度出てみるか・・・
ポチっとな
「もしm『お兄ちゃんッ!?今どこッ!?いつ帰ってk』」ブチッ
「························ふぅ」
またすぐに電話がかかってきたが着信拒否ボタンを押して、俺はそっと携帯の電源を落としたのだった。
オリキャラ4:塚山勇次
当初、光夜と違うイケメン?にしようとしたものの気づいたら極度のヘタレなイケメンとなってしまったorz
これからの物語に関わる?
オリキャラ5:西岡
光夜の後ろ席の人
既にお互い、名前で呼び合う仲
出番はあるのかは不明
オリキャラ6:赤羽さん
光夜たちのクラスメイトの女の子
クラスで一番可愛いと噂されてる、クラス女子の中心人物?
腐女子疑惑がかかっている
オリキャラ同士の臭い展開は(きっと)ないです。